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安岡正篤 「勝因」と「善縁」

2017年12月09日 | 友愛・家族

「勝因」と「善縁」〈良き師・良き友を持つ〉

 人生の物事を浅薄軽率に割り切らないことである。

人生というものは、非常に複雑な因縁果報の網で、変化極まりないものである。

 単純に因果の論理を進めてゆく間には、多くの内容が棄てられてしまう。

その棄てられるものの中に、意外に重大なものがあるかもしれない。

人生社会の現実問題となると、因果関係が非常に複雑で、何がどういう縁で、

どういう果を生み、どうはね返ってくるか(報)、測るべからざるものがある。

 人生の出来事というものは、たとえば何が幸いであり、何が禍であるかは、容易に分からない。

 凡俗の浅薄な考えで、これは幸福だ、これは禍だとすぐ決めるが、

人生・自然・天・神の世界の真実・理法は、そんな単純な、あるいはいい加減なものではない。

 平生から、およそ善い物・善い人・真理・善い教え・善い書物、

何でも善いもの・勝れているもの・尊いものには、できるだけ縁を結んでおくことである。

これを「勝因」といい、「善縁」という。