チャールズ・A・ビアード著/開米潤監訳『ルーズベルトの責任――日米戦争はなぜ始まったか 上下』藤原書店,2012年

本書の下巻の後部にある「監訳者あとがき」がおもしろい。
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伊藤貫『自滅するアメリカ帝国――日本よ、独立せよ』文春新書,2012年

米国の大統領、外交軍事の責任者、政策実務家、論客、建前と本音、口先ばかりのオベンチャラ輩と、冷徹な理智派の共存状況。
もともとウェストファリア条約以降の多極から二極になり一極になったが、このまま一極は続くはずがないとする。その理由も示している。
日本の国防についての米国介入方針がわかる。中国や北朝鮮に何発もの核兵器を持つことを容認しても、決して日本には核兵器を持たせないのが米国の方針。結論、日本は”独立国ごっこ”はお仕舞にして小規模の核武装を行うべき、と。良書。
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村田良平『村田良平回顧録(上巻)(下巻)』ミネルヴァ書房,2008年

著者は、1929-2010年の外交官。享年80歳。第一外国語はドイツ語。元外務事務次官、元駐米大使、元駐独大使。
とくに、下巻、が面白いとされる。
13章 後に続く世代への願い
14章 日本人よ、恥を知り、矜持を持て
のことだろうか。本人によると、米国があまり好きではない由。日本の外交が米国べったりであることに批判的。その点に同感。
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国立社会保障・人口問題研究所/編『日本の人口動向とこれからの社会――人口潮流が変える日本と世界』東京大学出版会,2017年5月

日本の人口減少・高齢化の進展と顕在化する課題をまえに、人口学の視座からの知見を一般向けに提供した本。日本の今後を考える際に役立つ。良書。
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池田晶子『14歳からの哲学――考えるための教科書』トランスビュー,2003年

大目次
Ⅰ14歳からの哲学[A]
Ⅱ14歳からの哲学[B]
Ⅲ17歳の哲学

著者によると「人が素手で考え始めるその生(なま)の始まりを伝えるべく、このような教科書の形で書いてみました。」(p.208、「あとがき」)の由。

【管見】
他人が書いた文章の受け売りではなく、「自分の言葉で考える」ということの実例を、24の謎をそれぞれ掲げて、るる書かれている。難しい”哲学用語”や”昔の偉人の名前”が出てこないという点、14歳の少年に語りかける口調である点で、とっつきやすい。しかし、中身は濃い。

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鎌田浩毅『地球の歴史(上)(中)(下)』中公新書,2016年

著者は京都大学大学院人間・環境学研究科教授(この本が発行された時点で)、1955年の東京都生まれ。専攻は火山学、地球科学。理学博士(東京大学)。
内容は地球46億年の通史であり、地球と生物の共進化の歴史。新書版でありながら全3巻の大部だが、読みやすく、かつ、おもしろい。とくに、下巻末尾の「長めのあとがき――地球科学の視座について」は示唆に富む。良書。
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粂智仁『成年後見の相談を受けたときどうする!?』日本加除出版,2012年

成年後見の仕組みについて書かれている。そもそもは専門職向けに書かれた本だが、初心者が読んでもきわめて有益な本。民法などの法律を勉強したことがない、あるいは、民法を勉強したことはあってもほとんど忘れてしまった人でも読み通すことができる本。実例が多く取り上げられている。良書。

目次
第1章 成年後見制度の相談を受ける前にまず知っておきたいこと
第2章 相談をしてくるところによる違いは
第3章 相談を受けてからすること
第4章 成年後見制度利用までの流れ
以上
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阿刀田高『街のアラベスク』新潮社,2007年

12編の短編小説集。どれも大人の男女が出てくる落ち着いた話。気品好し。
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B・マルキール著/井出正介訳『ウォール街のランダム・ウォーカー――株式投資の不滅の真理(新版)』日本経済新聞社,2004年

本書は、原書(A Random Walk Down Wall Street)第8版の翻訳本。原書の初版は、個人投資家向けの質の高い入門書として、1973年に出版された(「訳者あとがき」p.463)。
著者は、プリンストン大学を代表する経済学者で、経済・金融の専門家(「訳者あとがき」p.463)。
著者は、インデックス・ファンドのコンセプトの生みの親(「訳者あとがき」p.463)。
この本の中で特に「第11章 効率的市場理論に対する攻撃はなぜ的外れなのか」(p.325-364)は、一般読者のみならなず専門家にとっても、読みごたえのある内容になっている由(「訳者あとがき」p.466)。
なお、原著第11版が日本経済新聞社から2011年に発行されている。
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永野健二『バブル――日本迷走の原点』新潮社,2016年,11月20日

著者は、元日本経済新聞社証券部の記者、編集委員を経て、日経グループ傘下の編集長、BSジャパン社長を歴任した人。
内容は、ひとことで表すと「日本のバブルの物語」(本書の「はじめに」p.8)。
実名が多く出てきてすらすら読める。
日経新聞もバブルの戦犯と思うが、日経新聞の報道姿勢についての記述が防衛的。
その点は、著者も所詮、日経新聞のサラリーマンであることをよく表している。
早い話、ポジショントーク。それを割り引いてもそこそこ面白い。
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