【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》

古都、薬を売る老翁(壷公)がいた。翁は日暮に壺の中に躍り入る。壺の中は天地、日月があり、宮殿・楼閣は荘厳であった・・・・

現代の探検家《田邊優貴子》 =52=

2017-01-25 14:04:31 | 冒険記譜・挑戦者達

○◎ Great and Grand Japanese_Explorer  ◎○

○ 南極の凍った湖に潜って、原始地球の生態系を追う =田邊優貴子= ○

◇◆ 第23回 「南極の湖に、いざ潜入!」 =1/2= ◇◆

  2月、ついに湖の中に潜って調査をするというビッグイベントを行いました。 潜水調査1回目は2012年2月4日に「長池」という湖(この前、水中偵察のために落ちちゃったところ)で、2回目はほんの2日前、2月14日に「なまず池」という湖での実施となりました。 長池となまず池、どちらもスカルブスネス露岩域にある淡水湖です。

  長池には2年前にも潜っていて、そのときに撮影した湖底の様子は前回にて紹介しました(次のページにもう一度掲載します)。 湖底には、タケノコのような不思議な形の植物群落が辺り一面に繁茂しています。 私たちは「コケボウズ」と呼んでいますが、大きいものだと高さ70~80cmもあり、その光景はまるで遥か昔に栄えた古代都市が朽ち果てて苔むし、遺跡となったかのようです。 ただ静かに、ひっそりと林立しています。

  このコケボウズは、単に1種の植物によって出来上がっているものではなく、コケと数十種類もの藻類とシアノバクテリアとが共存して形作られているのです。 前回の調査で不思議だったのは、水深7.5mあたりの湖底を境に植物の風景が一変すること。 まるで森林限界が訪れたかのように変化するのです。

  それぞれの湖底の植物はどのように成長しているのか? 水中の様子は年間通してどうなっているのか?

  そんなことを観察するため、今回の潜水調査では風景のちがう2地点の植物群集に焦点を当てて、それぞれビデオカメラシステムを設置しました。 これから2年間を通じて湖底の様子を断続的に撮影し続けてくれるはずです。

  さて、長池調査の10日後はなまず池の潜水調査。 こちらは初体験です。 なんとそこには、長池とは全く違う光景が広がっていました。

  午前10時55分、水面でボート上からサポートしてくれている仲間たちから湖底堆積物内に埋設する地温計を受け取り、  「バイバーイ。 行ってくるねー」 と、少しゆるい感じで手を振って地上の世界に別れを告げ、私は水中の世界にゆっくりと沈んでいきました。 上を向くと、風も無く、恐ろしいほどの透明度で、水中にいるのに太陽の光が眩しく、水上のボートがいつまでたってもくっきりと見えます。

  どんどん潜行し、湖底が近づくにつれて、私の心はザワつき、震えました。 目の前には、まるで針葉樹林のような風景が広がってきたのです。

  ツンツンと尖った高さ30~40cmほどの植物群落が湖底一面に広がるその風景は、タイガの森を遥か上空から見下ろしているような、そんなジオラマを見ているような、不可思議な世界に迷い込んだかのような気分にさせるのでした。

  さっきまで自分がいた、地上の世界が嘘だったのではないかと上を見ると、くっきり見えていた仲間たちのボートまで、まるで飛行船のようにゆらゆらと漂っています。 ますます現実感が失われていきました。

 


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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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