Life is・・・so・・・××××××Gun-Parade-March!!

死ぬから生きよう。ただ・・それだけ。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

新年とか気にしません。

2007-01-02 19:47:31 | 妄想具現化
更新の遅さも全く気にしません。凄いですよね、俺。
最近とても懐かしく、大好きだった歌を聴きました。
その歌は「君を君をあーいしてーるー」なんてクサイ歌なんですが、今もまったく色あせずわらびーの耳朶を打ちます。
君を、君を信じてる。寒い夜も。
涙で今呼びかける、約束などいらない。
瞳で今、手を伸ばします。
君に届けと。
コメント (24)   トラックバック (4)
この記事をはてなブックマークに追加

純恋歌って?えーと?

2006-07-21 21:29:49 | Weblog
湘南乃風とゆーグループの歌に「純恋歌」って歌があります。
知人が大好きらしく、しょっちゅう口ずさんでます。
ほんで「これいいから。聞くといいよ」と薦めてくれました。
人から薦められたモノはちゃんとチェックしちゃうオレです。
聞いてみました。

「・・・・んんん?」

えっと、最近の若い人はこんな感じが好きなんですか?
ちょっと・・・・わかんないなぁ。
わからないので、ちょっと何回も聞いてみる事にしました。
回数を重ねる事によって見えてくるモノもあるからです。

「・・・・・・んんんんん?」

やっぱわかりませんでしたw
物凄く耳当たりの良い言葉が散りばめられているのはわかるんですが。
なんといいますか、こう・・・「白髪の数喧嘩して、皺ぶんだけの幸せ」とか
「もう1人じゃ生きてけねぇよ」とか・・・んー。

喧嘩ってのはおおざっぱに言って良い物だそうです。
自我と反発する(融合しない)意思を感じ、他者(他意識)を認識する。
それは相手を形作り、相手にとっては自分を形作る。
つまりは反発(反融合)こそが、自身の確立になるっつー事ですね。
そしてまぁ、1人では無い事を知る、と。
しかし人間いつもいつまでも反発されていると疲れます。
そこでアレが起こる訳ですね。アレです。そう「拒絶」です。
まぁ「忌避」だったりしたりもするわけですけども。
さて、話しが異常に脱線したっぽいですが、あれですよ、つまる所
「白髪の数ほど喧嘩したら拒絶されちゃうんじゃね?」
ですよ。
もうふつーに。
一度喧嘩すれば他者が認識できます。1人で無いと知ります。
それは他人が存在する事を知る事です。
そしてその「他人」とは、アダムとイブのように2人しかいない訳じゃないんですよね。
ほかにもいる訳ですよ。つまんねー理由で人を殺したり殺されたりするくらいには。
その辺どう考えてんだろーなーとか、考えちゃいます。
ふむ、ほかには
「今すぐ会いに行くよ、手を繋ぎ歩こう。絶対離さない。」
これ。良い感じに力強く歌っているんですが、あの・・・・拒絶される事は考えませんか。
おれは考えます。
会いに来てと言われれば、二つ返事で会いに行っちゃうおれです。
寂しいと言われれば退屈しのぎの話をしたいと思うおれです。
でも、常に考えます。拒絶される事を。迷惑がられる事を。
いやいや、おれはいいんですよ。想定内の事ですから。
でも、考えてない人には辛いんだろうなぁとか。
うーん、色々考えさせられる歌です。
疑問を解決しようと何回も聞いていると、おれも気に入ったのかと知人が勘違いしたりなんかして、ちょっと悪い気持ちです。


こーゆー気持ちは解りたいと思います。
と同時に、ああ、自分はやはり擬態しているだけなのだなぁと思います。
あんまりうまく擬態していると、たまに自分がいつの間にか普通になっちゃったのかと思うんですが、まぁ・・・こうやって思い知らされる訳です。
想定外の怪我って、痛いですよね。

コメント (5)
この記事をはてなブックマークに追加

Vol:24 Gun-Parade-March-12dream-murder2

2006-06-04 19:53:09 | 妄想具現化
「よっこい・・・・・・せっ!!!」
ごぐわっ!
両手で構えていた大斧”ピースメイカー”を袈裟斬りに放り込む。
それは墨色とも闇色とも見分けのつかぬ”どこかで見たMOBっぽい何か”の顔面にめり込んだ。
「あっちゃー・・・・肩狙うつもりが顔面いっちゃったよ・・・・」
そのまま左手一本で”ピースメイカー”を切り下げ、腹も縦に割る。
「はいはいっと」
ずぼり。
そして空いた右手を敵の体内に突っ込んだ。
そしてその手に何かを握って引きずり出す。
「おらー取立てですよー」
声は呑気なものだが、その実取り立てているのは敵の臓腑だ。
ずるずるするずる、と長いソレを引っ張り出して眼前に。
「んー・・・・”中身”も黒いな・・・・・」
このスプラッタであり、サイコな描写でも、実際に見てみればそうでもないかもしれない。
顔から腹までかけて縦に割られた敵は真っ黒な立体シルエットで、引きずり出された臓腑らしき物も、やっぱり黒かったからだ。
しかも
「なんの匂いもしないな・・・・」
なんの匂いもしなかった。
血のような液体は流す。MOBは思念体だから血は流さない・・・なんて事は無く、その思念が強力に形を持てばそれはそれでもう一つの命。
生命という名を冠して肉体を、実体を持ち、存在するのだ。
しかし”こいつら”はおかしい。
完全に形を持ち、血液らしきものも流す。けれど、その存在は極めて希薄だ。
匂いも、気配も、声も、発しない。
「エーテルで影絵を編んだらこうなるのかな・・・・」
まったくの適当に言った言葉だが、なんとはなしに正解のような気もした。
つまりこうだ。
エーテルを生命の代わりにし、思念に指向性を与えてやる。
もちろん、ちゃんとした形は作れないから、その”指向性を与えた者”が形まで補正してやらなければならない。
「はんっ!我ながら馬鹿げた事を・・・・」
考えを打ち消した。
言うは易し、行うは難し。
エーテルを生命の代わりにする。これはなんとかクリアできない事も無い。実例がノム3という形である。
しかし、その実例が”極めて特例”であるのは周知の事実だ。
”奇跡”とも呼ばれる。それほどエーテルを生命とするのは難しい。王都の最高・・・しかも人体実験の果てに手に入れたような技術を使っても成功率は”奇跡”
次に、思念に指向性を与えてやり、尚且つ形まで補正する。
これこそまさに難問。どれくらい難問な事か考えてみよう。時間の無駄だが。
思念に指向性を与えてやる?はん、馬鹿な。そもそも普通の人間、能力者を問わずにMOBになりそうな思念の捜索は出来ない。感知もできない。
解れば発生しそうな場所に治安維持騎士なり町の”何でも屋”なり待機させておけばいいのだ。
それができずにいるのは、その思念の捜索も探索も感知もできないから。(MVPBOSSと呼ばれる物は別格。あれらは発生の前に予兆として気象が乱れる為)
もし仮に、そう言ったことのできる”能力者”が居たとする。
しかしそれからどうする?
発見できたなら次は”指向性を与え”なければならない。
MOBとの会話は不可能。意思の疎通もまた、不可能。
元は人間だったかもしれない。もしかしたら犬だったかもしれない。
今までそんな例は報告されていないが、万が一元人間100%で構成された思念があったとしよう。
しかしそれとどうやって心を、言葉を交わすと言うのか。
元人間100%の思念。大いに結構。しかし、それが単一の人間で100%満たされている訳では無い。
何故なら人間1人の思念では、MOBにまで成る力が無いからだ。
もし1人でも違う人間が混ざってしまったら・・・・。
もう会話は無理だろう。考えてみて欲しい。自分の中に他人がいるとしたら。
まぁ色々と前置きが長くなってしまったが、思念と心を通じさせるのはつまり、相手の都合で無理だという事だ。
そして最後。
形を補正してやる。
これは一つ前の”MOBになるかもしれない思念との会話”が可能でなければ話にならない。
その”補正してやらなければならない思念”が何に成りたいのか。何に成るつもりなのか。
解らなければ、手助けもしてやれないのだ。
以上、この4点を挙げ”エーテルを生命の代わりにし、思念に指向性を与えてやる。”のは不可能的難問だとQ.E.D!!
「Q.E.Dってどんな意味だっけかな・・・・」
ちゃんと覚えてはいなかったが、それっぽいし何より誰も聞いていないのでオッケーとする。
そして、そんな無駄な時間を過ごしている内に手の中の”影色の臓物”は砂になってさらさらと床に流れていく。
「まぁ・・・砦が汚れないのはいいことだけどな・・・」
それくらいしか利点が思いつかない。
いや、そんな事はどうでもいい。今は屋上にいるノム3に補給物資を届けなければ―
『どばんっ!!』
繋ぎっぱなしにはしてなかった電通から音が響く。
「??」
手に持っていた”影色の臓物”から完全に手を離し、意識を集中。”耳”を澄ます。
『・・・krが死ぬなんてありえない!!』
バージルの声。なんだって?けりが死んだ?
バージル本人が錯乱しているのか、電通の内容は飛び飛びになったりかすれていたりする。
でも、なんとはなしに状況がつかめてきた。
けりたまは死んでしまったらしい。
あの、けりたまが。
「・・・・ふーん・・・・」
感慨深くはある。結構付き合いは長い方だったから。
けりたまが死んでしまったらしい。
「・・・・・ふーん・・・・」
けりたまが死んでしまったらしい。
「・・・・・・ふーん・・・・・・」
けりたまが
「・・・・あぁ、じゃあ仇を討ってやら無いと」
男の死に涙は流れない。代わりに、決意がぽろり。

『あー、こちら無影。無ちゃんですよー。ERの様子知らせー』
能天気な声がER内部に響き渡る。
本来はバージルのみに送られた電通であるが、その音声は現在ER内にスピーカーを通して流される。
「ERに負傷者・・・・ニレちゃんが1人。一緒に2F大広間で戦っていた・・・・・・・けりたまは・・・・・死亡」
右手を机の上で振り払って、忌々しい大広間の立体映像をかき消しながら伝える。
『ふーん、そう。ならその2F大広間に”ガス”を流せ』
「!?」
”ガス”とは、もちろん吸い込んだら声がキィキィと高くなったりするガスの事ではない。
その砦の主によって、その”ガス”の種類はかなり代わったりもする。
エーテルを一時的に使えなくする為のガス。
一時的に四肢の力を抜くガス。
声が出なくなるガス。
高エーテルに反応して発火し、敵のエーテル兵器の使用を制限するガス。
致死性のガス。
”幻影砦のガス”はこの中でも最悪のもの。
つまり、致死性のガス。
iwaokunは使うなら半端な物は使用しない。
たとえそこが、最終防衛線であり、仲間を一緒に閉じ込めている可能性のある部屋に使われるガスであっても。
無影は、まさにその状況・・・けりたまがまだいるかもしれない部屋に”致死性のガス”を送れと言っているのだ。
「無ちゃん・・・・けりたまがいるかもしれないんだよ・・・・・?」
『連絡が取れなくなって何分経つ?バージルの”糸”が切れて何分?5分?10分?馬鹿らしい。生きてる訳ないだろ』
まさしく真っ当な意見を述べる無影の声は冷たい。
「そう・・・・だけど・・・・・」
仲間がいる。仲間が助けを待っている。仲間が虫の息でも助けを待っているかもしれない。
そんな部屋に致死性のガスを送るなんて・・・・。
『できなきゃ指揮やめろ。意味ないから。』
「っくぅ・・・・・・」
無影の言っている事は正しい。
密閉された部屋。MOBは大量。そこに騎士が1人。連絡途絶。生命反応のロスト。
ならやる事は一つだ。
その部屋に残った敵を殲滅する。
それしかない。
無影の言っている事は圧倒的に正しい。
正しいから・・・・やるのか?
「・・・・・・・・・・・・・・」
机の上を汚した自分の血を掌で握る。
『はぁ・・・・・』
電通から溜息が漏れた。
『密閉された部屋の中の敵を、お前以外がどうやって倒すんだよ。なぁ、誰がけりたまの仇を討つんだ?』
びしり、と体に電気が走った。
そうだ、けりたまは殺されてしまった。敵に。
なら・・・・そうだ・・・なんでこんな簡単な事を忘れていたのか。
「仇・・・・・・」
けりたまの、仇
『そうだ。けりたまを殺した奴を殺さなきゃならない。けりたまを殺すのに加担した連中を殺さなきゃならない。けりたまを殺した、殺す事に加担した物の血縁や友好関係を滅ぼさなければならない。全部根絶やしにして、全部虐殺して虐殺しなければならない。それが・・・・幻影騎士団。』
「平らげる。敵を」
『根絶やす。敵を』
「息の根を止める」
『虫を殺すように』
「死に際にだけ見せてやる」
『そう、幻影騎士団の真の姿を』
「それを・・・・焼き付けて滲み込ませて抉りこませて・・・・・死ね!!!!!!!!!!」
ばりんっ。
右の掌がマテリアライズされていたガラス板を叩き割る。
”緊急時代理指揮者バージルの声紋とエーテル紋を確認。緊急代理指揮者バージルの名によって2F大広間MAPにガスを充填させ封鎖を実行します。ガス注入まであと20秒。ギルドメンバーは早急に現場より退避してください。くりかえします・・・・”
”砦”が感情の篭らない声で虐殺の開始を砦内に告げる。
「これで・・・・・いいんだろう!!」
仲間殺しの覚悟を決めて、ありったけの声で叫ぶ。
『見直した。バージル、良い指揮者になれるよ。ついでにブレスと速度とマニピとキリエを貰っていく。以上交信終わり。』
ぶつんとER内のスピーカーが沈黙する。
「・・・・っつぅ・・・・・」
無影がダウンロードした支援魔法の為に内臓が絞り上げられる。
口の中に鉄の味が充満し、鼻と目から少量の出血。
痛い。苦しい。
その痛みは、まるで自身を責めるように体に響いた。


