とめどもないことをつらつらと

日々の雑感などを書いて行こうと思います。
草稿に近く、人に読まれる事を前提としていません。
引用OKす。

情報判断・伝達の人間/自分の意見 --ドナルド・トランプ米大統領誕生に添えて(2)

2016-11-12 00:23:18 | 海外・国内政治情報等
今回のトランプ当選、ヒラリー落選について、自他への意見。

1.
まず私はヒラリー当選だと思っていた。これが外れた。
どうして外れたのかと言うと、「そもそも根本的に予測できない事象であった」というのと、実態的な反省点として「私の希望・願望が入っていた」ということになる。ここを反省せねばならない。

「そもそも根本的に予測できない事象であった」というのはいい訳かもしれないが、きちんと考えると、「ほら、ここにこういう数字が出ているじゃんか、だからトランプ勝利になるんだよ」と、今から振り返ると分かる数字や資料があるものだが、しかし今回のそれは明確なものがない(総評数カウントではクリントンの方が票を獲得している)。
票の獲得地域のパターンとしてはブッシュ大統領が勝ったパターンにはなるのだが(海岸沿いの州vs内陸の田舎)、前回はブッシュを選択した理由が「アルゴアが田舎なまりのテキサス・ブッシュを笑ったから」というような理由もあっただろうが、今回の理由は明白で、移民に伴う治安の悪化や、あるいは現行制度への不満があったからである。
その拮抗がトランプへと傾いたのだった。
もっと細かい票を追って行けば、この選挙結果の推移が見えたかもしれない。
しかし私はそのデータを手に入れられないし、そもそもそういうデータを取得していないかもしれない。
この点で私の予測は無謀であったように思う。

移民支持基盤と海岸沿いの州を地盤にしているクリントンであるが、移民の力はまだ弱い。
現在、アメリカの人種別人口比は、私が勝手に予測するに、白人65%、ヒスパニック19%、アジア5%、黒人11%くらいだと思う。
なんでこういう数字になるかというと、私の頭の中にある若干古い数字があるが、それを元に適当に補正をかけたからだ。
15年ほど前は、白人70%、ヒスパニック14%、アジア3%、黒人11%であった。それにヒスパニックの伸び、中国人移民の伸びを適当に数字に加えた。
アメフトやバスケを見てみても、黒人比率はもっと多いと思いきや、実は10人に一人しか黒人では無い。
逆に10人の内、7人弱が白人なのである。
(あとはWASPやドイツ系、オランダ系、フランス系、ユダヤ系の細かい区分があってドイツ系が23%くらいだったかな? ここはよく覚えていません。)
それがアメリカの現実であり、そしてそれが票へと繋がる。


2.
塩野七生さんのコメントが待たれる。きっと来月か再来月の文藝春秋でのコラムで言及してくれるでしょう。
ローマにこうしたケースはあったか、帝国としての崩壊の予兆はあるか。

3.
俳優のレーガンが大統領になるよりもインパクトがある。

4.
世界は動いている。たった今、激動の大波をかぶった。
内戦に内戦を重ねたローマ、ルビコンを渡ったカエサル、カリグラの狂気、キリスト教の全盛、ローマの崩壊、暗黒の中世、ルネッサンス、近代・及び現代の発明、大戦、WW2、経済成長、湾岸戦争、ISの誕生、テロ、激動するアメリカ・・・そしてドナルド・トランプ・・・。
ここへ来てまさかのまさか、
まさかWWE(アメリカのプロレス団体)でビンス・マクマホンと取っ組み合いしているエンターテイメント野郎が大統領になるだなんて・・・。



5.
古館さんが「私もひどいですが、私も色々参考にさせていただいた識者も識者ですよ。ほとんどがクリントンと言ってました。やはりテレビ局も何も読めていないですよ。」と言っていたらしいが、これはNGである。
というよりプロレス解説であればこれでOKだが、普通のリポーター、あるいは識者としてNG。
正直私もクリントン当選を予測していたのだが、この範囲で間違っていたし、それを誰かのせいにしようとは思わない。
トランプの可能性だってあったことは十分承知していたが、私はクリントンに賭け、そして勝負に負けたわけだ。

私は情報のプロでもなんでもないが、もし情報のプロがいるとするならば、外れたことを冷徹に見て、その原因を分析し、正確に軌道修正をする。もしそれを誰かに言ってしまっているのであれば、取り繕ういい訳をせずに、素直に謝る。誰がいいか悪いか、などということは言わないように思う。
新たに軌道修正をして、正確な国際情報を読むのに注力する。本来であればそうした営為が必要である。
そこへ来て「誰が悪い、それが悪い」だの言うのはプロではない。それは以前のことでしょう? なぜ今、あるいは先を読まない? 
飽くまでその材料を持ってその情報を整理して、その情報を発信したのだから、それは自分の意見ではなかろうか。
誰かの意見を代理で発信するメッセンジャーボーイをやるのであれば、それは誰にだってできるのよ。

古館さんはこの意味では情報のプロではないことが分かった。くり返しになるが、プロレス解説であればOKである。

ひょっとしたら、トランプというおじごは、WWE並みの取っ組み合い(ちなみにWWEでは全ての試合、及び全てのリングサイドの演出に脚本があることを公言している)を国際情勢で見せてくれるかもしれないので、その意味において合っているかもしれない。

正直な話、情報関係者の人たちは、1年位前は「トランプ? いやーワッハッハ無理でしょ」で統一されていたのが、半年前くらいになったら「いや、トランプの可能性も視野に入れなければいけない」という風に軌道修正していたように思う。
いや自分「ワッハッハ」とか笑ってたやんけ! と思うには思うが、しかししかるべき予防線を張っていたので、古館さんよりは全然マシである。


6.
当然ながら、昨日のニュースはトランプ一色であった。

世界にとってはジョークのような、悪夢のような、しかしアメリカにとっては切実なカードが切られたのであった。

尚、関東圏での情報によると、朝日、読売、産経、日経、東京新聞は当然一面見出しにトランプ、
ニッカンスポーツとスポニチでさえも一面にトランプであったという。

尚、一面にトランプを持ってこなかったのは、
・東京中日スポーツ
・日経MJ
・デイリースポーツ
・サンスポ
・スポーツ報知
・週刊つりニュース
・週刊へらニュース
であるというどうでもいい情報が。


7.
昨日の21:00付近でのAFNニュースでも、トランプがオバマに会いに行ったというニュースが流れる。

8.
この奇跡のような笑えない冗談をどう受け止める? 
私が思うに、ロシアは既にシナリオを複数用意している。
中国は用意していないが、しかし部下に「なんとかしろ」という曖昧な指示は出している。
日本も複数シナリオは用意している。

9.
今後の行方に注目である。
トランプは公約を強硬に実行し、メキシコからの移民流入を防ぎ、世界から軍隊を撤退させ、露中と親密になるのか。

10.
トランプの政治動向は、アメリカの知識層とは真逆の方向を指し示している。
CIAは動かず、ストラト・フォーの言及する「経済維持のためにメキシコからの不法移民は許容せざるを得ない」という判断と真逆の志向を露呈する。
撤退すると言っても、世界各地にちらばる米軍は納得するのか? 
ウォール・ストリートでも警戒をしている模様。

11.
米大統領は、接戦の後は国内政策は日和る傾向がある。
48%vs46%で勝ったならば、その政策のままで行けば48%スタートだからである。
だから残りの52%の内、大部分である46%の相手候補の支持も聞かざるを得なくなってくる。


ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 稀代の相場師 荒れまくる場... | トップ | クリントン氏敗戦の弁「若い... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

海外・国内政治情報等」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。