今日の108円

1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

テイルズ オブ ジ アビス 2 ~愚かな焔と崩れる世界~ 結城聖 2006年4月30日 集英社(3回目)

2016-01-27 06:57:47 | テイルズ
3連続!



「なぁ、ルーク。いいのか? このまま連れて行っちまっても」
 ルークは小さく舌を打った。
「しょーがねーだろ。ここでうだうだしてても時間ばっか食っちまうし。あいつ、ぜってー言うこときかねーだろーし」
ナタリアが(強引に)仲間になった!
姫はご自分のお立場を軽くお考えでございます・・・・・・
あんたに何かあったら、それこそ戦争でしょうが(´・ω・)



モースの妨害を避けるため、2日以上かけて(!)廃工場を抜け、
ようやくバチカルの外に出たルークたち。
しかし、そこに居たのは出発前に連れ去られたイオンとオラクル騎士団。
そして六神将最後の1人――
「イオンを返せっ!」
 叫ぶと同時に、剣を叩きつけるように振り下ろしていた。イオンのため、という理由だけとは思えなかった。そんなことで越えられた壁ではない。ただ、アッシュという男の、その存在が許せないと、どうしてか思えた。
人と戦うことを躊躇していたはずのルークが先制攻撃。
もっとも、『完全に膂力で負け』ている模様。

ルークたちが確認したアッシュの容姿。
それはルークの『鏡』とすら言えるものでした。


イオンを連れ去っていくオラクル騎士団。
せっかくの囮作戦はもう台無しだし、イオンに何かあれば和平にも影響が・・・・・・
でもどこを探そう(。´・ω・)?
『もたもたしてると、イオンがどうなっても知らないぜ?』
「んだと・・・・・・っ! 一体どこにいやがる・・・・・・っ」
『俺たちは、ザオ遺跡に向かってるんだよ。――ま、おまえには来られないだろうな、グズのお坊ちゃん』
ルークの『頭の中』に響くアッシュの声。
わーどういうことなんだろー。
とにかく他に手がかりも無いので、親善大使一行はザオ遺跡へ向かいました。




「大佐、もう三十超えてますよね?」
「はい、ですが人間性に磨きをかけ、円熟味が出るのは、そう、早くて四十以降でしょうか。よい歳の取り方をして、名のある遺跡のように、風格が出れば、と考えていますよ」
ジェイドはイマイチ「大人枠」じゃないんだよなー・・・・・・
いや、年齢的には間違いなくソウなんだけど、
RのユージーンやLのウィルと同じ枠にはちょっと入らないし、入れたくもない。
はい、ここツッコムところですよー。


ザオ遺跡の地下深くにて、イオンを連れたアッシュ、シンク、ラルゴを発見!
「六神将《黒獅子ラルゴ》! いざ、尋常に勝負!」
「同じく《烈風のシンク》・・・・・・本気で行くよ」
ルークたち対シンク&ラルゴ、ファイッ!



「二人がかりで何やってんだ! 屑!」
せやかてアッシュ!
2対6だぜ・・・・・・ま、頑張った方でしょう(―0-0)



「――双牙斬!」
「――双牙斬!」
そっくりさんは使う技もそっくり☆
ゼニガメ、違った、フシギダネー。

この場はルークたちが優位を取ったものの、道連れの生き埋めという脅しもあり、
イオンを取り返すだけで六神将にトドメは刺せず。
「六神将は、互いの過去を知る必要はない」
ラルゴはナタリアとお知り合いだそうですよ。
それからアッシュは『聖なる焔の燃えかす』だそうで。
ワーイッタイナンノコトナンダロー



ルークたちは、『寄り道』で予定より1週間ほど遅れてケセドニアに到着。
そこに現れたのは魔弾のリグレット。
「・・・・・・この世界は預言に支配されている。何をするにも預言を詠み、それに従って生きるなど、おかしいとは思わないか?」
『何をするにも』がどういうレベルかと言うと、『夕食の献立すら預言に頼る』レベルらしい。
預言って、「毎日の献立」まで教えてくれるの・・・・・・?
「ローレライの力を継ぐ若者、目玉焼きを食す。彼はキムラスカの武器となる」みたいな?


「預言に生きるのは楽な生き方なんですよ。もっとも、ユリアの預言以外は曖昧で、読み解くのが大変ですがね」
「そういうことだ。この世界は狂っている。誰かが変えなくてはならないのだ。ティア・・・・・・私たちとともに来なさい」
やっぱり、献立の詳細は流石に無いよな?
「ローレライの力を継ぐ若者、卵料理を食す。彼はキムラスカの武器となる」って感じだな!