「はぁ・・・・ったく・・・バージルの奴ときたら本当に甘い・・・・・」
ブレスと速度とマニピとキリエのかかった体を軽く動かしてみる。
うむ、やはり支援があるのと無いのとではまったく違う。
それからそっと同じ階である2F大広間の方を見た。
先程バージルには”けりたまの仇を討つ為にガスを使え”と言ったが、はっきり言ってそれで仇が討てるとはまったく思っていない。
第一、バージルは知らないのかもしれないが、けりたまの相手がこの”影絵っぽいMOB”だったとしてもガスの効果は怪しい。
元より対人ガスなのだから。
そんな事にも気がつかないくらい・・・・バージルは錯乱しているのかもしれない。
いや、”砦内”を指揮しつつ、その”砦”の機能を自身のエーテルで補っている。しかも、非常にエーテルを消耗する”ブルーリンクス”まで発現。
これで正常な思考を保つ方が難しい。
それでもガスがまったく効果が無いとは言い切れない。相手も”影絵っぽいMOB”や不死系のMOBではなく、どこからか現れた人型かもしれない。
しかし、全滅はさせれないだろう。
仇?それはもちろん
「オレが直々に渡してやる」
巨大すぎる斧を握りなおした。



「つかちゃん・・・・これ・・・・」
「ふん、やっぱり”焼く”しかないか」
急遽作り出したサンクチュアリの結界の中で手術は行われている。
現在は怪我の状況を確認したのみ。
その怪我は、予想を遥かに超えた拙さだった。
第一、肉体の損傷が激しすぎる。
内臓の何個かは完全になくなっているのだ。
その上、血も大量に失っている。
傷口の周りはすでに光子化を始めていた。
「こーゆー裏技はねちゃんの方が得意なのに・・・・」
”裏技”と呼ばれる技術。
もちろん、正式なプリーストの術式では無い。実戦の中で生まれ、大雑把だが効果のある。それが”第九術式”
今回の術式では、その”裏技”中でも最も精密さを要求される術式だ。
「最小まで威力を絞ったホーリーライトで怪我の患部を完全に焼き付ける・・・か・・・・ふん、確かにねちゃんの領分だな」
白手袋に覆われた手をぎゅっと握る御影。
彼は攻撃威力こそネッドにまさる支援術者であるが、精密さは自他共に認める程苦手。しかし贅沢は言ってられない。ねちゃんことネッド=スバースは、伴侶と共に”東方”で戦っているのだから。
「むー・・・・どうしよう・・・・」
ここがいつもの”土地”ならば、いくらでも救い様はある。
が、今は砦ごと異世界だ。
「ふん・・・・やるしかあるまい・・・・」
御影が握った白手袋を開くと、そこには青白いホーリーライトの光が見えた。
ちなみに、怪我の患部を完全に焼いたからと言って光子化が収まる訳ではない。
その進行を遅らせるだけ。その間に、ちゃんとした治療を施さなければならない。
現状では、かなり厳しいのだけれど。



「ほっ!!」
どぐしゃっ。
右手に構える敵に巨大な斧を放り投げる。その斧は違わず”影絵”にめり込んだ。
正面の”影絵”が迫る。
「ふんっ!」
左脇に持ってきておいたカートを蹴ると、中から塩酸の詰まった瓶が三本飛び出し迫っていた敵に命中し割れる。
がちゃり。
じゅうじゅうと嫌な音を立て煙を上げる”影絵”
叫び声こそ無かったが、三歩程敵は飛び退った。
「今度は・・・・・こっち!!!」
大斧の柄に繋がっている鉄の鎖を引いて敵から斧を引き剥がし、そのまま左手に構えていた敵にぶち当てる。
狙いも技術も在った物ではない攻撃だが、その刃は敵を横に両断した。
じゃらじゃらじゃらと鎖を引き戻し、大斧を手の中に。
そして、正面の敵をめった打ちにした。砂になるまで。
「これで・・・・18体か・・・・」
カートに腰を預け、指折り数えてみる。
本来は屋上のノム3に補給物資を届ける役割なのだが、ついつい立ちふさがる敵をなぎ倒してきてしまった。
「まぁ・・・・無限エンジンを搭載してるノムオに補給物資なんていらないと・・・・あえぁ?」
カートの中にひしめく白ポーションに向けていた目を、通路の奥に向けた瞬間、軽口がみょうな事になる出来事があった。
T字路になっている奥の通路で、子供が座り込んで泣いている。
この距離では性別まではわからない。が、胸騒ぎがした。
「一体・・・近所の子か?」
口に出してはみたが、どうもその線は無さそうな気がする。
自分は屋上を目指して2Fの外周ぐるりを周ってきた。窓際をである。
そこから見た世界は、どう考えても王都プロンテラ東京の郊外ではない。
どこか夕暮れを思わせる赤い空に、赤錆を連想させる荒野。
異次元、という陳腐な言葉が似合って仕方が無い事になっていた。
そこから砦の近所(そもそも家が無いが)の子供が迷い込んでくるはずが無い。
「おーい!」
声を掛けてみる。そんなに距離は離れてないから聞こえたはずだが、その子供は一向に顔を上げない。
胸騒ぎ。
MOBではないかと思う。いや、むしろそうであろう。
しかし、自分が今まで見かけてきた(砦の中、外を問わず)MOBは全て”影絵”だった。
あの子供は実体のように見える。
万が一、砦に迷い込んでいてこの”世界”に連れてこられた子供なら・・・・・。
胸騒ぎ。
保護しなければならない。あれが知らないギルドの奴なら放っておいただろう。
しかし、子供だ。子供は何かあると後味が悪いからな・・・・。だから、保護しなければ。
胸騒ぎ。
「おーいってばー!こっちこっち!」
知らない間に足が向く。まだ完全に考えが纏っていないのに。
いつもならそんな軽率な真似はしないのに。
胸騒ぎ。
途端に、ギィ、と耳元で大きな音が鳴る。
自分で引いたカートの音だった。今まで何回も、何万回も聞いた音。けれど、その音が何故か物凄く大きく聞こえた。
その音がまるで聞こえたように、子供は急に起き上がってT字路の右手に駆け出す。
「ちょ!危ないって!」
その時、少しだけ近づいていた事もあってその子供の様子がちらと見えた。
ボロ布のような服を着た・・・・・・少女。
胸騒ぎ。
あの服には、見覚えがあるような気がする。
「そっちは危ないぞ!!」
いつもは軽々と扱えるカートが今は重い。
今まで何度も通ってきた砦の通路が長く感じる。
もどかしい。
そして、胸騒ぎ。
胸を掻き毟って、この胸騒ぎの元を抉り出したかった。しかしその間も惜しい。今は一刻も早くあの少女を保護しなければ。
いつもより重く感じるカートを引いて、いつもよりも長く感じられる通路を駆け、胸騒ぎに急かされ、T字路を右に曲がる。
そこで、今正に少女に襲いかかろうとする”影絵”を見た。
「おおおおおりゃああああああ!!!!!」
カートを蹴って火薬の詰まった瓶を敵に向かって3本撃ち出す。同時に大斧”ピースメイカー”を放り投げた。
がちゃんっ!
”影絵”にぶつかって割れる火薬瓶。そしてそこに放り込まれた”ピースメイカー”
”影絵”に纏わりつくように散った火薬が、高速で放り込まれた”ピースメイカー”に接触して爆発。
閃光。
耳に音が戻ってきた頃、やっと視界が少しだけ晴れてきた。
煙の合間から見える少女の体。真正面から見ると、ボロ布の胸の部分に名前が縫い付けられている。
その名前は―
「・・・・ひゅうぁ・・・・・」
擦れた喉で息を吸った。
その名は、自身の罪。悪夢。後悔・・・・・。
走り回って、何人も殴り飛ばして、日が暮れた頃にやっと見つけたイカレ貴族砦。
その裏にある”ゴミ捨て場”から発見したボロ布に縫い付けられていた―
「あ」
ずぐん。
回想シーンに入り切る前に、無影の胸の中心に刃が立った。
コメント (4)
この記事をはてなブックマークに追加

Vol:24 Gun-Parade-March-11dream-murder1

2006-06-04 19:52:08 | 妄想具現化
真っ暗な空間に男が2人。
1人はパラディン。1人は白衣の悪魔。
その部屋の一面と表現して間違いの無い巨大すぎる画面の動画の色だけが、その暗い空間を照らしていた。
そしてパラディンは剣を振るう。


ボンッ。
どさり。
ブッシャァァァァァァ!!!
「ぎ・・・ぎゃあああああああ!!!おれの腕がああああああああああ!!!!!!!」
ジョンが左腕の二の腕を右手で押さえながら悶絶する。
「ジョン・・・・早く・・・早く止血しろよぉ!!」
ジョンの左腕は、二の腕の真ん中辺りで綺麗に切断された。おれの剣で。
「おおおお!!!血が・・・・血がああああああああ!!!!」
傷口を押さえた右の掌から抑えきれない程の量の血があふれ出す。
「何やってんだ!早く止血を・・・止血しないと!!」
血はドバドバとあふれ出し、暗がりに散ってはその床に赤い華を咲かす。
「うぐぅぅぅ!!こんな・・・こんなに血が・・・・血がああああああ!!!!」
「馬鹿っ!早く止血を!お前ならヒールですぐに・・・」
言いながら気がついた。
ジョンが抑えている傷口・・・・左腕の二の腕からは今も蛇口を全開にしたように血があふれ出しては足元に血溜まりを作る。
その溢れる量が、半端ではないのだ。
「・・・・・ジョン?」
「血が・・・・血がああああっひゃっひゃ!」
抑えていた右の掌で顔を覆い、笑い出した。顔を覆う瞬間、びしゃり、とジョンの顔に血が塗られる音がする。
制御の無くなった左腕からは、さらに止め処の無い血液の奔流。
あきらかに、おかしい。
「ジョン・・・・ジョン!?」
ぴたり、と血の噴出が収まる。同時に、狂ったようなジョンの笑い声も。
「・・・・あー・・・笑ったwわらにぃよぉ、流石にあんなには出ねぇってばw」
見ればそこにジョンは居ない。
小さな血溜まりも、苦しみの余りに振りかざした左腕から飛んだ血の跡も何もかも。
綺麗さっぱりそこには無かった。
「!?」
声がした真後ろを振り返る。
そこにはさも”私は五体満足です“と言わんばかりに両手を広げた白衣。
「いやー、わらにぃもやるときゃやるのなぁ。」
白衣はにやぁりと笑ってその紫色の瞳を向けてくる。
「・・・・・・・・・・・・・」
幻覚か。
しかし、オレはジョンの”目”を見ていない。この場所に着てから一度も、ジョンの”目”だけは見なかった。
”幻覚”は、その性質上”目”から発信され”目”によって受信されることが多い。
もっと解り易く言えば、”目”からウィルスが注入される、である。
別にそれを警戒してジョンの目を見なかった訳では無い。ただ、その紫色の瞳が、怖かっただけなのだが。
「あー・・・”幻覚”じゃないかって疑ってる?w」
うんざり、といったリアクションで広げていた両手を下げる。
「・・・・・・違う・・・・・・。」
”目”は見ていない。
何かのエーテル異常を感じた訳でも無い。
そして何より・・・・・ジョンの腕を斬った感触。あれは間違い無く、本物の感触だった。
血の匂い・・・・そう、痕跡は消えてしまったけれど、先程まで充満していたむせ返るような血の匂い。
それもまた、ある意味嗅ぎ慣れた匂い。
「まぁ答え合わせは後でやろうかwほら、また一つのクライマックスだぜwwwww」
いつの間にか持っていた黒いステッキで”画面”を指す。
その画面の中には
「・・・・・けり・・・たま・・・・・」
炎と煙に包まれた部屋の中、1人の騎士が槍を振るっているのが見えた。
「いやいや、がんばるよねぇ。マジで。さっきまでニレちゃんいたのに、わらにぃと遊んでる間にどっかいっちゃった。まったくもー、見逃しちゃったじゃんwww」
それでも、大して悔しそうではない。ニヤニヤ笑いはニヤニヤのまま。
炎の中、けりたまは槍を振るう。左手や左腕からは大量の出血。でも、それをものともしない動きでMOBの海を飛び渡る。
槍で突いて、槍で払って、槍の石突で殴って、たまに蹴って、サイキッカーのように周りの物を操ってぶつけたり。
本人も気がつかない内に切ってしまった右目蓋の血が、右目に流れ込むのもおかまいなしにけりたまは戦って戦った。
しかし、終わりは唐突に訪れる。
「あ・・・・・」
画面の中のけりたまが急に膝をつく。その目には、精神力という名前の活力しか宿っていない。
恐らく、視えてもいないだろう。
その脇腹に、槍のように尖った骨の腕が伸び、その柔らかな脇腹を貫いた。
「kr!!」
しかし”画面”の向こうには届かない。
振り向きざまに自身を貫いたままの骨の槍を砕いて突く。
その次は右肩。穴を穿たれてから反撃。その次は右太もも。その次は左即頭部。
攻撃された箇所から相手の位置を判別して、槍を繰り出しては滅ぼす。
「・・・・・もういい・・・・・もういいよぅ・・・・・」
”画面”に覆いかぶさってkrに語りかけるも、声はやはり届かない。
「くらああああああいいいいいいまあああああっくす!!!!」
ジョンが叫ぶと同時に、けりの体に5本もの骨槍が突き刺さる。
「けりいいいいいいいいい!!!!!」
けりの体は蛍で出来ていたように、光の粒になって四散した。

「・・・・ジョン・・・・ジョン・・・・・・」
「いや、中々派手だったねwwwwwさすがkr君。エンターテイナーだなw」
”画面”の前で打ちひしがれる者。
”画面”の前で拍手を惜しまない者。
「なんで・・・・・ジョン!!!なんでこんな事をする!!!!!!!!」
「楽しいだろうからさ」
白衣を着た悪魔はなんの躊躇もしなかった。逡巡も無かった。その言葉を口から出すのに。
「楽しいかなーって思ったからさ」
その顔は笑ってはいない。酷く、真面目な表情。
「楽しいってお前・・・・お前ええええええ!!!!」
握り締めた騎兵剣をさらに強く握る。
「ああもう・・・わらにぃは短気なんだから・・・ほら、またいいとこ見逃すよ?w」
黒いステッキは、またも”画面”を指した。
死神の鎌のように。


