今日の108円

1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

∀ガンダム 4.火と月 著・佐藤茂 原作・矢立肇・富野由悠季 2000年4月1日 角川書店

2015-09-01 06:55:48 | ガンダム
宇宙船を手に入れたグエン達イングレッサ・ミリシャは、すべての元凶である月へと向かうべく、戦力の増強をはかっていた。そんな時、ソシエはルジャーナ・ミリシャの兵士からプロポーズを受け、困惑していた。また、キエルと入れ替わったままの女王・ディアナは、キエルのふりを続けながら事態を推移を見つめていた。戦場で、人々の思惑が交差し、感情が入り乱れる。人気TVアニメーションの小説版第4巻!
裏表紙より。


<前巻までのあらすじ>

 ぼくは、考えてもいなかった。
ジェット・ストリーム・『考えてもいなかった』・アタック!
・・・それくらい思いもしないことばかり続いた結果、御曹司は宇宙船をゲットしましたとさ。
はたして「2度と沈まぬ太陽」になれるのでしょうか?



 歴史に事実はあっても真実は無いと歴代の史学者は認めたがらなかった。それは史学者の数以上の史書がライブラリィの司書を数世紀にわたって苦しめている事実からも推察される。
お、おう・・・。


 帰還熱に浮かされた者たちは、ディアナ・ソレルとともに過去に個室する古さとともに古く重い地に落ちていくに任せよう。そして月において人類は、やっと静かに新たなステージに一歩踏み出すことができるのだ。そのためにも再帰還の道は断たねばならない。
記録者・AM
毎度お馴染み、記録者・AMでございまーす・・・
巻を重ねるごとに独特の気持ち悪さを感じる。




一:敗走以後

祝砲

 グエン・サード・ラインフォードは以前とは打って変わって平和的な解決を避けているようにロランには見えた。
「・・・・・・こんあ兵器を手に入れたから」
宇宙船『ウィルゲム』の発掘、起動に成功したことで、御曹司はかなり強気な模様。



『陛下は帰還民を餓死させてもよいとお考えですか?』
 ディアナはミランのそんな剣幕に、食糧調達部隊の展開を承認せざるを得なくなった。せめてもの自己弁護に、一部の提案を取り入れ、月の約束手形で麦などの農作物を買い取ることにしたが、結果的に手形をばらまき強制買い取りをする形になっている。
「ディアナ」の平和への願いは、月からの補給が跡絶えたために頓挫・・・むしろ悪化する一方。


「アグリッパ・メンテナーは、帰還計画に前向きではなかった。とすればこれは・・・・・・」
「意図的だと?」
うーむ、怪しい。



 確かにミリシャの奇襲以後、雰囲気が変わったのはわかった。以前よりも書類を読むようになり、ハリーはどう思うか説明せよと、わかりきっているような過去の議事録を解説させられた。口調も変わったように思える。
「ディアナ」の変化にはなんとなーく気づいていたハリー。
こんな状況に置かれながらも、「ディアナ」として1人奮闘するキエルには頭が下がるよ・・・


 もしそうならば、・・・・・・お仕置きに抱きすくめてやろうと一瞬考えてしまった。
この助平野郎が(´・ω・`)




 ロランのソシエの再会から時を置かず、ウィルゲムはイングレッサ・ミリシャの再興の象徴となり、徐々に敗残部隊が再結集し始めた。
ボルジャーノン(ザク)を所有するルジャーナ・ミリシャとの協力はデカいね。


「可能なら月の本陣に攻め入ることも検討している」
「豪儀ですな! 本国を落とそうなど!」
おう、豪儀ですな!


「いや。月の技術力をイングレッサの独占としたい」
・・・はいぃ?


