サンデーたかひろ

絵描き・ながさわたかひろの制作実況 “from Machida, Tokyo”

プロ野球画報・第三章

2016年03月28日 | プロ野球画報

プロ野球開幕。というと、やっぱりジッとしてはいられなかった。
必死で体に染み付けてきたんだから、そのリズムはそうそう拭いされるものではない。
「プロ野球画報」第三章の始まりである。

唐突だが、第三章は千葉ロッテマリーンズを描こうと決めた!
これまで同様、戦力として絵を描きたい。
さて、ではなぜロッテなのか。
話は一昨年まで遡る。
2014年シーズン、「プロ野球画報」が〈ぴあ〉から出版されることになったときのことだ。
出版に際しては、12球団から承諾を得なければならなかった。
全チームの選手、意匠(マーク等)を描いているからだ。
NPBの会議にかけてもらい、各球団にいくら支払うとか、そういう細かいところまで詰めてようやく許可された。
さて、出版とは別に展覧会も企画していた。例年開催している僕の個展である。
これに関しては、出版とは別に再度12球団へ許諾申請するように言われた。
この辺りがなかなか大変なのは、出版は〈ぴあ〉という会社からの申請であるのに対し、
個展は一般人の“僕”個人からの申請であるという点である。
12球団それぞれに対応が違う。
「個人の表現なので申請は必要なし」という球団もあれば、
「各選手に確認してもらうため、資料の提出」を求められたり、
「今季限りで退団した選手に関してはNG」というところもある。その場合は個人的に連絡を取らなくてはならない…汗。
話を聞いてくれる球団であればやりようもあるが、なかなか取り合ってもらえなかったりもする。
だいたい最終的には、“販売を目的としなければOK”ということに落ち着くのだが、毎年そこに至るまでのやりとりが大変なのだ。

ロッテに連絡したときのことだった。
「すでに絵のことは全球団が知っているわけで、またあらためてお伺いを立てる必要はないんじゃないかな。
 明日また会議があるから、こちらで確認とります。それで充分だと思いますよ」と…
そして翌日電話があり、
「大丈夫です。いい展覧会にして下さい」と言われた。優しくされると弱い。正直、涙が出た。

そのとき、ここでプレーしてみたいと思った。
しかし、2014年、最下位に沈んだスワローズを離れるわけにはいかなかった。
意地でも「優勝させる!」と意気込んで戦った2015年シーズン、スワローズは優勝した。
自分が掲げた第一目標は達成されたのである。けれど、もう一つの、そして最大の目標、

“戦力として認知してもらう”

は、スワローズでは難しいという返答だった。結論は出た。…でも諦めきれない。
というか、自分の考えが間違ってるとはどうしても思えない。
第三者的に見ても、いろんな可能性を内包していると思うし、何より夢がある。
戦っているのはフィールドに立つ選手だけじゃない。オレも選手なんだ!って考え方。
みんなが自分なりの戦い方を試み始めたとき、プロ野球というかプロスポーツの裾野はグワンと広がると思う。
そしてそういうふうに考えると人生はとても有意義に思えるし、なにより面白い。
そういう社会に僕は住みたい。ちょっと大げさだけど、まぁ、そういうことだ。

じつは、スワローズで出た結論の後、2球団に打診していた。
セ・パ、それぞれ1球団づつ。二股かけるようなマネはしたくなかったが、もう時間が無かった。
各リーグ1球団づつなら二股ではない!という勝手な理屈だった。
どの球団かは言えないが、セ・では断られた。
何しろヤクルト色が強すぎるし、チームを変えるということが腑に落ちない様子だった。
よく解る。
しかし、僕は野球がやりたいのだ。選手としてその環境を探しているのだ。理屈は通ってると自分では思っている。
さて、パ・は前述のロッテだ。
やはりヤクルト色が強いということ、そして「いきなりロッテと言われてもね~」とのこと。
ごもっとも。
だけど思った通り、真摯に話を聞いてもらえた。このことが大きい。
いろんな提案をさせてもらった。反応も良かった。「でもね~」と。
そりゃそうだ。自分でもおかしいと思う。これまでの絵を見てもらったところで信用してはもらえないだろう。
でも、ダメとは言われなかった。このことが大きい!