「う・・・・嘘だ・・・・kr君が・・・・kr君が・・・・・・」
瞳孔の拡大もかくや、といった面持ちでバージルが糸が”繋がっていた”方向を凝視する。
「つかちゃん!早く!!」
「ふん、まぁいい」
先程のテレポアウトのせいで、未だにER中空では火花が時折飛び散る。
御影はその中心に向かって走った。
「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だっ!!」
どばんっ!!
通常時はただの机、現在はER内での最高指揮本部戦略指示コンソールである机を叩くバージル。
「つかちゃん・・・ニレちゃんが・・・」
「ふん、これは難儀だな・・・第九術式でやるしかないが・・・・のりちゃん、2人でやれるか?」
「そんなはずない・・・krが死ぬなんてありえないっ!!」
どばんっ!!
バージルがもう一度机を叩く。表情はすでに・・・・常軌を逸していると言われても仕方の無いくらい歪んでいる。
「バジル君静かにして!ただのロスト(探査外)の可能性を試す!」
「のりちゃん、傷口のロックを始める。」
「・・・・そうか・・・そうだね・・・きっとそうだ・・・・”ERバージルから砦へ、2F大広間のMAPを!立体で!!”」
『緊急時代理指揮者バージルの声紋とエーテル紋を確認。2F大広間MAPを立体で投影します、投影まで2秒』
無機質な”砦”の声がER内に響き、バージルの目の前にある机が仄かに光り出す。
投影まで2秒。
『バージル君、弁当も作ってくれよwwwwww』
『ちょwwwwおれ置き去りwwwwww』
『ってぇ・・・・すまねぇ』
『今日の晩飯は?バージル君?おk、やる気出てきたwwwwwww』
白い光が机の上に明確な図式として絵を書き出す。
その間、何故かkrとの思い出が浮かんでしかたなかった。
彼はまだ生きていると、信じているのに。
『投影終了。なんらかの原因で探査が困難になっています。これ以上の補正は不可能』
”砦”が無常にも告げる。
本来、バージル自身の能力ならば、壁も扉も関係無くメンバーとリンクする為のエーテル糸を接続する事ができる。
がしかし、幻影砦の2F大広間はER直前にある最後の防衛線を兼ねている特性の為、それが少し厄介になっている。
2F大広間の内壁は全て、エーテルを通し難い素材で加工されているからだ。
これはその大広間にある今は閉鎖された4つの出入り口の扉も例外ではなく、その扉の開放は外側からしか出来ない。
つまり、元より最悪の事態になれば今のように閉じ込める為にある部屋だ。
けりたまはその部屋の中にいると想像される。
白い線で作られ、所々虫食いになっている2F大広間の立体映像を凝視し、その内壁が崩れている箇所を探す。
もし崩れていたり、剥がれていればそこから再度”ブルーリンクス”を伸ばし、部屋の中を捜索する事も可能だからだ。
「・・・・・・・あった!」
予想通り、部屋の内壁は内部の戦闘でかなりボロボロになっている。内壁の損傷部を探すのはさして苦労しなかった。
”ブルーリンクス”の糸を丁寧に伸ばし、内壁が剥がれている部分から部屋に刺し入れる。
概念でしか伝わらないが、部屋の中は相当な高温だった。
その炎が砦内部に漏れで無いのが幸いではある。それほどまでに密閉された2F大広間は密室にできている。
「どこ・・・・けりたま・・・どこっ!!」
糸を慎重に操る。最後に見たけりたまのバイタル値は、かなり消耗していて虫の息だった。
エーテル反応の少ないものから順に探索していく。
「これでもない・・・・これ・・・でもない・・・・これは・・・違う・・・・こ」
ごくん。
胃の中を、喉の中を何かが口に向かって競り上がって来る感覚。
バージルは咄嗟に口を閉じ、左手でその口を塞いだ。
「ごぼ。」
ぱたた、と左の掌から零れた血が机の上に降りかかり、投影されていた白い立体映像にも赤みが差す。
「バジル君!無理はダメっ!!」
少し離れた位置からのりちゃんの声が聞こえた・・・・ような気がする。
いけない、意識が飛びかける。それを唇を噛み締めて必死でこらえた。”ブルーリンクス”を常時接続したままでの捜索。思ったより体にこたえたようだ。
「krを・・・けりを探さなきゃ・・きっとまだ生きてて助けを・・・・」
「けり君は死んだよ。ロストして、消えた。」
「っぐぅ!!!!」
ぶちり。
噛み締めていた唇を噛み切って、振り返る。能面の様な顔に、返り血を浴びたのりちゃんと目が合う。
「そんなの!わか」
「ウチには・・・・わかるから・・・・」
その顔は能面の様だった。けれど、その目は―
「・・・・・っつぅ・・・・けりぃ・・・・」
そのなんとも言え無いのりちゃんの目を見ていられなくなって、机に向き直る。
机はまだ、2F大広間の立体映像を映したままだった。krの死を悼むように、仄かに赤みを帯びて。
『あー、こちら無影。無ちゃんですよー。ERの様子知らせー』
能天気な声が、虚しくERに流れた。


コメント
この記事をはてなブックマークに追加

Vol:23 Gun-Parade-March-10 a rifle stand solitary

2006-05-28 22:46:21 | 妄想具現化
キンキンとなる体、空気を焼く右腕、辛うじてバランスを取ってくれている左脇腹のエーテル排出口から漏れる排出音のしゅっ、しゅっと云う音だけが聞こえる。
風の音も少し。
左目はすでに無くなってしまっていたけれど、右目だけはまだ敵を睨み続ける。
度重なる自身への衝撃、肉体の切除で騎士の思考は既に散り散りとなっていた。
ただ、一つの事を除いて。
「殺してやる殺してやる殺してやる殺殺してやるし殺してやるてやる」
殺戮本能だけを除いて。


”標的”がブツブツと何かを言っている。
面倒だけれど、唇を読んでみた。
”殺してやる”
どうやらそれを繰り返しているようだ。所々噛みながら、それでも延々と。
狂ってしまったかな?
しかしそれも仕方ないなと思う。中々死ねない事は良いことでは無い。
それだけ苦しまなければいけないからだ。
この遊びはもうお終い。しかし中々楽しめた。そのお礼と言ってはなんだけれど・・・
「トリッキーな技を見せてあげる事にするよっ!!」
騎士の狂ったような瞳に呼びかけ、浮力を切る。
自由落下をしながら、足場にエーテルを凝縮。大き目の十字架を足元に”敷いた”
そう、十字架でサーフィンをする様に。
十字架でエーテルを波の様に切り裂き、空中を滑り降りる魔術師。その矛先は騎士の胸へと合わさる。
騎士は穴の開いた右腕を中空に向けたまま、避けようともしない。
その異様なサーフィンは、先程の黒い光に比べたら何倍も遅いのに。
そして十字架は騎士の胸に突き刺さり、背中まで貫通して止まった。
魔術師の前には、ちょうど騎士の顔。
焦点の合っていない赤い右目、延々と”殺してやる”と呟く唇。
それが何故か、悲しかった。
何故かはわからなかったけれど。
「ほら・・・まぁ・・・君は人間にしては・・ってもまっとうな人間じゃなかったけど・・まぁ・・がんばったよ・・・。だからさ・・・ほら、最後くらいしっかりして。剣や槍を握ってさ、騎士の証を見せてよ」
だからこんな事を騎士の顔に語りかけた。

「騎士の証を見せてよ」『騎士の証を見たいでな』

最後の一言が、何かとリンクした。

畏怖し、敬愛するギルドマスターにスカウトされた時、得意な武器を見せて欲しいと言われた。
『剣でも槍でもいいで、騎士の証を見たいでな』
だが、自分にはそのどちらもなかった。
自分は剣を振るって戦う騎士では無い。
自分は槍で突いて戦う騎士では無い。
どちらも、言葉にすれば言い訳みたいになると思った。
だから、見せたのだ。
騎士の証を。


「騎士の・・・・証が見たいって・・・・?」
自分でも驚く程声が小さかった。
見れば胸に大きな十字架が突き刺さっている。
どうやら意識が混濁している間に受けた攻撃のようだった。
そして、目の前には魔術師・・・ロキの顔。
状況把握・・・必要無し。やることはただ一つ。
「あら、戻ったか。まぁいいや、あんたもうすぐ死ぬんだからさ、死ぬ時くらい騎士らしくするといいよ」
目の前の魔術師がおかしな事を言う。
自分は、骨の髄まで騎士なのに。
「見たいなら・・・見せてやるっ・・・・騎士の・・・・証をっっ!!!」
そして躊躇い無く右手を自分の胸に突っ込んだ。
「!?」
そのまま右胸部装甲を全て引き剥がす!
「なんだ・・・それ・・・・・」
右胸の奥から現れたのは・・・・白い光。
純白に輝く、エーテルの塊。
命の源であり、ノム3の騎士の・・・・・証。
ぶるるっ、と体が震えた。
恐怖では無い。武者震いでも無い。
ただ、急に周りの温度が下がったように思えた。
寒いと感じたのだ。
エーテルでできたこの身が。
「あぁ・・・体がエーテルで出来てるってのは本当だったんだな・・・」
騎士が見当ハズレな事を言っている。なんで今更そんな事を・・・
「え」
ふと見た右腕の肘から先が光になって分解し始めている。
痛みを感じない事が仇になったのか、すでに十字架にしゃがんでいた下半身は光に分解されていた。
まったく感知できなかった。
攻撃とも思えないこの感触。エーテルで出来た体が分解されている現象。
そしてまったく修復を始めない今。
つまり・・・それは・・・・
「貴様あああああ!!エーテルを食ってやがるなああああ!!!!」
騎士はニヤリと笑った。

胸のエーテル塊は、空気中にある外部エーテルを吸収し体を動かすエネルギーに変える変換機の役割を果たしている。
が、無限に外部エーテルを吸収しては自身の周りが常に真空状態になってしまい、日常に支障を来たす。
その為の制御装置は右胸の最終装甲に埋め込まれていた。
それを完全に排除し、エーテル塊をむき出しにしたノム3を中心にした5mは完全な真空&エーテルの暴食状態。
どんな濃密なエーテルでさえ、分解吸収されてしまうブラックホールのような空間になっていた。
このまま後数分もすれば、エーテルで体を作っているロキは完全に吸収できるだろう。
が、そこまで敵も甘くない。
「あああああああ!!!」
5m外で生成した十字架を撃ち込んで来る。それの多くは5mを貫通できずに途中で食われて消えたが、何本かは体にまで至った。
右首筋と胸部中央に被弾。
だが、これでは死なない。
そう、確実に狙う必要がある。頭を。
「はっ!もう読めた!次は当ててやるっ!!!」
頭上5m外に多数のエーテル感知。
現物を見ようにも、先程の一撃で首が完全に動かせなくなっている。
「おしかったなああ!!!もう少しだったのになあああ!!」
頭上のエーテルはどんどん強力になっていく。
「はははっ!お前に・・・お前に仲間がいればよかったのになぁ!!!」
引き攣った笑い顔で、もう消えてしまった右腕の変わりに左腕を掲げる魔術師。
その通り。もう少しだった。ほんのもう少し時間があれば、吸収し尽くせたのに。又は、吸収したエーテルを一気に吐き出してこいつを吹き飛ばせたのに。
時間が稼げれば良かった。けれど、自分はどうしようも無く1人だった。
2秒あれば良かったのに。1人では、その2秒も稼げなかった。


彼、ノム3は本当に1人だっただろうか?
否、彼は1人だったかもしれないが、それは『幻影騎士団の中の1人』


窓枠の瓦礫の中で目が覚めた。
戦闘神経が若干の意識断絶を継げる。時間は・・・そう、30秒もかかってはいないと思うが。
最後に見たのは、黒い光。
最後に受けた衝撃は・・・体当たり。
「!?」
体を確かめる。どこにも怪我は無い。多少の打ち身こそあれ、裂傷の類は一つもなかった。
目の前には黒くて大きな十字架。
それは窓枠を完全に破壊するほどの大きさで砦の壁に突き刺さっていた。
1人の人間を、壁に縫い付けて。
「悪女ちゃん!!!!」
縫い付けられていた幼馴染の名を呼びながら駆け寄る。
黒い十字架の先が抉っているのは、彼女の胸の中央。
完全に致命傷だった。
「どうして・・・・・」
彼女はあのまま”世界”と一体化していれば、この砦がどうなろうが助かっていたのだ。
なのに、どうして・・・・
彼女の右手からカタールが落ちる。それは床に落ちると同時に光に分解され、消えた。
そしてその手が探すように伸びてくる。
「め・・ぐぅ・・・・無事・・・・・?」
探るように伸びてきた右手を両手で包み込む。
「大丈夫・・・・怪我一つ無いよ・・・・」
集中力向上の為にした投薬が涙を流させない。代わりに唇を噛んで血を流した。
「そっかぁ・・・・よかったぁ・・・・」
ごぶりと血を吐いて、彼女は光になって消えた。
めぐは走り出す。黒い十字架が飛んできた方向・・・・屋上に向けて。


「これでぇぇぇぇぇええええ終わりだあああああああ!!!!!!」
ロキの顔が勝利に歪む。こうなれば相討ち覚悟、今まで吸収したエーテルに指向性を持たし、無調整で撃ち出す。
意識のトリガーに指を掛け、引き絞る。
が、それは絞られなかった。
原因は不明。
体に負傷が多すぎたからかもしれない。肝心のトリガーを弾くシナプスが反応しなかった。
絶望。
全てがスローモーションに見えた。自分は、相撃ちすら出来ずに死ぬ。
ならせめて、自分を殺す敵の顔を瞳に焼き付けて死のうと思った。
スローな世界で敵の顔を凝視する。
その顔に異変が起こり始めた。
ゆっくり、ゆっくりと、錐で穿つように穴が開いて行く。ロキの顔に、一つ・・・二つ・・・三つ。
ロキは完全に不意をつかれ、意識と視線をそちらにやる。
隙。
この戦いが始まって初めての、そして恐らく最後の・・・・隙。
ノム3は無意識に、弾けないトリガーに指をかける。
そして、世界は真っ白になった。



