【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》

古都、薬を売る老翁(壷公)がいた。翁は日暮に壺の中に躍り入る。壺の中は天地、日月があり、宮殿・楼閣は荘厳であった・・・・

挑戦者達の苦闘=s I-4=

2013-02-01 20:48:24 | 冒険記譜・挑戦者達

非常の山“K2Gerlindeの手紙≫

 

 

  Expedition Wrap-Up その四 


 神経をすり減らしたトラバース、雪壁の登攀を何とか抜け出し 辿り着いた場所には 私たちは貶められたことに気づいた。 

 快適なテラス(平らな台地)を期待していた私たちは、文字通り雪の中で捕まってしまった。

  

 腰まで埋る深い雪だった。 その上 表面だけが固く、一歩ごとに割れ膝まで陥没。 10メートル(30フート)前進するにも大変な苦役をしいる場所。 

  

 これは、K2 再び私たちを拒んでいるのだろうか? 私はヴァシリー とマックスを見詰めた。 お互いに 誰もがこの言葉は発していなかったが・・・・

 

 

 一メータ、一メータ 一歩一歩と苦難の歩行は岩場に至るまで続いた。  岩場は簡単に登行できそうに思える傾斜の地形だった。

 

 その岩場・岩稜を仰ぎ見て 唐突に、信じられないほどのエネルギーが体内を満たし・感じることができた。 尾根の頂上に着いた折、ラルフに連絡を入れた。

 

 無線連絡は『・・・やったね。 ほぼやりとげたね』と彼が言う内容を聞くことができる唯一のものだった。 ヴァシリーが私に到達したとき、彼は我々 がそれをできるかどうか尋ねたのです。

 

 頂上につながる岩稜の尾根は 強風に曝された完全な露出した岩稜、今 私たちはK2直下にいる。

  私たちは、進行方向越しに稜線の反対側を見下ろすことができた。 私は1分間程立ち止まった。 この瞬間  — フレデリックを身近に感じたのです。

 

 

 ヴァシリー がマックスを待っている間、私は頂上を疑視続け、頂上へ 頂上へと前進した。 最も最後の一歩は最も特別なんだ。 そして、この遠征で私が感じる 最も強烈な瞬間なんだ。

 

 私は 私自身は、K2頂上で 15 分ほどの時間を持った。 この時間をラルフと共有したかった。 この日は、ほとんどない風が吹かない素晴らしい夜の光のような空気が私への巨大なプレゼントだった。

 

=余禄= 

 4人程度のアタッカーに必要な装備は、2011年のゲルリンデ・カルテンブルンナーの北稜登攀のケースでは無酸素であっても総重量2.2tに達する(酸素ありの場合は酸素ボンベが加わるので更に重量が増える。

 食料として500個以上の鶏卵なども含まれる)。 一方で他の山と同様にゴミも問題となっている。雪崩のためにK2登頂を断念した写真家のトミー・ハインリヒは余った時間を利用してK2に廃棄された800kgの登山家のゴミを回収した。 氷河の一つの場所だけで390kgものゴミが回収された。

 

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

                          森のなかえ

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