偏平足

山の石仏を訪ねて放浪中。その折々に出会った石仏を案内。

石仏番外 鉄杖山(千葉)火守神社

2017年04月21日 | 登山

鉄杖山(てつじょうさん) 火守神社(ひもりじんじゃ)


【データ】 鉄杖山 192メートル(国土地理院地図に山名無し。高野集落西の192三角点)▼最寄駅 JR内房線・上総湊駅▼登山口 千葉県富津市上総湊の高野集落▼石仏 火守神社(地図の赤丸印)に火守の石造物はない。青丸は大威徳明王▼地図は国土地理ホームページより

【独り言1】 鉄杖山の山頂に火守という珍しい神社があるというので登ってみました。山頂へは高野の集落から二つの道があります。一つは集落の東から登る道でこれが表参道。一つは今回利用した南からの道で、獣除けゲートを四つ開け閉めして登る道です。二つの道が合流するとほどなく火守神社。鳥居、石段、手水鉢、社殿と並ぶ境内は手入れがされているという感じでした。しかし神名を表す石造物はありませんでした。
 島根県出雲市には料理の神として火守(ほもり)神社があるそうですが、鉄杖山の火守(ひもり)神社は火の守護のようです。柳田国男(注)はこの神について「上総相川の鐵杖山は、最明寺時頼來って杖を立て、之に由って火を守る故に、社の名を火守神社と謂う」と紹介、僧侶が布教の折杖で清水を出す伝承などと同列に扱っています。最明寺時頼は信仰心厚く、後に出家して諸国遍歴の伝承が残る鎌倉幕府の執権。火伏となると愛宕山や訶具都知が思い出されますが、火守となると話しは別で、火男(ひょっとこ)などに通じる神なのでしょうか。とにかく珍しい神社です。
 社殿裏にあるのは富士信仰の浅間石祠。手水鉢に「明治七年」銘がありました。
(注)柳田国男著「神を助けた話」の「卍と錫杖」の項


【独り言2】 大威徳明王 上総湊の売津集落から鉄杖山の登山口の高野集落への途中、相川が湊川に合流する三叉路道路脇に地蔵や庚申塔と一緒に大威徳明王が鎮座していました。この仏は六面六臂六足で水牛にまたがる像容。石仏では珍しいのでここに案内しました。このブログでは大分県国東市の文殊山で牛乗り大日と大威徳明王を案内しています。



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