さらさらさらさら。
柔らかで上質な紙の上をペンが走る音が聞こえる。
聞きなれた音・・・・どこか懐かしくて、安らぐ音。
目の前には大きな・・・大きすぎるとも言える、マホガニーの机。
よく磨きこまれていて、水飴でコーティングされているかのような艶を放つ机。
いつもあるはずの書類の柱は今は無く、一枚の紙にサインをしながら、その机の主はカップを口に運んでいた。
「軍曹?」
背景はどこまでも真っ白なのに、その存在だけはリアルに感じられた。
「のむおマジで来たよwwwwwwwwwwww」
素っ頓狂な声と共に、大きな机の前にローテーブルを挟んだ二組のソファが現れる。
軍曹の執務室にあり、別名”応接セット”と言われるこれまた高価な家具だ。
ちなみに、このソファに許可無く座る事はすなわち死を意味する。
そのソファに男が二人と見慣れない女性が1人座ってお茶をしていた。
「おまwwwwwマジかよwwwwwww」
ぶわっはっは、と笑いながらこっちを指さしているのはけりたま。
人の援護なんてほっぽって、こんな所でお茶していやがったか。
「・・・・軍曹、けりたまが応接セットで遊んでます」
「ちくりとかwwwwwwwww」
音も立てずにペンを置いた軍曹は『ん、まぁ今はいいで』とだけ言ってまたカップに口をつける。
「自分が来るのも意外だけど、のむお君が来るのはなんかもっと意外だな・・・」
もう1人の見慣れた男・・・・社が顎をさすりながらこっちを見る。
意外とはこっちのセリフだ。今は幻影を脱退して違うギルドに行っているはずなのに、軍曹の執務室にいるとは。
Gvでの話し合いだろうか?それにしてはおかしい。けりたまがそんな真面目な席にいるはずが無いのだ。
そしてこの女性・・・・・まったく見た覚えが無いのに、警戒する気がしない。
「のむお・・・そんないかにも、始めましてですか?って顔で悪女ちゃんを見るなよ・・・」
けりたまがげんなりした顔で肩に手をかけてくる。
「でもkrも最初、誰?って言ってたよねwwwww」
「ばらすなよwwwやしろんwwwwww」
悪女ちゃん、と言われた女性はニコニコとこちらを見ているだけだったが、なるほど、そう言われればなんとなく納得できてしまう。
とゆーか、意識がふわふわして細かい事が考えられない。
とりあえず、空いている社の隣に腰掛けようとする。
『ダメだで』
軍曹の声で体が止まった。
「のむおはあれだろ?トリガーが弾けないよぅとか言って困ってたんだろwwwww」
そうだった気がする。けりたまがなんで知ってるのか不思議だが。
「あー、そりゃあ弾いて来ないと」
社が簡単そうに言う。そう簡単じゃないんだって。
「ノムさん、がんばって下さい!」
そんな初めて励まされてもなぁ・・・・。
『そーゆー事だで、ここでのんびりするのは、それが終わってからな』
軍曹がいつになく穏やかに、ゆっくり言う。
なんか気持ち悪いな。
「お願いしますって言えば手伝ってあげますよwwwwwwww」
krの頭を殴ってみた。とりあえず。
「ちょ、おま、思念体殴れてトリガー弾けないなんてwwwありえねwwwww」
それもそうか、と笑って。

かちり。

トリガーは引かれた。
コメント (2)
この記事をはてなブックマークに追加

Vol:23 Gun-Parade-March-9 a rifle stand solitary

2006-05-28 22:44:31 | 妄想具現化
赤錆にまみれたような大地に建つ白亜の砦。
夕焼けにも似た空と赤錆の大地の間を時折針のような光と黒い雨が交差する。
中空より砦に黒い雨を降らすのは、黒衣の魔術師。頬はこけて、顔面蒼白の黒。
砦の屋根から光の針を天に吐き続けるのは騎士”盤上のACE”。その力で空を焼かんとするプラチナにも似た、白。
その相対は、そう、相克。
見るものが見れば、相克と言おう。しかし騎士にはわかっていた。
このままでは負けると。


”アイリンクシステム”で対象をロックしたままズーム×3
中空にいる敵を右目だけで睨む。
敵は今までの”攻撃”をものともしていなかった。それは表情からも窺える。
自身が放ったエーテルによる消耗もまったく無し・・・ではさすがに無いと思う。
いや、ここは”まったく無し”と思っておく方がいいか。さすがの自分も少し弱気になってきているのかもしれない。
タイマンでここまで渡り合うのは久しぶりな事だった。
そう、スタミナ勝負で自分が弱気になるなんて。
「・・・・・・・・・・・」
左腕”エレメンタル・エンチャントシステム・にーちぇ”に弾丸の属性チェンジを指示。次弾から2発は”水”。
・・・・換装クリア。
ピ。中空にエーテル増大反応。
黒い光が走る。敵射撃。”アイリンクシステム”弾道予測開始。
・・・・予測クリア。
右手にすでにチャージしていたエーテルを槍のように細長く収斂して放つ。
目標は・・・高速で飛んでくる黒い十字架。
さっき迎撃した位置よりも若干近い距離で撃ち落す。”にーちぇ”弾丸属性チェンジ。次弾から標準で”火”
左肩近接ファランクス作動。細かくなって降り注ぐ元は黒い十字架だったモノをさらに粉々に。
敵対象に向けて再度”アイリンクシステム”をロック。
敵はつまらなさそうにこちらを見下ろしていた。
自然とこちらの口元が緩む。
それはそうだろう、と同意したのだ。
今おこった遣り取りは、かれこれもう20回は繰り返している。飽きてしまっても仕方が無い回数だ。
もっとも、命の遣り取り、なのだが。
「・・・・・なんでこうなった・・・・」
緩んだ口元から弱音とも思える言葉が零れた。
心を叱咤するとともに、やはり同じ事を頭は考える。
敵は・・・そう、敵は同じギルドメンバーなのだ。
幻影騎士団所属の魔術師、ロキ。
同じ幻影所属・士蕨の義弟で、高速詠唱の使い手。
能力は不明。
一年以上前にあったGvでの怪我が元で意識不明。現在も入院中・・・のはず。
だが、今彼の右目が捉えている敵はまさしくその入院中のはずのロキだ。
最初こそは『モンスターの変装、擬装』かとも思ったが、放たれているエーテルは以前知ったロキのそれそのモノ。
エーテルの擬装は不可能とまで言われている。
つまり、目の前の敵はやはり本物のロキ。中空に留まり、砦に黒い十字架を降り続けているのは・・・同じギルドメンバーのロキだ。
不思議な事はいろいろある。ありすぎて困るくらいだが、一番に思った不思議は
『何故彼がこんな事を?』
である。
確かに幻影騎士団は人格や性癖、それに思考が破綻してしまったモノもいるギルドだ。
その内の誰かがこんな反乱を起こすのは、ありがちおかしな事では無いとも思える。
むしろ、何も起こらない方がおかしいとすら思っていた。
が、何故彼なのだろう。そこが不思議でたまらない。
彼のプロフィールや人柄は、表面的なモノではあるかもしれないが一通り知っている。いや、今の状況を考えれば知っていたと思っていた。
特技は魔法の高速詠唱で、冷静沈着。戦端が一度開けば最前線に躍り出る若い部分があれど、言動はいたって穏やか。
暴走気味の士蕨を宥めていた絵がすぐに頭に浮かぶ。
食堂ではいつも端っこで本を読んでいて、鼻にズレてくる眼鏡を鬱陶しそうにしつつもいつまでも新品には換えなくて。
”腕”を分解掃除している時、遠慮がちにこちらを覗きこんできた。
花瓶の水をこっそり替えていたりもした。
そんな彼が、何故。
時間にして一秒にもみたなかったであろう郷愁にも似た思いを頭が綴っていた時、右目は動くモノを捉えた。
敵・・・ロキの唇。
(飽きたな)
「!!!」
”アイリンクシステム”が起動して弾道予測を始めるよりも先に、右足のブーストを放って右側に飛ぶ。
ガッガガッ!
飛び退って今まで自分がいた位置を見ると、そこにはいつの間にか見慣れた・・・黒い十字架が屋根に突き刺さっていた。三本ほど。
中空を見上げ、右目で睨む。
黒衣の魔術師はまた何事かを呟いた。
(この速度は撃ち落せないか)
そして、薄気味悪く哂った。
『屋上ノム3よりER!!ERバージル!!』
電通を介してERに呼びかける。
バッ・・・ザー・・・ザー・・・ザッ・・・・。
不通。
冷や汗を垂らす、などと云う機能は彼には搭載されていない。
が、もしあれば今が起動するタイミングだったろう。
それにしても、自分はなんの為に今電通を行ったのか。
”ここ”についてすぐに使えない事はわかっていただろうに。
援軍が欲しかったのか?
オレが?この盤上のACEが?ずっと1人で戦ってきた、オレが?援軍?
一瞬だけ頭を掠める顔があった。いつも肩を並べて戦ってきた、背後を任せて戦ってきた顔が。
しかし彼は来ない。きっともう死んでしまっている。この状況においてもこの場所にいないのがそれを証明している。
けりたま。
彼がいればどうにかなっただろうか?
死体が二つに増えただけなのではないだろうか?
それでも・・・・それでも、きっと、自分は寂しくなかったのでは無いのか?
「寂しい?オレが?」
目の前に建つ三本の黒い十字架を前に、1人呟く。
そして、笑った。
寂しい等と自分を思った、自分自身を。笑った。
ずっと1人で戦ってきた。
騎士団でも自分の隊だけ1人だった。
仲間が入隊してもすぐに死んだ。また1人になった。”仲間殺し”と言われた。言い返せなかった。
そいつが、弱かっただけなのに。
そこに・・
彼は考えるのを辞めた。
昔の事をこんな一大事の時に思い出して懐かしむなんて、まるでこれから自分が死んでしまうようだと思ったからだ。
くだらない三文小説にあるような、その主人公の仲間の死に際のように思ったからだ。
だから彼は回想を辞めた。
思考も散り散りになりかけていて、何をどう思えばいいのかよくわからない中、一つだけ確かなモノを掴んだ。
『幻影に仇なすものは皆殺し』
三本の黒い十字架を見ながら右腕の”阿修羅システム”にエーテルをチャージ。
彼は騎士に戻った。


中空にあった彼は退屈で退屈で仕方が無かった。
もっと躍動感のある遊びがしたかった。
自分の渾身の魔力を打ち消した一撃を放ったあの騎士ならば、その遊びもできるかと思った。
なのに、騎士はちっとも動かなかった。3射しても4射しても、かたくなにその位置を動かずに全部の十字架を撃ち落すスタイルをとった。
避けて撃ってくれば、何発かはこちらに着弾できたであろうに。何の為に動かないのか、よくわからなかった。
もう100回も、100時間もこうしている気がすると思った時、ふと思いつく事があった。
それがあんまりにも彼にはちっぽけな事なので全然思いつかなかったのだ。
もしかするとあの騎士は・・・・砦を守っているのかもしれない。
そう思い至った時、大爆笑する所だった。守ってるだって!?これで!?
白亜の砦の屋根にいるのはたった一人の騎士。先程ちょっかいを出してきた弓手はもう殺してしまったし、正真正銘騎士だけのはず。
それで守っているだなんて!
彼にとってはこんなものは遊びであり児戯であり暇潰しだった。
いつでもさっきの魔力を集結して、砦に巨大な十字架を建てるのは可能なのだ。
騎士もそう何度も先程のような攻撃はできまい。
だが、自分はできる。この赤錆た大地に降り積もる、無色透明なエーテルがある限り。永遠に。
同じように彼は不死身でもあった。この空間に満ちるエーテルがある限り、その身は何度でも修復されるのだ。
だから遊び、暇潰し。
負けることなんて万に一つも無い、ただの遊び。
それに必死になっているだなんて。
忘れていた。人間は一度死んだら蘇れないんだった。
ならもう飽きてしまった事だし、あの騎士には死んでもらうとしよう。
あの騎士を突破したならば、砦の中からまた違うヤツが現れるかもしれない。ゲームのように。
”よくも仲間を!”とか、泣き顔で言ってくれたら最高かもしれない。いや、男の泣き顔には興味が無いな。
でも、その必死さは滑稽かもしれない。
同時に考える。
もしこの騎士がこの砦で最強だったなら、どうしよう?
他の者でははっきり言って1秒で倒せてしまうかもしれない。
せっかくの必死さも、まったく歯牙にもかからないものかも知れない。
もしそうだとしたら大変だ。ここでこの騎士を倒す事は、自分で自分の楽しみを摘み取ってしまう事になる。
なので、ちょっと試す事にした。
先程撃った十字架と同じ威力のモノを、速度だけ倍加させて撃ち出す。
撃ち出された十字架は、見事に三本とも砦の屋根に突き刺さった。
ついに!ついに彼は攻撃を砦に加える事に成功した!
微かな充実感が胸に溢れる。騎士は反射的に避けたようで、屋根に突き刺さった十字架を見た後こっちを睨んできた。
その瞳にささやきかける。どうせ聞き取れはしないだろうが。
「この速度は撃ち落せないか」
充実感に頬が緩むと、騎士は歯軋りをするように顔を顰めた。もしかすると聞こえたのかもしれない。
聞こえた、で思い至る。自分はまだ彼の声を一種類しか聞いていない。
殺意に満ち満ちた、先程の咆哮のみしか。
だから聞きたくなった。あの人間にしては鬼神のように猛々しい騎士の絶叫を。


ここから先は驚く程短い。読み手の方々には少し読み応えの無いものだろうと思う。
しかし、騎士は回想を辞め、魔術師は遊ぶと決めた。
だから、これから終末まではもう、一本道。