決めた。ロッテを描く!
楽天からヤクルトへ移ったときもそうだったが、チームのために何が出来るかを真剣に考え、
それを実践していくと、自然とチーム愛が芽生えるものだ。
チーム状況が分かってくると、絵の質が上がり、シンクロ率も上がってくる。
すべては自分次第だ。

まずはロッテの戦い方をしっかり見ていきたい。
1カード3連戦で1枚づつ、ロッテの選手だけをじっくり描こうじゃないか。
その先は、その時々に考えようと思う。
一日も早く、ロッテファンの方々に受け入れてもらえるよう頑張ります。

今季は、FC東京もある。他に描きたい絵もある。忙しいシーズンになりそうだ。
働いてる余裕はない。貧乏暇なし。今年も描く絵はお金にならないだろう。
でも僕は今、意義のあることをやっていると思っている。

皆さん、宜しければお付き合い下さい。

 


1、日本ハム 2−3 ロッテ○(1回戦)
(大谷●~高梨/涌井○~大谷~内H~西野S)
1中:岡田、2三:高濱、3右:清田、4指:デスパイネ、5左:角中、6一:井上、7遊:鈴木、8捕、吉田、9二:中村
5安打:岡田1、デスパイネ1、角中1、井上1、鈴木1

2、日本ハム 4−6 ロッテ○(2回戦)
(メンドーサ~藤岡~鍵谷●~加藤~榎下~マーティン/大嶺祐藤岡○~松永H~益田H~2H~西野2S)
1中:岡田、2三:高濱(井口)三木、3右:清田、4指:デスパイネ、5左:角中(荻野)、6一:井上、7遊:鈴木、8捕、吉田(田村)、9二:中村
11安打:岡田2、清田2、デスパイネ3、角中2、井上1、田村1

3、日本ハム 1−0 ロッテ●(3回戦)
(有原○~増井S/スタンリッジ●~松永~益田)
1中:岡田、2三:高濱(荻野)、3右:清田、4指:デスパイネ、5左:角中、6一:井上、7遊:鈴木、8捕、吉田、9二:中村(細谷)
6安打:岡田1、デスパイネ2、角中2、細谷1

 

開幕から三戦観て、なかなかいいチームじゃないか!と。
後ろの投手陣が充実してる。あらためて応援も凄いな~って。
それと「デスパ、いいね!」覚えました。

 

配布物:
3/25~27 2016年卓上シーズンカレンダー/来場者全員
3/25 25年目記念ロゴ入りピンストライプユニフォーム/来場者全員
3/26 TEAM26有料会員限定、オリジナル特大ブランケット/先着2万名

 
コメント (5)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ○日本 vs アフガニスタン/W... | トップ | 東北楽天 VS 千葉ロッテ(1、... »
最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
頑張って!! (燕の巣)
2016-03-29 11:55:35
ヤクルトファンの私ですが変わらず応援しますよ!ながさわさんの絵がまた見れるだけで幸せです。交流戦は楽しみにしてます。
ながさわさんの心こもった絵を描き続けてください。頑張ってください!
返信する
大大大大歓迎です (ちばッター)
2016-03-29 19:48:30
パリーグ、それにも増してマリーンズって、嬉しすぎる!
秋の展覧会は行きますよ。
返信する
Unknown (ながさわ)
2016-03-30 01:50:51
ありがとうございます!
ヤクルトファンにもロッテファンにも煙たがられることがないようにやるつもりです。
年始になると思いますが個展もやります。
その時は、今年描く絵を含めた7年間分の絵を並べてみたいと考えています。
そうすることで、プロ野球に対する思いが伝わるような気がするから。
今後とも宜しくお願い致します!
返信する
待ってました。 (かもがら)
2016-04-04 19:15:53
以前からスワローズが羨ましかったんで、今回の決断は有難い、大変嬉しいです。マリーンズは面白い、いいチームです。
返信する
Unknown (ながさわ)
2016-04-04 20:31:31
ありがとうございます!
そう言っていただけると、やりがいあります。
確かに観てて面白い。
どうぞ宜しくお付き合い下さい!
返信する

コメントを投稿

プロ野球画報」カテゴリの最新記事