書店外商の無常日記

人生という名のフィールドワーク

2016/12/29 Thur.

2016年12月30日 | 日記
 今年最後の営業日。平日だが半日のみの勤務。なお、例年はきょうあたりが書籍雑誌の入荷最終日で、その日に勤務を合わせていた格好なのだが今年は大みそかまで入荷がある。これは年末年始の無入荷日を短縮する店売向けの施策である。

2016/12/27 Tue.

2016年12月28日 | 日記
 大方のところがあす仕事納めなので、外に出るのはきょうが今年最後になるかもしれない。

 年末になって高校教科書が初めて入荷したが、かなり遅れて日記を書いているので、この日のことだったか写真を撮った28日だったかは定かでない。


2016/12/24 Sat.

2016年12月25日 | 日記
 午後から娘が所属している大学吹奏楽団の定期演奏会を見に行く。会場は習志野文化ホール。



 壁面にパイプオルガンのオブジェが埋め込まれていると一瞬思ったが、音響効果上そんなことをするわけがない。本物である。



 アンコールの最後に団員勢揃いで「星条旗よ永遠なれ」を演奏する。飛び入りで次期大統領トランプ氏も演奏に加わる。もちろんゴムのお面を遠目で見間違えたに過ぎない。



 クリスマスイルミネーションきらめく津田沼駅前。千葉市とは違う雰囲気を持つ葛南地区の商業集積地の一つである。帰宅前、ホールと同じ建物に入居するヤマダ電機で娘からリクエストがあったビデオレコーダーを購入する。使わないだろうと思いつつ手持ちの現金をすべて持って出かけてきたが、これでほぼ使い果たす。私が千葉に来た理由の一つが、先月引っ越したばかりのアパートのインターネット環境の整備と各種電気機器のセッティングなのである。


2016/12/23 Fri.

2016年12月24日 | 日記
 きょうは単独行動。千葉市の郊外にある「ホキ美術館」を訪れる。先月、放送大学本部図書館で見たパンフレットに強い印象が残っていたのである。



 千葉駅から電車で20分あまり、外房線土気駅に向かう。車窓が次第に郊外の風景に変わってゆく。水田ではなく畑地が多いこと、古い民家の屋根がいかにも東日本風であることをのぞけば富山とさして変わらないようにも思える。もう一つ違うのがところどころに新しい住宅団地ができていることである。今も増え続ける千葉市の人口をここでも吸収しているのだ。降り立った土気駅周辺にも「あすみが丘」と名付けられた大規模なニュータウンが広がっている。

 ホキ美術館までバスで5分となっていたが30分に1本ほどのバスはいま出たばかり、2km弱の距離では歩いても到着時間は変わらない。あすみが丘の周縁部をバス路線に沿うように歩く。途中、道を間違えて遠回りをしてしまったが無事到着。





 美術館の紹介には「世界でもまれな写実絵画専門美術館」とある。パンフレットでは写真と見まごうほどだったが、実物は当たり前だが絵画そのものである。画家それぞれに個性がある。絵の前には柵がなく、思い切り近づいて絵筆の痕跡を確かめることができる。見学者が何人か集まったところでギャラリートークが始まり、それを聴きながら館内を一巡する。



 自分の博物館、美術館の見学の仕方は一度全体をざっと見てから、気になった展示だけをを何度かピンポイントでじっくり見直すやや落ち着きのない見方。混んでいなかったので、通しで2,3度、途中、順路を逆にたどるなどして2時間ほど滞在する。

2016/12/22 Thur.

2016年12月23日 | 日記
 ほとんどの学校が終業式。一段と年末の気分か強くなる。朝から風が強く、雪吊りの縄が揺れている。糸魚川で大きな火災が起きているニュースを聞く。新潟県だが富山県との境にある町だ。遠いところの話ではない。



 今夜から日曜日まで千葉で過ごす予定である。きょう勤めが休みの家人は一足先に出発している。夜、北陸新幹線に乗り東京に向かう途中、糸魚川を通過した。大きなクレーンの先端に取り付けられた投光器が火災現場を照らしている。未だ鎮火しておらず、茶色がかった濃い灰色の煙が夜空に広がっている。何百メートルか離れていても恐怖を感じる光景だ。野次馬的心境はみじんも起きない。一刻も早い鎮火を祈った。

 手持ちぶさたなのでシステム手帳をひろげて来年1月の予定を書き込もうとするが、微妙な揺れのために書きにくく能率が悪い。



 ならばパソコンなら良かろうと電源を入れるが、なにも今しなくてもという内容の仕事しか持っておらず、これも中断。結局、きょうは休養をとるのがもっとも効率が良い車内の過ごし方だという結論に達する。



 まもなく日付が変わろうとするころ、娘のアパートに到着する。



2016/12/18 Sun.

2016年12月19日 | 日記
 日曜日だけ買う日経を読む。文化欄の随筆は画家の野見山暁治氏。「文章は散歩しながらでも考えられるが、絵はキャンバスに向き合わないと描けない」と言っていたのは、昨年聴いた講演会だったか、何かのエッセイの中だったか。今回も相変わらず洒脱な文章である。


2016/12/17 Sat.

2016年12月18日 | 日記
 机上のブックスタンドに積みあげてあるファックス、コピー、メモを1枚ずつ点検する。アンケートと会合の出欠のファックスは返信を流し、予算の枠内に収まるようにと条件を付けられた注文は1冊1冊の値段を組み合わせて指定された金額に限りなく近づける。細かな案件を順次片付けてゆく土曜日らしい仕事の流れである。

 午後から富山市立図書館に講演会を聴きに行く。この図書館には富山出身の国語学者、山田孝雄(よしお)氏の著書・蔵書が《山田孝雄文庫》として収められている。講師は山田孝雄氏の孫の山田貞雄氏である。



 親子3代にわたる国語学者の家系とのこと。蔵書の一つ一つが貴重であるとともに、蔵書全体として保存、活用されている貴重さを強調しておられた。



 その後、特別コレクション室にある山田孝雄文庫を見学。普段は入れない書庫まで見ることができた。蔵書にはさまざまな山田孝雄氏の筆跡があり、これが資料として貴重なのだという。山田孝雄文庫の運営に尽力された前副館長の解説であったが、「これは『書き込み』ではなく『書き入れ』と言うべきです。『書き込み』と言うと図書館の蔵書に書かれたいたずら書きのことになってしまいますから」というのは、現在短大教授に転身された学究肌の人であり、かつ付属図書館長もつとめる司書資格を持つ人ならではの視点であろう。

 せっかく図書館まで来たのだから閲覧室でブログの更新。


2016/12/16 Fri.

2016年12月17日 | 日記
 午後からのひと仕事に備えて、少し早めの休憩をとる。先方の要請で納入が急遽前倒しになった件である。



 プラスチックの湯飲みであっても、ペットボトルから直接飲むのとはひと味違う。さながら手酌の図である。これがチューハイやビールであればささやかな幸福も1割5分増しであろう。ただし、あすも勤務日である。帰宅途中にコンビニに立ち寄るのは回避する。