「・・・・・・・!!!」
右腕の”阿修羅システム”をフル機動してエーテルを撃ち続ける。
左腕”にーちぇシステム”にはランダムでのエレメンタル・エンチャントを実行、つねに4大属性がランダムで”槍”に付与される。
右腕全体が熱い。ろくな冷却もせずにエーテルを排出させ続けているからだ。秒間10発の射撃が黒衣の魔術師を襲う。
両肩に搭載してある近接ファランクスは常時稼動、その弾数が200から秒間10づつ減っていく。
敵の攻撃を予測する事も察知する事も、つまりは回避する事も出来ないと知ったからには、攻撃しかなかった。
攻撃は最大の防御。
弾幕を前身に集めている限り、敵の攻撃も撃ち落す事ができるかもしれない。
中空に向けて掲げていた右腕に、添えるようにしていた左腕”にーちぇシステム”に衝撃。
見れば、弾幕を貫通して来たと思わしき黒くて細い十字架が刺さっていた。
「!」
ちろり、と左腕から火が漏れたのを見てから左腕の肘から先を爆発切除。
”にーちぇシステム”の爆発に巻き込まれないようにブースト後退開始。
2m程後退した時に切除された”にーちぇシステム”が空中で爆破、破片を近接ファランクスが感知して叩き落す。
両足に衝撃。左足の脛に二本、右足の太股に一本黒い十字架が建つ。その内、左足の脛に刺さった一本は足を貫通して屋根に縫い付けられていた。
このままでは移動ができなくなる。
左足を膝から爆発切除。左足には弾薬も爆薬も無い為、緊急回避の必要は無し。
体内オートバランサー作動。失った左足のバランスを左脇腹からエーテル排出する事によって保つ。
右腕”阿修羅システム”による”槍”の射撃は継続。右目”アイリンクシステム”が睨む先に放ち続ける。
耳元でうるさく鳴り続けていた音が、停止。両肩近接ファランクス・・・・弾切れ。
同時に右目が黒い光を感知、咄嗟に頭を右に傾ける。
爆発音がして左目の視界が消滅。左目を含む頭部に被弾。左目から左耳にかけて抉られ、黒い光は貫通。
右腕”阿修羅システム”による”槍”の射撃は継続。
エーテル射出による衝撃感知、体内バランサー誤差修正。
左首筋に被弾。頭部に対するエーテル供給率10%低下。
右腕”阿修羅システム”による”槍”の射撃は継続。
右腕”阿修羅システム”のエーテル強制連続射出による砲劣化開始。命中率、威力ともに20%の低下。
右腕”阿修羅システム”による”槍”の射撃は継続。
左胸部に衝撃。装甲を完全に貫通し、背面に抜ける。エーテル収斂率40%低下。
右腕”阿修羅システム”による”槍”の射撃は継続。
右腕”阿修羅システム”に衝撃。”砲身”に着弾。肘から先約10cmに、穴が開いた。
右腕”阿修羅システム”による”槍”の射撃は・・・・・不可能。
騎士にとっては勝負、魔術師にとっては遊びが、ここに決した。


コメント
この記事をはてなブックマークに追加

Vol:22 Gun-Parade-March-8 hydrangea dance

2006-05-21 19:18:19 | 妄想具現化
それから彼女は事ある事にけりたまを殴ったり蹴ったりするようになる。
笑うべき時
「とおっヽ(゜∀゜)ノ」
「ったっ!なにすんだよ!」
寂しがるべき時
「あちゃっヽ(゜∀゜)ノ」
「ぐぁっ」
喜ぶべき時
「ほぁぁぁっヽ(゜∀゜)ノ」
「がっ・・」
楽しむべき時
「てぇりゃりゃーヽ(゜∀゜)ノ」
「ぶべらっ!」
容赦してはいけない時
「ごるがっヽ(゜∀゜)ノ」
「ひぶっ!」
容赦するべき時
「のりゃっヽ(゜∀゜)ノ」
「ぐぶっ」
悲しむべき時
「オラオラオラオラオラオラっヽ(゜∀゜)ノ」
「死ぬよ馬鹿wwww」

最初は興味本位でやっていた事だった。
いつ相手が死んでしまっても良かった。自分で自分がそう思っていると、ずっと思っていた。
けれど、ある日・・・・あるダンスパーティーに出席した日。
その彼は、自分がダンスが下手で、私に恥をかかせた事を恥じていた。
華やかなパーティーに背を向け、雨に濡れる紫陽花を見ながら。
その申し訳無さそうな背中を見ながら、やっと気が付いた。
彼と共に歩いて行きたいのだ、と。


そして今、目の前で彼は戦っている。
全ての感情と思考を携え、押し寄せるモンスターの波と。


先程やられてしまったガーディアン・・・NOMU3の穴を埋める為、けりたまが今までよりも大きく槍を振るう。
今までは同時に2体を相手にしていれば良かったのに対し、今では同時に3体まで相手にしなければならない。
背中しか見えず、表情までは窺えないが、きっと顔を顰めている事だろう。
右手でけりたまの背中に触れ、一瞬で速度とブレスを掛ける。
それからマグニフィカートの詠唱に入る。
その詠唱中に考える。先程自分がけりたまに言った事を。
(・・・・やっぱり回避がどんどんギリギリになってきている・・・)
やはり先程の自分の指摘は間違いでもなんでもなかった。
同時に相手をする敵の数が増えた今となっては、さっきまではまだ余裕のあった間隔ですらギリギリになりつつある。
背中からしか見えないが、今日の彼の動きは殆ど完璧。言う事無し。こんなに調子の良い日もあるものだなぁと感心する程。
けれど、敵の攻撃は彼の鎧ギリギリを掠めて行く。これはどういった事か?
いや、それよりも、きっとこのままではいつか・・・
「っっっっつぅ!」
目の前で、バチンッ、と一際大きな音が響く。
けりたまがデビルチのユピテルサンダーとデッドリーゴーストのグリムトゥースをレジストしきれなかった音だ。
両腕が激しく打ち上がり、手甲が所々剥がれ落ちる。血飛沫と共に。
「怪我見せろっヽ(`□´)ノ」
やっと終わった詠唱後、一歩前に出てヒールの態勢に入る。
「このくれぇ大した事ねぇから下がってろ!」
左腕だけで押し戻されてしまう。
ずるり、と嫌な音がして腹部を見ると押し戻した腕の跡が血で濡れていた。
「無理すんなはげっヽ(`□´)ノ」
「今前に出る方が危ないんだってwwww」
がぽぉっ、デッドリーゴーストの頭蓋に槍をねじ込みながらけりたまが叫ぶ。
敵は倒しても倒しても後・・・修練場入り口から湧いて出て来ていた。
「くっそ・・あれなんとかしねぇとキリがねぇな・・」
しかしなんとかしようにも、その入り口から敵が湧いて出てきているのだ。どうしようもなかった。
「んのぉっ!!」
目の前に立ちふさがる3体に向けて槍を大薙ぎに薙ぐ。
薙ぎきった時、振りとめた腕からまた新しい血飛沫が飛び、ニレコの顔に数滴かかった。
「いい加減怪我見せろやはげっヽ(`□´)ノ」
また一歩進んで、けりたまの左腕を取ったその時、ちょうど空いた穴を埋めるようにデビルチが目の前に進んできた。
「しまっ・・・!」
両手を目の前で交差・・・できなかった。腕にはけりたまの左腕を抱えていたから。
(!!!!)
咄嗟に対実攻撃防御結界・・・キリエ・エレイソンを敵前に展開。
が、デビルチが実攻撃をしてくるならこれで多少軽減できるが・・もし雷なら・・・
体内のエーテルを充填させ、対魔力攻撃結界を練る間も無くデビルチの小さな手に雷が灯る。
「どっせええええいいいいいい!!!」
そのまま横っ飛びにぶち蹴られてデビルチは壁にまで吹き飛ばされる。
けりたまの足スパイラル・ピアース。
『聖罰』にある足技の一つ-雨樋、という技を何度か亜流として紹介した事があったのを思い出す。
「よくこんな短期間で身につけ・・・」
危ない所を助けてもらったし、久々に褒めてやろうかと思ってけりたまの顔を見た。
あ、なんだか久々に顔を見たような気がする・・・なんてぼんやり考えている思考の対に、危険信号。
けりたまの顔の後・・・・そこに発射寸前のユピテルサンダーを手に持ったデビルチと、すでに奔って来ているグリムトゥースの刃が二本見えたから。
「あ・・・・」
「ちぃぃぃぃっ!!!」
表情か気配か闘争本能か、何かで気が付いたけりたまが抱えられていた左腕で押し払うように体を突き飛ばす。
そしてその反動で自身も限界まで反り返りながら後に飛ぶ。
でも、そう、左腕の治療は、まだ済んでいなかった。
ずばんっ、どかんっ。
左腕に鈍痛。
ニレコ側に差し出していた分、回避が遅れたのだろう。
左腕の数箇所に鈍い痛みがある。見れば、すでに血まみれだった腕にグリムでつけられたと思わしき新しい傷跡ができていた。
「っつぅ・・くっそ・・・IWAOKUN!!!」
即座に残ったマスターガーディアンを呼びつけ、自分たちに攻撃をしかけてきた3体の相手をさせる。
これで少しの時間稼ぎはできた。
この隙にニレコの具合を確かめないと・・・
先程の爆発の影響で煙が立ち、姿が見えない。
自分の左腕の怪我や、敵からの攻撃角度を考えると、ニレコは直撃を免れたはずである。
敵の攻撃は丁度自分とニレコの間を通り抜けて部屋の隅に直撃した。そう思っていた。だって、自分は左腕で突き飛ばしたのだから。
少しだけ煙が晴れてきた。離れた所に仰向けに倒れたニレコの上半身が見える。
「ニレコ!!」
走って駆け寄り、左腕で首の裏を支えて起こそうとする。
べちゃり。
不吉な音は、腰を持ってやろうと手を伸ばした右手から聞こえた。
「あ?」
感触もおかしい。服の硬い感触なんかでは無く、これは・・このぬるぬるした感触は・・。
しかも、しかもである。自分はニレコの左腰を持った。持ったはずだった。なのに、触ったそこはあまりにも・・・自分の体に近かった。
まだ意識を失ったままのニレコの顔から視線をずらし、右手に。
右手は、ニレコのヘソの近くを触っていた。
「ああああああああ!?」
無かった。
あるはずの左脇腹が。
ごっそりと、こう・・・円の形に抉れて穴になっていた。ウエストが半分に。笑えなかった。
ぞろり、と内臓が体から落ちる音。
「だっ・・・ダメだっ!それはダメだ!!」
錯乱して、右手で落ちた内臓を体に押し戻す。けれど、押し戻されたそれはまったく安定しなかった。
「だ・・だめだって・・・だ・・・そんな・・・お前・・これ・・・こっ・・・これ・・・おいっ・・おい!」
「ん・・んんん・・・」
過呼吸になるほど息が上がった頃、まるで寝ていたようにニレコが意識を取り戻す。
「ニレ!!!」
腹に当てていた右手を離して、両手で顔を支える。
びちゃっ、と新しい血がニレコの顔に張り付いた。
「あ・・・・」
思わず顔から右手を離してしまう。そんな最悪のタイミングで
「怪我・・・けり・・怪我した・・の?(;`ω´)」
ニレコは目を覚ました。


「!?」
「怪我・・見せて・・・そんなのすぐに治しちゃうか・・ら・・(;`ω´)」
本当に寝起きみたいだった。
でも、そのニレコにはもう左脇腹が無い。
「う・・・ん・・・起きないと・・・(*ω*)」
ぐっと力を入れて上半身を起こそうとする
「!?ちょ、おま」
ニレコの頭は直ぐに手の中に帰ってきた。
「あ・・れぇ・・・?おかしいな・・・起きれない・・」
腰が半分無いなんて、思いもつかなくて当然。
首だけで異常を探ろうとするニレコに、体ごとかぶさって視界を塞ぐ。直視すればきっと・・・耐えれないだろう。
「ニレコっ!大丈夫だから!大した事無いから!!」
二度寝をしないように大声で呼びかける。きっと、その二度寝をすれば、もう永遠に起きれないだろうから。
「けりぃ・・顔・・近い・・よ?」
「あああ!?いやっ、気にすんなよ!ほら・・あれだ・・ダンスの練習とかでも近付けるだろ!?な!?これくれぇ気にすんなよw」
「ダンスぅ・・?あぁ・・うん・・・あんたに教えてあげないとねぇ・・・」
ふぁぁぁ、と眠そうにあくびをする。
何か・・きっと何かあるはずだと、もう一度傷口を見て絶望する。
「・・・・・・・・」
ニレコの傷口は少しづつ光子化を始めていた。
細胞の一つ一つが小さな蛍のようになって飛び・・・消える。
何れは全身がそうなってしまうだろう。
それは・・・・この世界においての完全な死。
プリーストやハイ・プリースト、教会の神秘を総動員しても助かる事の無い完全な消滅。
それを見た瞬間、全部を覚悟した。
「けりたまぁ・・・もう眠い・・・」
「もうちょっと起きてろ!・・・IWAOKUN!!」
自身で召喚した最後のガーディアン・・・マスターガーディアンIWAOKUNを呼ぶ。
人よりも二周りは大きい、そしてその巨体が振るう超大な剣で敵をなぎ倒し、IWAOKUNは近寄ってきた。
その隙に駆け寄ってくる敵が4体。
こちらはニレコにかぶさったまま。
もう・・・・覚悟は済んだ。
右手に持っていた槍を一旦光子化させ、剣に練り直す。そしてその剣で、自分の左指を親指だけ残し全て切り落とした!
「あああああああああああ!!!!!!”人斬り・仲裂き・毒薬・子殺し”魔弾・四指!!!」
切り落とした指が地面に着くよりも早く、エーテルに包まれて敵目掛けて撃ちだされる。
宿されたエーテル全部を使ってコーティングと加速をした指が襲ってきた4体を撃ち抜き、手近な敵目掛けて再加速を始める。
それでもIWAOKUNが抜けた穴の分だけ敵は通ってくる。その数3体。
その敵を見据え・・・・左手を振りぬき、切断された指の根元から血をぶちまける。
「”血鎖”!!!」
ぶちまけられた血液は、それ一粒一粒がまるで意思を持つかのように連結し、赤い4本の鎖に変わる。
その内の3本は敵を絡めとり、残りの一本が3本の鎖を纏めるように絡みつく。
「おらあああああああああああ!!!!!!!!」
そのままぐんと左腕を振り、縛られていた敵を壁に打ち付け、血でできた鎖を切断。
「IWAOKUN!!」
マスターガーディアンを目の前まで呼びつけ、その大きな鎧の胸部に血まみれになった手の平を置く。
すると、マスターガーディアンIWAOKUNの前面が解体するように分解し、部品が宙に固定される。その中・・・マスターガーディアンの中は、成人した人間が1人入れるスペースがあった。
「よっこい・・・ぐっ・・・」
ニレコを持ち上げようとして、親指しか残っていない左手からまた出血する。
もう出血だけで死んでしまう量を流していた。
頭がフラフラする。目が霞む。でも、力を振り絞ってニレコをガーディアンの中に立たせた。
血で汚れた、眠そうなニレコの顔を見るとふいに涙が溢れてくる。
「けり・・・ないてる・・・?」
「ばっ・・・泣いてなんか・・・ねぇよ・・・」
ぐしっ、鼻を啜って右腕で涙を拭う。こんな時なのに、なんだか気恥ずかしかった。こんなに気持ちよく、泣いているのに。
「なぁニレコぉ・・・マスターガーディアンっていつもどこにいる・・・?」
照れ隠しと意識の維持の為、そんな事を聞いてみる。同時にマスターガーディアンの前脚部を閉鎖。
「んん・・・・?エンペ・・・・るーむ・・?」
腹の出血は今は収まっているが、もう痛覚が目覚めても良い頃のはず。なのにニレコはまったく痛がろうとせず、眠そうなまま。
光子化が始まっているからか。もう・・・手遅れなのかもしれない。
でも・・・でもっ!
「そそ。正解。だから・・・マスターガーディアンは・・エンペに・・・戻らないと・・な・・・」
マスターガーディアンの腰の部分を閉鎖。これで丁度中に入った人の胸の部分までが閉鎖される。
別れまで・・・・後・・・・・
「ニレコぉ・・・」
見えている顔を両腕で抱く。
血で、汚れたりなんかしないように気をつけて。
「ちょ・・・調子乗るなぁっヽ(゜∀゜)ノ」
ぽかり、と後頭部を殴られる。ぽかり、と。
あんなに・・・死ぬかと思った程の拳が・・・今は・・・
「お前・・・絶対生きろよぉ・・絶対・・のりちゃんやバージル君なら助けてくれっから・・絶対・・絶対ぃ・・・」
ニレコの頭を抱えたまま、また泣いてしまった。足から力が抜けて行くのがわかる。
「け・・・りは・・?けりたま・・・・は・・・?」
別れの顔が泣き顔じゃ締まらない。ニレコの頭を解放すると同時に、右腕でぐしっと強く涙を拭った。
「おれは・・おれはもうちょっとこの・・・くっせぇきったねぇ連中と踊っていくわ」
けりたまの意思に添ってマスターガーディアンの胸部が閉じ始める。

