【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》

古都、薬を売る老翁(壷公)がいた。翁は日暮に壺の中に躍り入る。壺の中は天地、日月があり、宮殿・楼閣は荘厳であった・・・・

現代の探検家《小林快次》 =30=

2016-09-29 14:12:21 | 冒険記譜・挑戦者達

○◎ Great and Grand Japanese_Explorer  ◎○

 世界中を飛び回り、恐竜の姿を求める / 小林快次 ○

◇◆ 12回 北米の恐竜とアジアの恐竜 =3/3= ◇◆

 私は、恐竜の骨を含め、生物とは自然界が作り出した芸術品だと思う。骨もその芸術性の塊であり、一つひとつの曲線や突起物などは、無駄なく効率的に作られている(すべてではないが・・・)。

 私は、まさに恐竜時代に造られた「セントロサウルス」という作品を掘り出している。 自分が芸術家になったかのような錯覚に陥る。

 これだから発掘はやめられない。

 体験したことのない人は、あんなに根気のいる地味な作業と思うだろうが、そうではない。 いったん始めると、やめることができないのだ。

 「そろそろ片付けないと。プロスペクトに行ったみんなを迎えに行かなきゃ」
 フィルが膝についた泥を払いながら、私に話しかける。

 「え?? もう終わり?!」

 時間が経つのがあまりにも速い。さっき始めたばかりだと思ったのに! すでに4時間が過ぎていた。

 「明日はここに戻ってこないの?」
 「ヨシは、明日はもう1つのケラトプス類の産地を手伝ってほしい。ここはまた改めて、学生に発掘を続けてもらうよ」

 あまりの短さに不満を感じたが、プロスペクトに行った学生たちが待っている。渋々道具を片付けはじめる。

 「このセントロサウルス、崖の中から飛び出そうとしているように見えるね。すごい化石だ」
 頭骨を見ながら私は言った。 

補足 : セントロサウルス Centrosaurus は、中生代白亜紀後期の北アメリカ大陸に生息していた角竜の仲間の恐竜カナダアルバータ州の白亜紀の地層から大量の化石が産出しており、群れを形成する恐竜だったと考えられている。

セントロサウルスの名称問題 : Centrosaurus の名は、先に現生のトカゲの仲間に使用されており、新たに エウセントロサウルスEucentrosaurus の名が与えられたが、その後、そのトカゲに与えられたCentrosaurusという名称は改名され、Centrosaurus と eucentrosaurus の両方が有効名という紛らわしい事になっている。日本ではセントロサウルスの方が使用頻度が高い。

またCentrosaurus は、「ケントロサウルス」と表記されることもあるが、剣竜類Kentrosaurus というものがあり、こちらもカナ表記すると同じケントロサウルスになってしまう。混乱を避けるためにカナ表記では Centrosaurus を「セントロサウルス」、 Kentrosaurus を「ケントロサウルス」と呼び分けることが多い。

形態 : 全長は約6メートル。鼻先に1本の角を持ち、後頭部のフリルが発達する。眼窩上部にも、小さな角状突起が存在する。骨質の短い棘がフリルの周縁を囲み、フリルの後端部には鍵型に湾曲した一対の骨が目立つ。このフリルの骨格には穴があり、軽量化されている。胴体は樽状で、太く頑丈な四肢と短い尾を持つ。

モノクロニウスMonoclonius)は、中生代白亜紀後期の北アメリカ大陸に生息していた角竜。 鼻に一本の角が伸びているのが特徴で一角竜とも呼ばれている。古くから知られている有名な角竜だが、この名前はあまり使用されなくなりつつある。

外見と分類 : 1877年に、アメリカの古生物学者エドワード・ドリンカー・コープは、モンタナ州で発見された断片的な化石を元に、新属 Monoclonius を設立し、新種 M. crassus を記載した。この時点では、角のある恐竜、角竜の本格的な化石はまだ知られておらず、化石も不完全であったため、コープは、モノクロニウスをハドロサウルス科の仲間だと考えていた。

その10年後、別の角竜の化石の発見がきっかけとなって、モノクロニウスも正しく角竜として復元されることになった。角竜の化石は、その後も継続して発見され、いくつかの新しい属が記載され、モノクロニウス属にもコープ自身によりさらに2種が、また、古生物学者ローレンス・ラムによっても3種が記載された。1904年に、ラムは、不完全だが比較的特徴がよく保存された化石を元に新属セントロサウルス Centrosaurus を設立し、C.apertus を記載した。セントロサウルス属は、これまでに記載されてきたモノクロニウス属と一見するとよく似ていたが、後頭部に広がるフリルの後端の形状などに特徴があり、比較すれば明確に区別ができた。

こうして、セントロサウルスとモノクロニウスはどちらも属内の種数を増加させてゆくが、化石の研究が進むにつれ、コープとラムがモノクロニウス属として記載した種の一部は、別属で、新しい属を設立して独立させることになった。

 

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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