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net news 「コレステロール値」の嘘 第1部 理事長を直撃! 「食事制限」はまったく無意味だった(週刊現代2015/05/25)

2017年06月23日 | ニュース

net news 「コレステロール値」の嘘 第1部 理事長を直撃! 「食事制限」はまったく無意味だった(週刊現代2015/05/25)

「いや、卵はちょっと遠慮しているんです」。飲み会でもこう言って節制をしていたけれど、何の意味もなかったなんて。コレステロールと健康の本当の関係を明らかにする。

◆画期的な「変更」

何を食べても体内のコレステロール値は大きく変わらない—。

5月1日、日本動脈硬化学会がこんな声明文を出したのをご存知だろうか。

「コレステロール摂取量に関する声明」と題された声明文には次のように書かれている。

〈(厚労省のまとめた)『2015年日本人の食事摂取基準』では、健常者において食事中コレステロールの摂取量と血中コレステロール値の間の相関を示すエビデンス(編集部注・科学的根拠)が十分ではないことから、コレステロール制限は推奨されておらず、日本動脈硬化学会も健常者の脂質摂取に関わるこの記載に賛同している〉

回りくどい言い方だが、コレステロールの高い食品をいくら食べても、血中のコレステロール値にはまったく影響がないことが明らかになったというのだ。

しかし、これまで厳しい食事制限を喧伝してきたのは同学会である。『動脈硬化性疾患予防ガイドライン』('12年度版)によると、「予防のための食事」と題し、「1日のコレステロールの摂取量を200mg未満に抑える」と書かれている。

卵1個のコレステロール含有量は約210mg。たらこ1本(60g)も約210mgという数値なので、極めて厳しい基準であることがわかる。

それでも、この基準を信じ、「卵は一日1個まで」と節制してきた人も多いだろう。

そうした人からすれば、いままでの努力は一体何だったのか、と疑問に思うのは当然である。

突然の「何を食べてもコレステロール値には関係ない」という声明の背景について、医療ジャーナリストの室井一辰氏が解説する。

「今回の声明文は、アメリカの研究や厚労省のガイドライン変更に『賛同する』かたちで発表されました。

まず'13年に、ACC(アメリカ心臓病学会)とAHA(アメリカ心臓協会)が『何を食べても健康に影響はない』と発表しました。昨年3月、厚労省はこれを受け、同じようにガイドラインを改定。それから1年以上経ってようやく、日本動脈硬化学会も渋々、変更したんです」

今回の声明文作成の元になったアメリカの研究とはどのようなものなのかを、新潟大学名誉教授の岡田正彦医師が解説する。

「アメリカの研究では、卵をはじめとするコレステロール含有量の高いものを食べる人と食べない人を、数週間にわたって追跡調査しました。その結果、両者とも血中コレステロール値はほとんど変わらなかったんです。

こうした地道な研究の積み重ねにより、健康な人に関しては食事制限の必要がないという結論に至ったのです」

このガイドラインの変更について、「極めて画期的だった」と語るのが、アメリカの心臓病の権威であるクリーブランド・クリニックのスティーブン・ニッセン氏だ。

「心臓病の分野では、これまでガイドラインの細かい数値などが変わることはありました。

しかし、『食事の際、コレステロールを気にする必要がない』というこの変更は、この30年でもっとも大きい変化と言えるでしょう」

前出の岡田医師が、コレステロールについての常識を覆すような事例を紹介する。

「アメリカで'91年に報告された、88歳の男性の事例が有名です。この男性は数年にわたって毎日、卵を20~30個食べたにもかかわらず、コレステロールの検査値は、生涯にわたってまったくの平常値だったそうです。それで、この男性を精密に調査したところ、摂取したコレステロールのほとんどが代謝されて胆汁になり、排泄物となって体外に出ていたことがわかりました。

このような例は珍しいにしても、一律に摂取制限をする必要がないことは、ガイドラインが変更される前からわかっていたんです」

内科と循環器科を専門とする池谷医院院長の池谷敏郎医師も同意見だ。

「私は以前から、コレステロールだけが悪者になっている状況をおかしいと感じていました。」

実際に患者さんを診察していると、卵をたくさん食べていても血中コレステロールが上がらない人もいる。

それなのに、多くの医者は誰に対しても『卵は一日1個まで』と指導していた。今回の声明は遅きに失したと言ってもいいくらいです」

◆医療現場も大騒ぎ

血中コレステロール値が摂取量と関係ないとすれば、何が影響を与えるのか。『コレステロール治療の常識と非常識』などの著書がある、東京都健康長寿医療センター顧問の桑島巌医師が解説する。

「そもそもコレステロールは、7割が体内で作られます。食事から摂取するコレステロールは一部に過ぎず、食事から多く摂れば、体内で作る量を減らすという調整機能が備わっています。

それにコレステロールは、低ければいいというものではありません。コレステロールは細胞をつくるために不可欠な成分なんです。消費されずにゴミとして血管内に残る量が問題なわけです。

だから、いくら摂取しても、代謝できれば、血中コレステロール値が高くなることはないんです」

前出の池谷医師に今回の声明で医療の現場にどのような影響があるのかを尋ねた。

「とくに栄養指導が大きく変わると思います。卵の摂取制限もなくなるでしょう。要は全体の食事バランスの中でコレステロールを考える必要があるということです。今後はコレステロールだけを過剰に気にする必要はありません」

コレステロールはもう気にする必要はない。だが、突然そう言われても、釈然としないものがあるのも事実である。いままでの我慢が無駄だったことに対して、基準を定めてきた動脈硬化学会から一言断りがあってもいいはずだ。

しかし、声明文を読んでも、どこにも「私たちは間違っていました」という釈明は見当たらない。

そこでこの点について話を聞くため、日本動脈硬化学会に取材を申し込んだが、広報担当者は「声明文を精読してください」の一点張りだった。

また同学会に所属する医師に取材を申し込んでも「学会の声明文に沿った記事でないと協力できない」と言うばかりである。

本誌は同学会の佐藤靖史理事長を直撃した。

仙台駅から車で約30分、勤め先である東北大学加齢医学研究所から車で約20分の距離の高級住宅地の一角に、佐藤理事長の自宅はある。

夕方、黒のBMWが現れ、中から佐藤理事長が出てきた。

記者が声をかけると、「そんな、急に来られても困るよ」とギョッとした表情で答えた。

—今回出された声明文を読んで、『いままでの食事制限は何だったのか』と思う人も多いと思いますが?

「それは……声明文を読んでください。(記事が)どんな内容になるのか事前にわからないと学会として協力できない」

—取材には答えられないということでしょうか?

「取材拒否ではありません。とにかく広報を通してください」

佐藤理事長はこう言い残し、足早に自宅に消え去った。

後日、佐藤理事長の言う通り、改めて同学会に取材を申し込んだが、結局、取材には応じてもらえなかった。

彼らはなぜ説明を嫌がり、取材から逃げ回るのか。その態度は今回、渋々認めた食事制限の撤廃が、彼らにとっていかに「不都合な真実」だったかを物語っているようだった。(「週刊現代」2015年5月30日)

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