「まぁ・・・おれぁヘタクソだから・・さ・・相手の足とか・・・踏んづけちまうけど・・・なああああ!!!!」
ガーディアンに背を向け、槍を右手に持ち、燃え盛る大広間に飛び出た。


もう殆ど閉じてしまったガーディアンの中で、ニレコはけりたまの踊る姿を見た。
炎の中、槍を持ってのロンド。
力強く、感情に溢れた・・・・そんなダンス。
「なんだ・・・ちゃんと踊れるじゃな・・い・・・」


暗転―



「ER内に時空震!!人型が来ます!!」
エンペリウムルームの中で、砦の指揮を代理で執っていたバージル君が叫びながら部屋の中央を振り返る。
「マテリアライズまであと・・・3・・・2・・・・1・・・!!」
スパークが飛び散り、空間が弾ける。
無理なテレポートが祟ったのか、物体の表面にはまだ空間が張り付き、対消滅を起こしては火花を散らしていた。
すぐに”ザ・シルバー”ウェンリーナが銀色の目で火花を睨む。
「天空の大槍、光の大弓、退魔の泉。闇の寄る辺に・・・・」
退魔士である御影は既に退魔術の詠唱を開始している。
この状況で、普通は不可能なテレポートをしてくるモノが味方とは考えられないからだ。
目を開けていられないような光の中をずっと睨んでいたウェンリーナが、落下点と思わしき所に駆け出す。
「ちっ・・・」
それと同時に御影も詠唱を辞めた。彼の目は特別製だから何か見えたのかもしれない。
普通の目しか持たないバージルは、それを薄目を開けて見た。
大きな鎧みたいなモノが、空中で分解するのを。そして、その中から人らしきモノが落ちてくるのを。
「つかちゃん!!」
光が徐々に収まる中、のりちゃんの呼び声が聞こえる。
何も答えずに御影は走り出す。
その時に、感じて違和感に振り返る。
「え・・・・・・・?」
建物内に向かって伸ばされていた自身の”青い光”が力なく一本途切れる感触。
それは・・・・

「けりたまの生命反応・・・・ロストしました・・・・・・」
コメント (6)
この記事をはてなブックマークに追加

Vol:22 Gun-Parade-March-7 hydrangea

2006-05-21 19:16:33 | 妄想具現化
そして数年後の今、砦の中で戦っている。
幻影騎士団の砦、2F中央”大広間”別名”最終防衛ライン”
普段はダンスホールとして、戦闘時はエンペリウム・ルームを目前とした絶対防衛線として使われる場所。
その中央には砦所有ギルドのみが使う事を許されている特殊修練施設の入り口がある。
つい30分前、砦に”何かの異常”があり、その修練施設の入り口が破壊。”中身”である修練用モンスターがあふれ出してきた。
砦は自律思考で”中身”が砦内に侵攻しないよう大広間の扉を全て塞いだ。
1人のロードナイトと、ハイプリーストを中に容れたまま。


戦略的な立ち回りを考え、大広間の角に陣取る。背中には唯一の仲間であるハイプリーストが1人。
横と前を自身の”能力”で呼び出したガーディアンに固めさせる。
敵は倒しても倒しても部屋の中央からあふれ出てくる。
戦況は最悪でも、思考は至って冷静だった。
視界の端でアーチャーガーディアン”MEGU”が崩れ落ちる。これで残りのガーディアンは騎士ガーディアンの”NOMU3”とマスターガーディアンである”IWAOKUN”のみ。
目の前のデビルチの右足を槍で突き刺し、そのまま右に振る。横に並んでいたデッドリーゴーストを薙ぎ飛ばし、その衝撃でデビルチをふっ飛ばす。
左からゾンビマスターの腕が伸びてくる。槍を戻していたら・・・・間に合わない。
左脚のレガースを概念で更に強化し、腕を伸ばしてくるゾンビマスターを蹴り飛ばす。
絶好調だった。敵の動きがスローに見える。敵は倒しても倒してもキリがないが・・・これならやられる心配はいまの所無い。
右からデッドリーゴーストの槍と化した腕が右脇腹を目掛けて伸びてくる。
避けると後の態勢が遅れる。ここは防具強化で敵の攻撃を鎧上で滑らしそのまま反撃を・・・。
意識を右脇腹に集めた時、後から左に向かって蹴飛ばされた。
「うぁっちゃー!ヽ(`□´)ノ」
「ぶはっ!?」
結果的に避けられたが、今度は真正面にデビルチの顔がある。
槍で眉間を一突き。亡骸になったデビルチの脚を踏んで槍を引き抜く。と同時に今度は後から右に向かって蹴飛ばされた。
「ほぅわっちゃー!(*`ω´*)」
「ぶべらっ!?」
今度は先ほどのデッドリーゴーストが目の前。
「おらああああああ!!」
デッドリーゴーストの骸骨になった口から槍を差込、背中まで破壊する。
そして・・・そくざに振り返った。
「こらwwwwww何しやがるwwwwww」
「(;・`д・´)?」
後にはこいつしか居ない。だからさっきの二発の蹴りは間違いなくこいつの仕業のはずだった。声もしっかり聞いたしな・・・
「なのに何その『え?なに?』みたいな顔はwwwwwwwwww」
「?(;゜ω゜)ドウシタ ノ?」
「片言になってますよwwwwwww」
また振り向いて敵と正対する。今度はデビルチ。
敵の左肩に照準を付けて槍を・・
「ほぉぉぉ・・・・」
「やめなさいってばwwwwwwwwww」
振り返って注意すると、ニレコは今正に蹴りを放つ瞬間だった。
「前見ろ前!!(゜Д゜;≡;゜д゜)」
「うるせwwwwwww」
照準をつけたまま、腕を前にやると槍がデビルチにめり込む感触がした。
一気に引き抜き、両腕と槍にエーテルを充填させ、横薙ぎに一気に払う。
「ふんっ」
とりあえず目の前の敵は一掃した。まぁ、すぐにまた詰め掛けてはくるだろうが。
その前に・・・
「中々やるじゃん(;`ω´)」
「やるじゃんじゃねwwwwwwww」
このさっきから危なっかしい真似をしてくれるパートナーをなんとかしなければ。


「え・・?避ける間隔がギリギリになってきてる?」
「うむ(;`ω´)」
何故そんな事をするのか、と問うた答えは意外なものだった。
「うーん・・スタミナ切れでもないんだけども」
「後から見てると解るのだ。お前はだんだん危なくってきてい る(;`ω´)」
「なんか誤解を招きそうな言い方ですね・・・」
自覚はまったく無い。今まで通りにやってきたつもりなのだ。
修練用モンスターが強くはならないので、この感覚に間違いは無いと思うのだけれど・・・
「ま、怪我してもすぐに治してやるからさ、首を刎ねられる勢いで頼むヽ(゜∀゜)ノ」
「それ死んでないです・・か・・」
「ヽ(゜∀゜)ノ」
「ちくしょおおおおおお!!!」
打ち寄せる敵に振り返り、槍を握る。
泣いてなんかねぇよ!?


名前:ニレコ(本名不詳)
年齢:不詳
性別:女
クラス:ハイ・プリースト(教会・聖罰委員所属)
特殊能力:運命操作系(本人の意思によらず)
職業:フリー(幻影騎士団所属)
出身地:不明
特技:近距離での支援、対聖属性への直接打撃。
苦手:人にモノを教える事。
趣味:最近始めたダンス。

ニレコについて解っている事は驚くほど少ない。
出身地、年齢、本名ともに不明。
特に出生については教会の聖罰委員に属した瞬間に完全に探索不能となる。
よって彼女については深く触れない、のではなく『深く触れられない』のが正解。

ニレコは王都プロンテラでも一番大きな公園のベンチに座って、小さなメモを見ていた。
聖罰委員から下された使命
『とある如何わしいクルセイダーの動向を監視し、堕落の兆しがあれば即座に聖罰せよ』
教会の『委員候補生』からやっと『委員』になったとたんに下された指令がこれ。
対象のクルセイダーは、適正検査でひっかかるも試験に合格したためなんとか合格した者らしい。
名前は『士蕨』
いや、『土蔵』だったかもしれない。いや、そんなのはどうでも・・・いいわけないか・・・。
もう一度だけメモをチェックする。対象を間違えました、なんて言った途端自分の首が胴から離れかねないからだ。
・・・・・・。
『士蕨』であってた。
人相を良く頭に叩き込む。んんん・・・・特徴がないなぁ・・・・。
時間が来てしまった。メモが端から燃え出す。機密保持の為らしいが・・・やりすぎのような気がしないでもない。
先程頭に叩き込んだ顔を思い出す。
初めてのターゲット。初めての指令。
教会のデータによると、同じような状況でクルセイダーになったものは約50%の確率で半年以内に犯罪に手を染めるらしい。
やはり一度テストそのものを見直した方がいいように思える。まぁ自分がどうこう言った所でどうにもならない事なのだが。
そしてその問題人物はと言えば・・・実は目の前にいたりする。
ばったり・・・出くわした訳では無い。そもそも転職したての人間はとりあえず仲間を求めるモノ。そう決まっているらしい(自分にはわからないことだが)
その常識に頼って公園まで来て見た所、どんぴしゃでいやがりました。
まぁ・・・本人には追われてるとか監視されてるとかの自覚は無いはずだから(バレてたら問題だ)おおっぴらに歩いて当たり前。
んで、それとなく監視する事約1時間。
・・・・・なんにもしやがらねぇ・・・・gggg。
ベンチでほけーっと座ってるだけ。マジで。
他にする事といえば・・・野良猫に近寄っては逃げられる事くらい・・・。
こいつは何をしにきたんだろう?
そろそろ顔を隠す為に広げていた新聞も読み飽きてきた頃、やっと目標が動き出した。
人の多い方に近づいていったのである。
これで誰かに声を掛け、そのままギルドに入ったら自分も後を追ってそのギルドに入る、そして監視。
これがまずベストな作戦の用に思えた。とゆーか、教会の考えた作戦であり、他の監視対象もこうして監視されるらしい。
何から何まで教会の指示ってのがちょっと気に食わないけれど、まぁそれは仕方ないか・・。
監視対象は人込みに近づき、木の根元で新入団員を募集している募集員の隣に座り、そして・・・
「寝るのかよ!(゜Д゜;≡;゜д゜)」
寝ていた。涎まで垂らして。

彼が目を覚まして、見たことも無い小さなギルドに加入するのはそれから4時間後の事である。


もちろん自分もそのギルドに加入した。
加入手続きは前歴調査と簡単な面接だけ。思ったよりも手間取り、少しイライラした。
前歴は教会の用意したモノを使う。えーとなになに?『14歳で特能施設卒業、同時に王都の教会に入団、今に至る』
・・・・なにこのコピペ。
あんまりにもありきたりすぎて逆に疑ってしまうような文面。
だが、実際の能力者の履歴書は殆ど99%がこれと同じなのだ。なら、問題ないのか・・・なぁ?
首を捻り捻り団長に差し出し、その日の午後には入団が決まっていた。

入団から2週間後。
あれから毎日対象を監視していてわかったのだが。
「・・・・本当にクルセイダーなのだろうか・・・」
一度は一緒にGvGにも参加した。そのときの彼は後方で奥歯をガチガチ鳴らしていただけ。もちろん戦果無し。
GvGが終わり、最初に概念武装の解除をしたのも彼。
もう早く解除したくて仕方ない、みたいな。
話も何度かした。
まぁもちろん親しくは無いわけだし、挨拶程度のモノだけれど、言葉の端々になんかこう・・・無害感が滲み出てるような気がする。
つーか、概念武装も実武装も殆どしやがりません。
なんでそんなんでGvギルドに入るのかね・・・・。不思議で仕方なかった。
そして、ついさっき彼はギルドを脱退した。
理由『一身上の都合により』
正直、ぶっ飛ばしたくなった。あんたが何をしたよ!?っつーか何かされたか!?何にもしてNEEEEだろおおおお!!!
ワナワナと震える腕で自分の脱退理由を紙に書こうとして、止める。なんて書けばいいんだろう・・・・
結局ニレコのギルド脱退理由は『一身上の都合により』だった。