「月の侵略を盾に、技術力の提供を要求し・・・・・・」
 グエンは立ち上がった。「アメリア全土にイングレッサ経由で月の技術を広め、所領を統一し・・・・・・イングレッサがこのアメリア大陸の王となる」
御曹司の野望はどこまで大きくなるのか・・・。



求婚

 使えもしない月のお札をばらまき麦を奪ってゆくと噂の、略奪部隊の機械人形がそう遠くないところにいるのだと思うと心臓が苦しくなって吐き気さえした。後輩に木の葉を預けて菓子パンを買いに行かせるいじわるな上級生より始末が悪い。
「わたし、やっぱりまっすぐ突っ込むわ!」
たとえwww
ソシエとルジャーナ・ミリシャのスエサイド隊は略奪部隊のフラットと交戦。
ソシエの活躍で見事撃退するのでありました。



「嬢ちゃん、誉めてるんだぞ。いつもみたいに胸張っていばれよ。小さいけどな」
 ギャバンが言いながらソシエの胸を突っつく仕草をした。
ぶち殺すぞ(´・ω・`)


「ちゃんと食べないと、胸大きくならない・・・・・・痛っ!」
 ギャバンはソシエの一撃に思わず叫んだ。
へっ、ざまぁ・・・


 ギャバンは焚き火の燠が跳ねる勢いで立ち上がった。「おれはソシエと結婚するんだから!」
「もちろん幸せにしてやる!」
「馬鹿じゃない? 今は戦争してるのよ? 明日死ぬかも知れないのよ?」
「だから後悔はしたくない!」
 ギャバンが胸を張って言った。「いつ死んでもいいってくらい、幸せになろう!」
・・・直球ktkr。

どうやら悪いヤツじゃあなさそうだ、
よし、ソシエとお付き合いする権利をやらなくも・・・
「守ってやる・・・・・・。おれも絶対死なない、ようにがんばるよ」
そのセリフはあかーん!



「ロランさ、わたしはあんたがムーンレィスだとか気にしないけど・・・・・・」
 メシェーがロランの顔をのぞき込んだ。「ソシエにしてみりゃ、複雑なんだよ」
本当に気にしていないんだからメシェーは心が広い。

「・・・・・・よくわかりません」
「ムーンレィスの男って、地上の男と同じなんだねえ」
もうこれ地球と月とで共同で恋愛小説書いて配布すればいいんじゃね?
みんな同じ人間だってよくわかるよ、たぶん。



「戦争が終わってからじゃ遅い。ソシエ結婚してくれ」
 ギャバンはソシエを解き放ち、胸に手を置いて礼をした。「ギャバン・グーニー、この世のすべての神々に誓っておまえを幸せにしてやる」
本気、だね、この男。


 ギャバン・グーニーがソシエの背中に呼びかけた。「今からロスト・マウンテンに発掘調査に行くが、帰ってきたら休暇をとって海でも見に行こう!」
だからそういうのやめろ!
・・・やめるんだよ。




二:古い火

謀反

「武士がもののふとして生きられる国ですね?」
 フィルの鼓動に聞き惚れる口調でポゥがつぶやいた。
「その国は、ポゥ、おまえを女王として崇める国にしてやる」
野望に燃える男がディアナ・カウンター側にも1人。
平和は遠のくばかりなり・・・。


謎の通信を傍受したウィルゲム。
 撤退・・・・・・踏みとどまれ・・・・・・隊長・・・・・・エイムズ・・・・・・応援・・・・・・新型・・・・・・爆弾・・・・・・ハイヒール・・・・・・
「・・・・・・ギャバン・グーニーです」
 ソシエは断言した。「・・・・・・これって、何かあったってことですか?」
「スエサイド隊が、敵襲にあっていると考えてよい、ということだな」
大変だ!
色々な意味でスエサイド隊を失うわけにはいかないぞ!
早く援護に行くんだよ!

しかし・・・
「・・・・・・ものすごい、光?」
 ロランも空が白く光るのを見た。
 グエンにスエサイド隊救援を命じられ、あくびをしながらホワイトドールをウィルゲムから出した瞬間のことだった。
「夜明け? ・・・・・・じゃない」
こ、これは・・・


「グエン・サード! これはことです!」
 ホレスが初めて動揺した表情になった。「アトミックボム・・・・・・」
ちょっ・・・そんなんまで埋まってんのか!?



「私の部下が、新品同様のそれを数発移送中です」
「・・・・・・さっきの光?」
 ミランがフィルの顔色をうかがう表情で言った。
「ミリシャと接触したとの連絡を受けています。試験爆破と考えていただきたい」
フィル、核をちらつかせてクーデターを起こすの巻。
あんた・・・ドン引きですわ。



「・・・・・ギャバンは?」
・・・・・・


 黒く血走り、同時にどんよりと濁った巨大な眼が夜空を睨んでいるようにも見えた。
こんなん・・・こんなんさぁ!
フィルふざけんなksg!



