犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

「従軍慰安婦」の神話

2007-03-11 11:36:07 | 慰安婦問題

 安倍首相の従軍慰安婦関連発言が,いよいよ大騒ぎになっています。

 今回の騒動の韓国主要新聞の報道は以下のとおり。

中央日報記事・社説・コラム(

朝鮮日報記事・社説(
東亜日報社説(

 十数年前に勃発した慰安婦騒動は、ソ連崩壊で政府批判の思想的拠り所を失った左翼系の日本人が,新たな政府批判のネタとして慰安婦を「再発見」し、韓国をそそのかし,それに韓国が乗っかり,元慰安婦のおばあさんたちを担ぎだして大騒ぎしたものです。
 そもそも戦場に慰安婦が存在していたことは、当事の人の常識でした。当たり前のことでありながら、話題が話題だけにだれも好んで話そうとはしなかったことを、当時をよく知らない世代が、あたかも「隠されてきた事実を今明るみに出した」かのように騒いだものにすぎません。


 現在の韓国で,教科書・新聞・テレビを通した「刷り込み」によって,人々の間に定着している「従軍慰安婦神話」は,おおよそ次のようなものです。

①「従軍慰安婦」は20万人いて,その大部分は朝鮮人だった。

②日本政府(軍隊,警察)が,一般女性を組織的に強制連行した。

③「挺身隊」という名で慰安婦にされた場合も多く,そのなかには12歳の少女もいた。

④慰安所の労働は過酷で,一日10人~20人の相手をさせられた。

⑤お金はいっさいもらえなかった

⑥日本の敗戦後,殺されたり,戦場に遺棄された人が多かった。

秦郁彦の実証的な研究『慰安婦と戦場の性』によれば,

①「従軍慰安婦」という制度はなく,戦場にあった慰安所で働いていた慰安婦の総数は約2万人,うち朝鮮人は約4000人と推定される。

②日本が組織的に強制連行した形跡はない。
 日本は44年,朝鮮半島で「労務動員」を行なったが,もし「慰安婦強制連行」が制度として行なわれたなら,それに準じた手続きで行なわれたはずである。すなわち各行政単位ごとに人数を割り当て,面長(自治体首長=朝鮮人),警察などを通じて供出させたはずだが,そのようなことは行なっていない。
 ほとんどは売春業者(大半が朝鮮人)が,軍の要請を受けて調達した。もともと売春婦だった者,親に売られた者,騙された者が代表的なケース。

③「挺身隊」は工場労働であり,慰安婦とは無関係
「12歳少女」のケースは工場労働だったことが確認されている。(リンク

④慰安所によって異なるが,通常一日5~6人程度が多かったと考えられる。

⑤お金は支払われた。料金は内地より高かった(5倍)。
 故郷に大金を送金したケースもあった。ただし,戦場でお金のかわりに通用した「軍票」で支払いが行なわれた場合も多く,軍票は敗戦とともに紙切れになった。

⑥帰還船に乗って,ほとんど全員が生還した。


 そして,上記の神話を,日本政府は1993年の「河野談話」によって認めたことになっているのです。


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