ツルツルに磨き上げられた大理石の上を一つの靴音が近づいてくる。
足音は早い、なんてものでは無く、子供なら走っていると言われるだろうと思われる速度。
自分でもなんだか納得のいかない理由でギルドを辞めてから一日後、ニレコは王都騎士団官舎にいた。
監視対象が入団したギルドの団長に会うためである。
監視対象は、自分がちょっと目を離した隙にもう違うギルドに入っていた。
ギルドの名前は『幻影騎士団』
前の聞いた事も無いようなギルドとは規模もエンブレムの派手さ加減も何もかも違う、はっきり言って彼では入れそうも無いようなギルドだった。
しかもそのギルドは・・・・
「警戒Lv5ねぇ・・・・」
教会から手配されたノートを見て呟く。そのノートには確かに昨日監視対象が付けていたエンブレムの絵と『警戒Lv』が書いてあった。
その『警戒Lv』とは、まぁ読んで字の如しで、そのギルドに対する危険度みたいなものである。
ちなみにこの『警戒Lv』とは、公的なモノではない。一部の物好きが勝手に設定したモノで、信頼度は眉唾のもだとも。
しかし、この『警戒Lv』の最大値は5。いくら眉唾モノの情報とはいえ、かなり偏っている。火の無い所に煙は立たず、ここまでLvが上げられたのには何か理由があるのだろう。
ニレコは気を引き締めてかかる事にした。そう、野盗の巣窟に行く気分で。
足音がもう目の前にまで近づいてきていた。
『幻影騎士団・団長。iwaokun。前歴は王都近衛師団の小隊長。不祥事で除隊。』
と教会からのメモには書いてある。その他には『非公式ながら能管委員の一員でもあるが詳細は不明』とも。
能管委員とは、聖罰委員と対を成す王都の秘密機関である。
同じ秘密機関である聖罰側にも詳しい事はまったく流れて来ない。人数、活動規模、活動成果、それの全てが不明。
となると・・・この不祥事で除隊ってのも怪しい。今でも騎士団官舎に堂々と出入りしているのも何かの理由が・・・
そこまで考えた所で、足元が隣まで来た。
ニレコは隠れていた柱の影から意を決して飛び出る。
「あっ!あの!すいませんっ!」
声を掛けた男はこちらをちらりとも見ず、足を一瞬も止める事無く出口に向かって歩き続けた。

男は筋肉で覆われた巨体に黒い生地に白いピンストライプの入ったスーツを身につけ、黒い髪をオールバックにしてはみたけれど髪の力で所々戻っちゃいましたみたいな髪形をしていた。スーツのサイズが小さいのか、今にも破れそう。
右手には良く使い込まれた茶色のスーツケース。靴は一目で高級品だとわかる黒い革靴。
こう言っては失礼極まりないのだけれど、はっきり言ってめちゃくちゃ似合ってなかった。
銀色のメタルフレーム眼鏡を掛けているのだけれど、それなんて最悪。一目で伊達眼鏡とわかってしまう不自然さだった。
スーツよりも鎧の方が100倍似合う、これが初対面で思ったニレコの感想。いや、『初対面』と言うには語弊がある。相手の男は、まだこちらすら見ていないのだ。


意を決して柱から飛び出て、ベストのタイミングで通りがかった男に声を掛けた。
が、速攻無視(されたのだと思う・・まさか聞こえなかったなんて事は無いとおも・・う・・)
相手はガンガン出口に向かって早足で遠のいていく。
余りのぶっちぎり無視に一瞬呆然としてしまったが、すぐに気を取り直して再チャレンジ。
「すいません!ちょっとぉ!!」
小走りに背後まで近寄ってもう一度声を掛けてみる。
やっぱり無視。
なんだかイライラしてきた。
「iwaokunですよね!?そうですよね!?幻影騎士団のiwaokunですよね!?」
最後の方は悲鳴に近くなっていたような気がする。
なんだかここまで無視されると、自分が間違っているような気になってくるのだ。
男の足は止まらない。が、流石に自分の名前を呼ばれては答えない訳にはいかないのか、やっと反応してくれた。
振り向きもせず、足もまったく止めはしなかったが。
『忙しいでな、このまま用件だけ頼むで』
官舎の階段を下りながらそれだけを言う。能力者専用のポータル職員がいるのはもう目と鼻の先、それまでになんとか用件だけでも伝える事にする。
今を逃しては、この男を捕まえるのは不可能に思えたからだ。
「あのっ、わ、わたしっ、幻影騎士団にっ、入団をっ」
男の早足が早すぎたため、こっちは小走りになりちゃんと言葉が話せない。
舌を噛まない用に気をつけながらなんとか用件を絞り出す・・・前に男は言った。
『手配しておくから入団式は略式で砦の位置はわかるな?わかったらそこにのりちゃんってのがいるから簡単に自己紹介して他の人間の紹介受けてルール聞いて荷物運んで後は』
男は一息でそれだけ言ってワープポータルの光の中に消えた。
どうやら入団できた模様・・・なの・・か?
ワープポータルの光の中に、先程の男の背中を捜す。
そういえば、結局顔は最後まで見えなかった。


入団して一ヶ月くらいが経った頃、その日は偶々街まで買い物に行く用があった。
気に入っている布製のトートバッグだけを持って『幻影騎士団』の砦の門を潜る。
すると、直ぐに異様な気配が近づいてくるのがわかった。
この気配は・・・間違えもしない。我等が団長、iwaokunのモノだ。
”能力者”なら、一度嗅げば絶対忘れないような匂い。デッド君が言ってた。『殺意の桁が違う』
それにまったく知らない気配も混ざって伝わってくる。
なんだろう?
ちょっと興味を覚えた。そもそもiwaokunだけならこのまま門の所で待っていても何の意味も無い。
彼は時間がいつも無いせいなのか、あまり他人を認識しないのだ。
だから声を掛けようが掛けなかろうが関係無い。彼は話したい時、話したい相手に喋る。この一ヶ月で学んだ事だ。
しかし、もう一つの気配には興味がある。
一緒に来ていると云う事は、『幻影騎士団』の新人の可能性があった。
同じくらい、敵の可能性もあったが。
まぁそれはそれで楽しめるし、自分の用はそんなに急ぐものでも無いし。
監視対象は相変わらず監視のし甲斐も無いし。
そんなこんなで、iwaokunと後1人の到着を門で待つ事にした。

iwaokunがいつもの早足でこちらに向かってくる。手に何かを持って。
持って?いや、違う。あれは・・・人を引き摺ってる?
『おめぇいつまで”摑まって”んだ。自分で歩け』
胸倉を掴んでいた手をいきなり離して、地面に人を放る。背中から落ちた。
そして、その人と出会う。

一目見て直ぐに気が付いた。
『危うい』
今iwaokunが連れてきた人間は、人間の姿形をしているけれど、それはまったく別物に見えた。
訓練と素質で身につけた”聖眼”が教える。
間違い無い。目の前で地面に背中から無様に落ちた人間は、特殊な訓練・・・または拷問を受けて感情と思考に手を加えられている。
それをiwaokunに告げようとして・・・辞めた。
それはもちろん自分の推理や能力に自信が無かったからでは無く、それを言ってしまうと自分が『聖罰』であるのがバレてしまうからだ。
”聖眼”は一部の訓練された神父や司祭しか使う事が出来ない。
そして、その能力を使う者として一番有名なのが『聖罰』だったからだ。
今自分の身分がバレてしまうのは拙い・・・・。
だから精一杯繕って言った。
「あら軍曹、また拾ってきたの?(・ω・)”」
この自分以外の人間以外にまったく興味の無い人物にこの演技がバレるとは思えなかったが、表情は完璧に作っておく。
『おおニレコ、こいつ感情ねぇんだってwおもしれーよなwwwおもしれーから拾ってきちまったww』
やはり。
自分の推理は正しかった。
まぁそもそも、この団長が普通の人材を拾ってくるはずが無かったのだけれど。
”能力管理委員”の仕事とも関わりが・・・それならこのギルドの人間全て?
考えるのを辞めた。自分の任務とは関わりが無い事だったからだ。
それ以上に、秘密機関や特務機関についてアレコレ詮索して良い事があるわけがなかったから。
それにしても・・・・。
目の前の人間は完璧に全ての感情と一部の思考を束縛されていた。
かなりの幼少から拷問に近い訓練を受けなければ、こうまではならない筈。
そして、その利点は殆ど・・・そう、人殺し以外には無い。
完璧な殺人者。
その、完成形なの・・・か?
そこまで考えて、ゾッとする間もなく右足はエーテルを溜める。
『現世において不誠実な存在』
そう自身の思考は判断したらしい。
その思考を、相手の魂そのものを、砕く。
”魂挫き”
聖罰の特殊格闘技足技ノ奥義其ノ蜂-封殺魂挫き。
左足を地面より5ミリ程浮かし、それを地面に叩きつけ左足のエーテルで大地に接着。
同時に右足で相手の鳩尾より若干上を・・・蹴り抜く。
「ふぅん・・・えいやっヽ(゜∀゜)ノ」
ズシンッ
ローファーの踵で相手の”魂”の中枢を蹴り抜く。
完璧に決まった。
これで蹴られた相手は、”魂”に過剰な”聖属性攻撃”を注入され、許容を超えた”攻勢聖属性”が”魂”を挫く。
つまりは・・・死ぬ。
蹴った瞬間に自意識が回復した。
・・・・やってしまった。
きっと、自分が人を殺したくらいではiwaokunは怒らないだろうし、どこにも届け出さないだろう。
しかし、ただのプリーストが人を・・・しかも一目で見てかなりの腕を持っているだろう人物を一撃で蹴り殺す。
この状況は見逃さないだろう。・・・・必ず追求される。
(面倒な事になったなぁ・・・)
なんと言って言い訳するか考えていた、その時。
「ぶっ!?」
蹴られた鳩尾を押さえて、男性が悶絶した。
(!?)
しくじった!?
ありえない。あの瞬間の蹴りで、狙ったポイントは確実に抑えていた。
あれで攻撃が成功していないはずが無い。
混乱。
そして自意識は攻勢意識に乗っ取られる。
『しくじった』
今度は右足を大地に打ち付け、左足にエーテルを充填。
今度は外さない・・・絶対に・・・・除去する!!
撃ち抜くべきポイントを”聖眼”でマークし、そのポイントに向けて左足を繰り出す。
が、紙一重で避けられた。
しかしまだ相手は地面に尻をつけたまま。この態勢からならまだまだいくらでも”除去”しようがある。
空を切った左足をそのままに、重心を右足に預けて少し体を沈み込まして・・
低身回し蹴り-稲刈りと呼ばれる攻撃に移ろうと
「なにすんだあんた!!」
攻撃しようとしていた対象が、叫んだ。
しかも、ちゃんと怒気の篭った声で。間違いかと思った。自分の”聖眼”ではさっきまで間違いなく感情の動作が見て取れなかったから。
じゃあ、演技かと思った。が、その声には間違えようも無くちゃんとした怒気と、微かな殺意まで篭っていた。
「軍曹の嘘吐き!(゜Д゜;≡;゜д゜)」
言いながら推測する。もしかすると、さっきの”魂挫き”で感情の枷が外れた?
”聖眼”で見てみる。・・・・まだ枷自体は見える。ならば一部だけが外れたのだろうか?
どういう事なのか良くわからない。本来人を殺す技で人の感情が生き返るだなんて。
相手をもう一度良く見てみる。
今も鼻息荒く何かを捲くし立てていた。その魂にはちゃんと怒気と殺意がある。
不思議な事もあるもんだなぁ、そう思った。
ついでに、これからもちょっとづつ試してみよう、とも。
そして・・・それらを隠す為
「これが入団の挨拶。よろしくね(・ω・)”」
できるだけの笑顔で、そう言った。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

Vol:22 Gun-Parade-March-6 hydrangea

2006-05-21 19:15:22 | 妄想具現化
名前:けりたま(本名不詳)
年齢:不詳
性別:男
クラス:ロードナイト(フリーランス)
特殊能力:物質の遠隔操作と召喚服従系列。
職業:フリー(幻影騎士団所属)
出身地:アルベルタ大阪
特技:槍を使った近、中距離での戦闘。
苦手:ダンス
趣味:最近始めた・・・ダンス。


けりたまはアルベルタ大阪の普通の夫婦の間に生まれた。
父は輸入商人、母はそれを手伝う。兄弟は無し。
父親のしている商売は地道だが、堅い商売で人柄も良く母共々近所から好かれていた。
街で唯一でも無い、なんてことはない雑貨屋。それでも父と母の人柄に惹かれてかわざわざ街の反対側からもお客さんが来てくれる。そんな、ちょっとした人気者の雑貨屋。
その雑貨屋の長男としてけりたまは生まれた。
生まれて直ぐにわかった事だったが、けりたまは”能力者”だった。世の中には概ね先天性の”能力者”と後天性の”能力者”がいる。
先天性の”能力者”は、両親共に”能力者”である家系に多い。だが、けりたまの家系は父母共に今まで”能力者”はいなかった。
だから、両親は始めての出来事に迷った。
先天性の”能力者”は、生まれ持って”能力”を持っている。だが、それだけに善悪の判断が付かない年齢から自由に”力”を使う事ができた。
それはとても危険な事。
それを危惧した王都は一つの法律を作った。
『先天性の”能力者”は生まれて直ぐ、その子供が14歳になるまで王立の専門施設に預ける事』
どこの家庭でもやっている事。
みんなやっている事。
親の中には自分の子供が”能力者”である事を疎み、率先して預ける者もいる。
けれど・・・・けれども・・・・。
けりたまの両親は迷った挙句、けりたまを”普通の子供”として育てる事にする。
役所にももちろん”能力者”である事は伏せて届けた。
重罪である。
けれど・・・・両親にとって始めての子供であるけりたまは、それ程に可愛かった。重罪を犯してでも、両親は守り通そうと、そう決めたのだ。

