Strange Daze

映画、洋楽、JAZZがなにより好き!
そして最近メタボ対策でちょっぴりカラダ動かしてます(笑)。

THE WORKS / Queen

2009-10-04 00:40:13 | Rock & Pops
2年間の充電期間を経て制作されたQueen復活劇の第一幕!
約2年間のそれぞれのソロ活動の成果が如何なく発揮された成熟味のある一枚


先ほど久しぶりに QUEEN の LIVE DVD、『QUEEN ROCK MONTREAL & LIVE AID』 に収録されている 1985年の”LIVE AID”を観ました。 映像の中のフレディを観るのは本当に久方ぶりです。 この頃のフレディが多分一番輝いていた頃なのではないかと思います。
この時の演奏曲目は・・・

Bohemian Rhapsody~Radio GaGa
Hammer To Fall
Crazy Little Thing Called Love
We Will Rock You
We Are The Champions
そして一旦下がり、最後にブライアンとフレディだけで演奏した
Is This The World We Created...?
の6曲。
もう、最後の「Is This The World We Created...?」は本当に涙モノです。
この映像を観た後、やはりCD棚から引っ張り出してきてしまいました(笑)。 引っ張り出してきたのはやはり、丁度このLIVE AIDに参加する前年にリリースされた 後期Queenの第一幕を飾るアルバム、『The Works』

このアルバムは前述のとおり、2年間の充電を経て制作された、いわゆる後期Queenの第一幕になる作品で、それぞれ個々のソロ活動の成果が発揮できたアルバムになっています。 というのも、今まではヴォーカルのフレディとギターのブライアンが中心になって曲作りをし、ベースのジョン、ドラムのロジャーはアルバムの中にそれぞれ1~2曲提供するというスタイルだったのですが、本作ではメンバーそれぞれが自分の世界観を表面に打ち出しているのです。 特にスマッシュヒットとなった「RADIO GAGA」「I WANT TO BREAK FREE」は、それぞれロジャー・テイラー、ジョン・ディーコン作で、Queenのメロディメイカーは、マーキュリー&メイだけではないということを証明した形になりました。 非常にポップなこの2曲はQueenのユニークな方向性を象徴する重要なナンバーとなっています。
・・・が、反対にそれが一部の評論筋や昔からのクラシカル・Queenのファンに高い評価を得ることが出来ず、”解散説”や”不仲説”まで飛び出すようになってしまう原因にもなってしまいました。
私が当時始めて聴いた時は、「こんなQueenもアリかな」なんて思っていましたが・・・。 個人的にはOKでしたね。 まぁ、前作『Hot Space』の雰囲気からすれば、このような感じになるのは読めていました。 このテイラー作のシングルカットナンバー「RADIO GAGA」の成功から生まれた名曲が後の86年にリリースされることになる「A KIND OF MAGIC」(全英6位をマーク)というナンバーで、フレディやブライアン作でなくても代表曲、ヒット曲が作れるということが証明できたのですね。

   

今まで述べてきたことを纏めると、本作は滅茶苦茶ポップな作品で、いままでのQueen色がなくなってしまったのではないかと思われるのですが、いやいや、今までのQueenらしいサウンドもしっかり披露してくれています。 フレディ作の「It's A Hard Life」やLIVE AIDでも演奏された「Is This The World We Created?」。 またブライアンの得意のロックナンバー「Tear It Up」や「Hammer To Fall」は、ひとたび聴けば ”うん、Queen だ” とわかるナンバーです。

このアルバムをひとことでまとめてしまうと、今までの功績を出しつつ、新しい風を大胆に取り入れた・・・そんな感じの作品です。 ま、悪く言うと「ごった煮」的なアルバムかな?(笑)。 一見すると、何でもあり状態の散漫でまとまりのないという感がありますが、それを上手くブレンドし、一枚のアルバムにまとめてしまうあたりに彼らの凄さを感じてしまうのですが・・・。 少し良い様に称えすぎでしょうか? このアルバム、賛否両論ですが、個人的には◎です。


※1984年以降のQueenのオリジナルアルバム

また、この頃はPV制作にも力を入れていて、「RADIO GA GA」では1930年代だったか40年代だったかのSF映画のシーンを取り入れたSF的なPV。 「I WANT TO BREAK FREE」ではメンバー全員が女装姿で出演するといったユニークな演出もしています。

そして冒頭で紹介したLIVE AIDに参加後、待望の、そして結果的には最後の日本公演を行ないました。 私も名古屋で彼らの姿を目の当たりにしましたが、本当に素晴らしかったです。 出来れば、もう一度観たかったですね。

--「The Works」関連映像--
Bohemian Rhapsody/Radio Ga Ga (Live Aid 1985)


I want to break free


Hammer To Fall


Is This The World We Created...? Freddie Mercury & Brian May


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【THE WORKS / QUEEN】
RADIO GA GA
TEAR IT UP
IT'S A HARD LIFE
MAN ON THE PROWL
MACHINES (or Back To Humans)
I WANT TO BREAK FREE
KEEP PASSING THE OPEN WINDOWS
HAMMER TO FALL
IS THIS THE WORLD WE CREATED...?
1984年リリース

The Works

Hollywood

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--関連作品LINK--
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3 Comments

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Unknown (Breeze)
2009-10-04 09:26:41
「I WANT TO BREAK FREE」のPVは
見ごたえ(?)ありましたね。(^^)
でもあれが素に近かったんですもんね・・・。
生QUEEN (Yuhi)
2009-10-04 23:52:20
こんばんは!

ぼの様は、生QUEENをご覧になられたんですね~。羨ましいです。
私が聞きはじめた頃には、もうフレディは亡くなっていたので、DVDでライブ映像を見るくらいしかできなくて、すごく残念だったんですよ。

「IS THIS THE WORLD WE CREATED...?」はいいですよねー。私も大好きな曲です。
Unknown (ぼの)
2009-10-05 01:12:26
>Breezeさま
こんばんわ。
この頃のQueenは観て楽しめて、聴いて楽しめて的な感じが強かったと思います。
PVもかなり凝った作りでしたね。
もうひとつのシングル曲「It's A Hard Life」も
かなり凝ったPVでした。

>Yuhiさま
こんばんわ。
そうなんですよ。
しかも、LIVE IN JAPAN として映像も映像記録として残っているんですよね。
これ観ると、あの時の感動が甦って感無量になります。
実は、その前の来日公演も観に行っているんですよ。
でも今は、まだフレディの髪が長かった頃のライヴを観てみたいですね。
エンディングが「We Are The Champions」以前のライヴ・・・気になります。

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