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セツブンソウ・8~構造

 先日は昭和記念公園のものを紹介したが、毎年見ている東京薬科大のものも紹介しておこう。「セツブンソウ(節分草)」はキンポウゲ科セツブンソウ属の多年草で、花弁のように見えるのは蕚片。花弁は退化して先端がU字形の黄色い蜜腺になっている。植物観察初期の頃は 『花弁のように見えるのに、なぜ花弁と呼ばないんだろう。』 と疑問に思っていたもの。そこで花の各部分の呼び方をおさらいしておこう。
茎のほうから順番に見ていくと、
 花柄(花梗):個々の花をつけている枝
 苞(苞葉):花や花序の基部にある葉
 花床(花托):花柄の先端部分で、雄蕊や雌蕊が乗っているところ
 萼:花冠の一番外側で花全体を支えている 個々を萼片と呼ぶ
 花冠:ひとつの花の花びら全体 個々を花弁と呼ぶ
 花被:花冠と萼を合わせたもの 花弁と萼片が同形の時にも使う
 雄蕊:花粉をつくる葯と、それを支える花糸からなる
 雌蕊:花粉を受ける先端を柱頭と呼び、その下の子房までの部分を花柱と呼ぶ
 
 つまり花弁のように見えていても、一番外側にあるものは萼片と呼ぶことになっている。セツブンソウなどキンポウゲ科の花は、花弁化した萼片を持つものが多く、ニリンソウ、センニンソウ、キクザキイチゲ、リュウキンカなども同じ。
 
コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
おはようございます (mico)
2011-03-05 07:07:36
憧れのセツブンソウを見せていただき有り難うございます。
いろいろ勉強になりました。
 
 
 
mico様 (多摩NTの住人)
2011-03-05 16:39:53
コメント有り難うございます。
セツブンソウは何度でも載せてあげたくなります。
可愛い花ですね。
 
 
 
未だ寒いですね (rabbitmoon)
2011-03-06 10:10:27
セツブンソウは生で見てみたいですね、やっぱり。
花弁でも萼でも綺麗だからなんでもいいと思ってしまう体質です。(笑)
 
 
 
セツブンソウ (アルママ)
2011-03-06 11:24:50
こんにちは。
花の仕組みが良くわかるように撮れました。
花弁に見えても、一番外側にあるものが「萼」納得できました。
私は、花を見ると、どれが花弁でどれが萼片などと、ついつい理屈っぽくなってしまいます。
性格でしょうね。
 
 
 
rabbitmoon様 (多摩NTの住人)
2011-03-06 11:56:22
コメント有り難うございます。
これは鉢の中で育てられているものですが、仰る通り自然のものを見てみたいものです。
 
 
 
アルママ様 (多摩NTの住人)
2011-03-06 12:00:50
コメント有り難うございます。
いまだにこの萼片を花弁と呼ぶのは慣れていません。やはりこれは花弁と言いたいですね。
 
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