月日は流れた。
両親が役所に偽りの出産届けをしてより6年。
けりたまは元気に育ち、両親の愛や近所の人たちの優しさを全身に受けてやんちゃに育った。
明るく、活発で、悪い事はしても嘘は付かない。
そんな元気な子供に育ち、両親はとても幸せだった。”能力”の開花も見られない。けりたまの街中を飛ぶように駆け巡る姿は、見ている人に元気を与え、みんなを幸せにした。
『将来は何になりたい?』と聞く両親に『将来はバスケットボールの選手になりたい』と将来の夢を語ったけりたまに両親は、7歳の誕生日プレゼントとしてバスケットボールを買った。
絵に描いたような、幸せな家庭だったのだ。その日が来るまでは。
その、けりたま7歳の誕生日が来るまでは。

ある日の夜、街のちっぽけな雑貨屋に強盗が入った。
強盗、とは云っても大した事は無い。少年達がギャングの真似事をして4人で雑貨屋に押し入ったのだ。
営業の終了した雑貨屋はシン、と静まり返っていたが奥の部屋ではパーティーが開かれているのか騒がしかった。
これならば見つかる事は無い。安心した少年達は緊張していた肩を撫で下ろし、雑貨屋の物色に取り掛かる。
リーダー格の少年がレジをなんとかこじあけ、他の仲間を呼ぼうと顔を上げたとき、目が合った。
頭にパーティーハットを載せた、小さな子供と。
「お父さん!!」
少年はこっちを見るなり大声を挙げた。
「!?」
ぱんっ。
やけに乾いた音が響く。リーダー格の少年は、無意識の内に手に握った拳銃を撃っていた。年端もいかぬ少年に向けて。
子供は仰向けに倒れた。そして、起き上がって来ない。
棚を漁っていた少年と、店の入り口で見張りをしていた少年はびびった。
まさか本当に撃つなんて思わなかったのだ。
遊びのつもりだった。いや、遊びだった。あくまで強盗ごっこだ。強盗ごっこでマジモンの銃を撃つ?はぁ?
確かに彼が銃を持っていたのは知っていた。彼は持ちうる立場にいるからだ。
けれど、まさか本当に撃つなんて思いもしなかった。
もしあの撃たれた子供が死んでいたら殺人だ。殺人・・・殺し。
刑務所で15年は食らう。15年だ。冗談じゃない。15年も経ったらおっさんになっちまう。リーダーは助かるだろう。けれど自分たちはきっちり刑務所で15年。
シャバに出てきた頃にはばっちりおっさん。
冗談じゃなかった。あの子供は死んでるか?起き上がって来ない。死んで?まじで?・・・・そりゃ銃で撃たれりゃ死ぬか。
殺人がバレたら刑務所で15年。じゃあバレなければ?・・・・・・・・・・・・・自由じゃね?マジで?
どうすればバレない?
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
簡単だ。この事を誰にも知られなければいい。
つまり・・・・・
「けりたま!?」
大声を挙げて子供が出てきた扉からおっさんが飛び出してくる。
彼は使わないだろうと思っていた棍棒を両手でしっかりと握り、殺すつもりで殴った。ごりっ。
そうだ、この家にいるごりっ自分たち以外の人間をごりっ皆殺しにして逃げごりっれば良い。自分はマジで天才だと思った。
銃を撃ったリーダーはぼぅっとしている。阿呆だ。救いようが無い。ごりっ。
自分は何があっても助かる。そう思っているから緊張感が無いのだ。
そもそも自分は嫌だった。ごりっ。こんな事したくなかった。ごりっ。
ほんの遊びのつもりだった。
飛び出てきたおっさんが地面に倒れて、頭を抱える。抱えた手の上から棍棒で殴った。何回も殴った。
殴る手が掴まれた。誰に?見たことのないおばさんだった。邪魔。それも殴る。ごっ。
呆然としていた棚を漁っていた仲間に大声で呼びかける。
「殺さなきゃ捕まるぞ!」
その一言で理解したらしい。彼も手に持っていた棍棒で飛び出てきたおばさんを殴りつけた。何度も、何度も。
一発で死んでくれれば楽なのに、中々うまくいかない。
自分の下でうずくまっているおっさんはさっきからうめき声も上げなくなったけど、それでも生きているかもしれない。
もしかしたら、とかあっては困るのだ。
だから殴る。ああ、ひき肉にしてしまおうと決意して両手を振り上げる。
目指すはおっさんの頭。
振り下ろす瞬間、左目の視界が真っ暗になった。
「あれ?」
まぁ元から暗い雑貨屋の店内だ。今までは月の光を頼りに物色していたが、月が雲に隠れたのだろう。
気にしないでとりあえずこのおっさんをひき肉に―
今度は口に何か触れる。液体・・・みたいな感じの感触。
おいおい、こんな時に鼻水でも垂らしちまったのか?あははwばかみてーw
棍棒から左手を離し、鼻の下を拭う。ったく、必死にも程があるっつーのw
「あ・・おい・・・・」
「はぁ?」
ばばぁを殴っていた仲間がこっちを唖然とした顔で見ている。
あーうっせーな、人を殺そうとしてんだから鼻水出るくらい必死になっても仕方ねーだろ。
でもおかしい。今は月明かりが雲で隠れて見えないはずなのに。
こっちをアホ面でみている仲間の顔はしっかり見える。
でも、左目は見えないままだった。
「ああ?」
ったくうぜー。
鼻水を拭う。やたらと粘ついた。鼻でも悪くしたかな・・・・。
左手を持っていた棍棒に戻す。さて、作業再開っと・・・。
「は?」
握った右手に添えた左手、その手の甲が真っ赤だった。
まるで、血でも塗ったように。
「はぁぁ?」
その左手の甲に液体がぽたぽたと垂れる。液体・・・・それは月明かりに照らされ真っ赤に・・・・
見ると同時に熱さが伝わってきた。
それはまさに脳を焼くようなすさまじい熱さで・・・
「な・・ナイフ・・・ナイフ・・・」
ゆっくりと自分の左目を真っ赤な左手で触ってみる。そこには柔らかい目の感触なんてなくて・・・
「ナイフ?」
ばっちり刺さっていた。左目に。そして少年は残った右目で見る。
胸の辺りを真っ赤にした服を着て、鬼の形相でこっちを睨む子供を。
その子供は手品のように雑貨屋にあった雑貨を自分の周りに漂わせていた。
「は・・・はは・・・・生きてた・・・」
あぁ、これで自分は殺人犯ではなくなる。
安堵した時、残った右目から涙が零れた。
まぁその右目には、次の瞬間にハサミが刺し込まれていたが。


事件のあった翌日、思ったよりも軽症だったけりたまの両親の元に黒いスーツを着た男が現れる。
その男は言った。
『けりたま君を助け、あなた達を救う唯一の方法があります』
黒スーツの男はいやらしく笑った。


”能力者隠蔽”の重罪がバレてしまった両親は、自分たちのことはどうでも良かった。
ただ、3人の人間をバラバラにしてしまった息子の身だけを案じた。
このままでは死刑を待つのみ・・・・。
普通なら正当防衛が適応されるべき場面だが、けりたまは”能力者”で、”能力”を使った。
”能力者”の”能力使用防衛”はすぐに過剰防衛に抵触する。
しかも、バラバラにしてしまった少年達のリーダーはさる貴族の次期頭首だった。
もう・・・・けりたまを救うには・・・・
「お願いします」
母親は泣いていた。





それから12年して、けりたまは家に戻ってきた。
”王立騎士団特殊殲滅師団第1大隊所属第1小隊長”の肩書きを持って。
全ての感情と、全ての記憶を失って。

ニブル戦役を終えて、突然けりたまは騎士団を除名される。
不祥事があった訳ではない。ただ、彼のいた師団のやった事は騎士団の暗部。その作戦内容が騎士団監査の連中にバレてしまった。
そうなれば隠してきた暗部が日の光を受けるのも時間の問題。
上層部は王立騎士団特殊殲滅師団を解散。隠蔽する事にした。
突然クビになったけりたまは動揺・・・しなかった。
そんな感情は無かった。
今まで”・・・を殺せ”と言ってきた指揮官が”安穏に暮らせ”と言ったのが不気味だと思ったくらい。
元から少なかった荷物をまとめ、騎士団官舎から出て実家に戻る。
実家に戻った彼には・・・・何も無かった。

毎日散歩をして店を手伝い、本を読んで飯を食って寝た。
父も母も心配してくれているようだったが、その父と母にあまり見覚えが無い。
どう接していいのかもわからない。
ただ彼は最後に命じられた命令を遂行する
”安穏に暮らせ”
それを、そのまま。それはもう、きっと墓場まで持っていく最後の指令。けりたまは自分の人生に、目を瞑った。

雑貨屋の店番が1人でこなせるようになってきた、そんな彼にある日1人の黒スーツが尋ねてくる。

『ここにおもしれーヤツがいるって聞いてきたんだけども』
変な男だった。
まったく似合ってない眼鏡に短髪、これまた似合ってなさすぎておかしいスーツ。
チラチラと腕時計を見ては世話しなく雑貨屋の中を見回していた。
「そんな人はこの店にはいません」
目線を合わせずに、淡々と言う。
『あ、おめーか?感情の無いヤツって』
いつの間に目の前に来たのか。黒スーツはまさしく目の前に顔を寄せて、そう言った。
「ちがいます」
『あーそうか』
けりたまはぶっ飛ばされた。背中に棚がぶつかる感触。何がなんだかわからない。
警戒はしていた。腕は確かに落ちたかもしれないが、腐っても元騎士団小隊長。その自分が何をされたかわからないなんて・・・。
左の頬がジンと熱をもつ。どうやら左頬を殴られたらしい。
「・・・・なにをするんですか」
ゆっくりと立ち上がる。今目の前に立っている人間は恐らく自分より強い。先ほどの一撃でそれがよく解った。しかし、自分としてもそのまま殺される訳にはいかない。
なにか・・・・手段は・・・
黒スーツはこちらの目をじっと見ている。
「・・・・なにをするんですか」
とりあえずの時間稼ぎとしてもういちど繰り返す。すると
『ぶわははあっはあはああwwwwwこいつマジで感情ねぇよwwwww』
黒スーツは大声で笑い出した。
「?」
けりたまは事態が飲み込めず当惑した。当然だった。いきなり尋ねてきたかと思えば速攻で殴りかかってくる。
そんな人間を相手にして、冷静な方がおかしい。
だけれど、この場合は驚いた方がおかしかった。彼には感情がなかったから。
なのに、一瞬でも感じたこの気持ちは一体・・・・
『おい、お前面白いからこっちこいw』
ぬっ、と鉄棒のような腕が伸びてくる。それは酷くゆっくり見えたのに振り払う事ができなかった。
がっしりと胸倉を摑まれ、カウンター越しであるのにもかかわらず引きずり出される。
「やめてください」
『おもれwwwwwwwww』
ずるずるとけりたまを引き摺りながら黒スーツは出口に向かう。
どかんっ!!
黒スーツは出口の扉を蹴破り(文字通り蹴って壊し)表に出て行く。
自分はまだ胸倉をつかまれて引き摺られたままだ。
「店が・・・」
まだ昼を少し周ったくらいで、両親が奥から出てくるのには時間がある。
『ああ?んなもんほっとけ。名刺置いてきたから後で連絡なり請求なりしてくんだろ。おもしれぇ』
こっちも見ないで黒スーツは履き捨てるようにそう言い、目的地を目指して歩く。
自分を引き摺ったまま。


何の荷物も持たず、本当に着の身着のまま王都プロテラまでテレポートさせられる。
もちろん引き摺られたまま。(カプラ職員は唖然としていたが)
そして連れられた・・・否・・・引き摺られた先は街外れにある白い砦。
砦の入り口である門には大きな看板が掲げられていた。
『†_幻影騎士団_†』
その門の前で黒スーツはやっと立ち止まる。
『おめぇいつまで”摑まって”んだ。自分で歩け』
いきなり手を離されて地面に背中から落ちた。
そして、その人と出会う。

「あら軍曹、また拾ってきたの?(・ω・)”」
見上げた先にピンク色の髪が揺れ、まだ幼さの残る笑顔が見える。
『おおニレコ、こいつ感情ねぇんだってwおもしれーよなwwwおもしれーから拾ってきちまったww』
「ふぅん・・・えいやっヽ(゜∀゜)ノ」
仰向けに倒れていた自分の鳩尾に、小さなローファーの踵がめりこむ。
「ぶっ!?」
非常に痛かった。が、何か蹴られた瞬間違和感があったような・・・。スイッチが入ったような・・・何か・・
「ほぅあ~あちゃっヽ(゜∀゜)ノ」
緩いモーションからもう一発今度は左の蹴りが放たれる。
「!?」
呆けていた意識を一瞬で切り替え、咄嗟に避ける。そして・・・
「なにすんだあんた!!」
自分にあるいままでの記憶の中で始めて、怒鳴った。
「軍曹の嘘吐き!(゜Д゜;≡;゜д゜)」
『うはwww殴ったら感情が戻ったwwwおもしれwwww』
嬉々として”軍曹”と呼ばれた黒スーツは『こうか?こうか?』と言って殴ってきた。
それが幻影騎士団との出会い。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

久々のPC

2006-05-18 18:05:47 | Weblog
いやー、やっぱこのネカフェのPC使い難いっすw
どうも、引越し中のわらびーですよ。
引越しの進行状況といたしましては、後はネットと無印の「体にフィットするソファ」だけでございます。
すげー快適なので、岡山に来たら遊びにきてね^^


ぶっちゃけ、有り金全部で10万ちょい、仕事も一ヶ月してない。
そんな状況での引越し&退社でした。
マジで来月どうなるかわかりません。
現在リアルNEETです。
でも何事も経験だと思っています。
冷蔵庫と洗濯機が合わせて2万以内で手に入りました。はっぴー。
配送料金が合わせて1万くらいかかりました。ふぁっきゅー。
岡山駅から徒歩で15分の好立地条件でお家賃25k。はっぴー。
バイクを置くのに一日200円取られます。ふぁっきゅー。
自転車買いました。めっちゃ快適です。みんなも自転車乗ろう自転車。
今ネカフェですまっpの「世界にひとつだけの花」が流れてます。
なんか鬱になる曲だと思いませんか。思いませんかそうですか僕だけですか。
来月・・・マジでどうやって生活しよう・・・ggg



P.S.
Gvには仕事の都合が合えば必ず出たいと思います。
みんなそれまでガール・バイ!
コメント (1)
この記事をはてなブックマークに追加