通勤途中に読んだ本。
勝手に5段階の評点つけてます。

殺意の集う夜

2005-12-20 23:16:27 | 西澤保彦
【評点】2(5段階中)

途中までは面白かった。
2つのシーンが交互に語られていく。

ひとつは、台風の中、山荘に閉じ込められた8人の話で、1人称の語り手である主人公は6人を殺してしまう。
しかし、友人の園子は自分が殺したわけでもないのに、誰かに殺されていた。
犯人は確実に自分が殺した6人のうちのひとりだ。
主人公は、園子を殺す可能性がある人物が誰かを推理する。

もうひとつのシーンは、ある刑事の1人称で語られる。
以前に聞き込みをしたホステスの自宅マンションに無断で忍び込み、そのホステスが男に殺される場面を覗き見してしまう。
ここで助けにはいると不法侵入がばれてしまうので、黙って去る。
そんな秘密を握りながらも、ホステス殺しの犯人を追う。

折原のような2重の展開だと思った。
日付は2つのシーンとも8月15日だが、ひょっとして時間が異なる設定なのではと深読みしてしまった。

登場人物の全員が数字を含んだ名字になっているのも、くだらない理由がある。
また結局は叙述トリックなのだが、そんなんありかいなというオチで腑に落ちない。


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