偏平足

里山の石神・石仏探訪

石仏番外 鳥海・矢島口(秋田)

2014年09月26日 | 登山

鳥海・矢島口(やじまぐち) 賽の河原(さいのかわら)

 5390 【データ】鳥海・矢島口 1370メートル(六合目の賽の河原)▼国土地理院25000地図・鳥海山▼最寄駅 由利高原鉄道鳥海さんろく線・矢島駅▼登山口 秋田県由利本荘市矢島▼石仏 六合目の賽の河原入り口、地図の赤丸印。青丸は駐車場

5391 5392 【独り言】鳥海山の矢島から五合目へは、矢島口の真言系別当だった福王寺、二合目木境の鳥海山大権現、三合目駒の王子(馬の繁盛を祈願したところで「駒之王子」の石碑が立つ)などを見て、車で登りました。地方の名山はどこもそうですが、登山口まで長い車道が開かれてしまいました。五合目から登山です。すぐ祓川ヒュッテと竜ヶ原湿原で、その先に祓川神社。かつての禊場であったところです。清水が流れ出るところに「不動明王」の文字塔が祀られていました。ここから本格的な山道になり、六合目の賽の河原に着きます。
5393 賽の河原は、親より先に亡くなった子供がゆく冥土。親より先に亡くなった不孝をわびるために、賽の河原で石を積みあげます。しかし、鬼がきてすぐ崩してしまいます。これを助けるが地蔵菩薩です。鳥海山矢島口の賽の河原は、正面に大きな雪渓が残り、高山植物の花が咲き乱れる静寂なところ。この入り口には地蔵菩薩が立っていました。ここは鳥海山でも残雪が多い谷筋なので、地蔵はいつまでも雪のなかに隠れているかもしれません。
53945395 地蔵菩薩は釈迦入滅後、弥勒が登場するまでの56億7千万年の末法・無仏の間、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天の六道の衆生を救済する仏。忙しいので、他の仏・菩薩のようにのんびり構えているわけにはいきません。僧形で右手に錫杖、左手に宝珠を持って動き回っています。賽の河原には欠かせない石仏ですから、山へも登ります。このブログでもたびたび案内してきました。賽の河原がある山は地方を代表する名山です。ただ修験道などのしっかりした組織があった山なので、数はそれほどありません。高い山では、加賀白山、越中立山、木曽御嶽、南アルプスの地蔵岳などにあります。矢島口は、賽の河原の雪渓を登って鳥海山の山中へ分け入り、相変わらず沢沿いに道が続きます。

 

 

 

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