読書日記☆こんな本読んでます

2004年1月からの記録です。
この頃積ん読が多くっていけません....

「菅原伝授手習鑑」精読

2012-06-08 | 歌舞伎
「菅原伝授手習鑑」精読――歌舞伎と天皇 (岩波現代文庫)
クリエーター情報なし
岩波書店
『日本人の精神構造を強く規定する天皇。本書は歌舞伎の名作「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」を題材に、作品に描かれた天皇像から日本人の心性を探る。実のわが子を主君の若君の身替わりに供するという異常性、天神伝説、牛飼舎人などの設定の意味を多方面から読み解き、天皇と歌舞伎という聖俗の対極をつなぐものを明示する。岩波現代文庫オリジナル版 』


現在「菅原伝授手習鑑」の全幕を上演されるということはほとんどないわけで、「車引き」、「賀の祝」がたまに、「寺子屋」はよく観るというところか。
「菅原伝授手習鑑」の題名の意味すらも考えたことがなかったので、全幕のストーリーを詳細に知ることができてよかった。

が、「寺子屋」での松王丸があまりに立派ないでたちなせいもあるが、松王丸=八瀬童子だったと言われても俄かには肯けない。
ましてや「天皇」に結び付けられても…。
この物語の精神性は武士のものなのではないか?

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