「あなたが噂の通り、平和を願ってミリシャに加勢しているのなら・・・・・・」
ロラン、『古代の悪夢』を託される。
現状ではホワイトドールの中が1番安全か・・・。



クーデターから逃走を図るハリーと「ディアナ」の前に、ポゥが立ち塞がる。
「小学校で教えられなかったか?」
 金色のスモーは巧みに身を屈めて赤熱化した刃をかわした。「原子爆弾は何千年もの間、消えない傷を地球に刻むのだぞ!」
「最小限度の汚染で今まで何度も戦争を終結させたと史書にある!」
 ポゥは屈み込んだハリー機に蹴りを放った。
「それは地球を汚染した当人らの作った偽書だ!」
歴史はあらゆる角度から検証する必要があるね・・・。


「帰還する先を核で汚染することの愚かさ! ディアナ・カウンターがその存在意義を自ら否定する愚かさを自問せよ!」
そして離脱するハリーのゴールドスモー『アマンダ』。
ポゥの目が覚めるといいけど、どうかなー。



「陛下はあの日から変わられました」
 ハリーが言った。「ミリシャの奇襲の日から・・・・・・」
おお、ついに本人にぶつけるか!


「畏れ多くも・・・・・・」
 ハリーがなぜか微笑んだ。「・・・・・・可愛らしく思うことがあります」
お前・・・これ確信あるだろw


「わたしは、キエル・ハイムなのです・・・・・・」
・・・ここまで、よくやったよキエル嬢は・・・
でもこの赤眼鏡は正直オススメできないゾ☆




三:前王召喚

海へ
月へ向かうために、ザックトレーガーのマスドライバーへ向かうウィルゲム。

「ディアナ・カウンターなんてもんじゃない、本物の軍隊が待ち受けていますよ」
「本物の・・・・・・軍隊?」
・・・ええ?


「ディアナ・カウンターはディアナ・ソレル個人の民主的軍隊で、本当の軍隊は艦隊を編成して月の軌道上を巡航しているんです」
 ホレスが言った。「私は実は若い頃その軍隊にいました。ギンガナムという、ソレル家以前に月を治めていた武家を頭領とする・・・・・・文字通り、戦闘部族集団なんですよ」
ギンガナム艦隊のアスピーテの前では、超巨大戦艦ソレイユも『武装の点で』ゾウとアリ、
『短期決戦型の惑星強襲艦』と言えるウィルゲムでも『象に食らいつく獅子くらい』。
・・・でもやるしかない。

キエル、ハリーも合流して一向は月へ向かう。
そしてやはり現れるギンガナム艦隊。
「・・・・・・緊急だ。月に帰還計画を妨害する輩がおる。故に早急に月への道を開けよ」
『陛下・・・・・・』
 声の調子がトーンダウンした。『地球の蛮族の人質に身を落とし、このギムを欺かねばならぬとは、さぞや無念でありましょう』
うへっ?


 ホレスの表情は堅かった。「ギンガナムは独立した権限を持つのです。月防衛のためにはディアナ・ソレル陛下個人の安全は当然無視されます」
もしかしなくてもこれは・・・



『ともかく、陛下の名を騙る偽物だとしても、本物の陛下だとしても・・・・・・』
 ギムが喋り疲れた様子で言った。『偽物には制裁を、陛下には屈辱からの解放を!』
\(^o^)/


艦隊からの集中砲火で万事休すかと思いきや、御曹司の起死回生の一手で突破。
まぁ突破したというか・・・
「伝説の獅子は、兎にも全力を尽くして戦ったと聞く」
 ギムが言いながら腰に下げた細身の剣をぎらりと抜いた。「しかし私はその兎を本物の獅子に仕立て上げよう」
『生きた武器』ギム・ギンガナムにむしろロックオンされて見逃された形。


果たして月でロランたちを待ち受けている者は・・・?

時間無いから最後にこれだけは!
四:疑惑の月

 アグリッパが小さく猫撫で声で続けた。
『・・・・・・でぃあな・それるヘイカ・・・・・・』
きっっっめぇーーー!!!



あと1巻でまとまるんかなこれ。


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