「くっ・・・・・・冗談ではないっ!」
ルークを『出来損ない』と呼ぶリグレットの、『フォミクリー』発言に本気で怒るジェイド。
『模造品を作る技術』がどうしたって・・・・・・?



「おい、説明しろよ!」
 ルークは言ったが、ジェイドは無視して歩き出した。他の連中も、特に追及をしようとはしない。言わずもがな、でわかっているのか、それとも、今訊いても何も答えてはくれない、と思ったのか。
 ルークは一人、取り残された気分になった。
「ふざけんな! 俺だけ外れ者にしやがって! 何がなんだかわかんねーじゃんか!」
さっきのやりとり、「ルークに関するコト」なのは明らかだもんねぇ・・・・・・。


「師匠だけだ・・・・・・俺のことわかってくれるのは、師匠だけだ・・・・・・」
師匠だけを信じなさい・・・・・・
師匠だけを信じるのです・・・・・・



アクゼリュスを目指す一行の中で孤立していくルーク。
ルークの口数が減ったのをいいことに、アニスたちは好き放題言い始める始末。
 ガイは、話題を変えることにした。
 このままずるずると、ルークを責めてばかりになるのは憐れだ。言ったことはもちろんよくないが、この前まで何も知らず――否、何も知ることを許されず、生きてきたのだ。それを考えてやるべきだろう。
少なくとも基本的な事情は全員知っている訳で・・・・・・
特にこの時点で「裏」を推測、いや、確信できているジェイドが非難される点。


「・・・・・・くそっ・・・・・・師匠・・・・・・師匠・・・・・・」
 もう、自分には誰もいない。
 いや、最初からいなかったのだ。目が覚めてからこっち――いや、その前から、自分のことを考えて、必要としてくれていたのは、ヴァンだけだったのだ。
師匠だけを信じなさい・・・・・・
師匠だけを信じるのです・・・・・・



「想像以上ですね・・・・・・」
 ジェイドですら息を呑む。
到着したアクゼリュスでは、障気によって多くの住民が倒れていました・・・・・・。


1人ずつの救助活動なんてキリが無い。
ヴァン師匠の言葉通りに『超振動』を使えば、全部解決するんだお・・・・・・
『奥に行くんじゃねぇ! 取り返しがつかねえぞっ! 言うことをききやがれっ!」
 拳で殴りつけられるような声に、ルークは獣のように唸りながら壁に手をつき、粘つく唾を吐き捨て、体を引きずるように進んだ。
「・・・・・・おまえなんかに命令されてたまるか・・・・・・」
斬り合いをした敵。
こっちの体を操って仲間に剣を向けさせようとした敵。
その言葉を、誰が信じられると言うのでしょう?



「さあ、ルーク」
 ヴァンは、その柱の中で、黄金に輝く一本を指差した。
「あの音機関――パッセージリングまで降りて、障気を中和するのだ」
今こそ『英雄』に・・・・・・!



「――《愚かなレプリカルーク》! その力を解放するのだ!」
えっ

そして、全てが崩壊した――




「おまえなんかと一緒にするな! おまえなんかと・・・・・・うう・・・・・・」
 ルークは泣いた。
 ミュウもティアと一緒に行ってしまってくれたなら、泣くことはなかっただろう。だが、このチーグルの仔は残った。あれだけ邪険にしたのに、こいつだけが。
ルークの気持ちを真に理解出来たのは、『ブタザル』ミュウだけだったといいます・・・・・・




「馬鹿だから、俺がいないと心配なんだよ。それに、あいつなら・・・・・・立ち直れると俺は信じてる」
(´;ω;`)ブワッ


読者(プレイヤー)泣かせ及びトゥッティ回し泣かせの展開を突破して・・・・・・


 ルークは、鈍器で殴られたような衝撃を受けた。
 知っていただって!?
『この世界は狂っている』・・・・・・リグレットの言う通りだわ((;゜д゜))


その『狂った世界』で、ルークは再び歩き出す。
「・・・・・・さあ、道を開くわ」
 杖を掲げ、その唇から歌が流れ出すとともに、床の譜陣が輝きを増していく。ミュウが足にしがみつくのを感じながら、ルークは光が広がっていくのを見つめた。

 その輝きが、昨日までの自分を消してくれるように、と祈りながら――
新たな1歩を踏み出したルーク。
はたして彼を待ち受ける未来とは・・・・・・?で2巻おしまい。


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