よういちろうのぽんちー日記

ポンチーしすぎると、あがれなくなるのはなぜだろう。。。?

女性天皇

2005年10月07日 02時56分38秒 | 日本
本日付朝日新聞1面「女性・女系天皇容認へ」より

 「皇室典範に関する有識者会議」は5日、女性天皇や、母方だけに天皇の血筋を引く「女系天皇」を容認する方向で意見がまとまった。皇位継承順では、
1、「第一子優先」
2、「兄弟姉妹間で男子優先」
の2案を軸に、今後調整に入り、来年の通常国会への皇室典範改正案の提出を目指す。

 40年にわたって皇室に男子が誕生していない事と、継承順位が複雑に移動しない安定的な皇位継承制度をつくることが必要である、ということがこの問題の根底に存在する。

 現行の継承資格者は「男系男子」のみである。そのため、現在の平成天皇の後に皇太子様が天皇を引き継ぐと、その後に天皇を継ぐ資格のある皇族がいない。

 当初、上の二つを含め、4つの新・継承順位案が提案されていた。
1 「第一子優先」  
2 「兄弟姉妹間で男子優先」
3 「男子優先」 
4 「男系男子優先」

 4つの案は、すべて女性天皇を認めるという点では一致している。異なるのは、
継承順位の考え方である。

3・4が今後の議論からはずされたのは、傍系男子が直系女子より優先される可能性をはらんでおり、「継承移動の幅が大きくなる」という問題が指摘されたためである。

 1・2について検証してみる。仮に今後、皇太子様、雅子様の間に男子が誕生した場合、1では愛子様が、2ではその男子が皇太子様の次の皇位継承権を得ることになる。

 私個人の意見としては1よりも2案の方が、現在の日本には合っていると思う。

 女性天皇を認める事自体は、もはや国民の大多数の意見となっていることもあり、非常に喜ばしい事である。しかし、現代の日本は女性の社会的立場が昔に比べてかなり上がってきているとはいっても、まだまだ男性社会であるというのが実態である。男子、女子共に皇位継承権がある場合、やはり男性がなった方が国民感情としては「しっくりくる」のではないだろうか。

 私は断じて、男性優位的考えを持っているのではない。ただ現在の日本を考えた場合には、男性天皇という選択肢があるならば、女性天皇を立てるより国民に受け入れられやすいような気がするのである。現代日本は、北欧の国々に代表されるように、男女の社会的立場がほぼ平等に保たれている、とは残念ながらいえないと思うのである。

 ただし、まず2案へ改正した後で、段階的に1案へと移行することには賛成である。つまり、その時々の社会の成熟度によって、法律をより自然で理にかなった方向へと持っていくのである。
 
 皆さんはどの案を支持するだろうか。やはり男性天皇のみがよいのではないか、という意見も当然あるだろう。意見は多様であって良いと思う。

 重要なことは、女性が「日本国の象徴」たる天皇になるのに何の支障があるのか、ということである。男性天皇にしか行えない宮廷行事があるのなら、この際それはお休みしていただいて、また男性天皇になったら復活すればよいではないか。

 









4 コメント

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Unknown (ノリトモ)
2005-10-08 00:09:44
女性天皇(有名なところでは持統天皇かね)が実在したという事実、また、自分自身は女性天皇に賛成という前置きをして、

これまでの天皇制が、血統の上に成り立っているということが忘れ去られてはいないか、考えるべきだと思います。これまでの天皇はすべて男系。つまり、女性が天皇に即位したことはあっても、その子供は天皇に即位したという事実は一切ない。科学的にいうと女性のX染色体は世代を交替していく中で混ざって薄まっていくけど、男性のY染色体はそのままの形で父親から息子へと受け継がれていく。ということは、初代の神武天皇から、現在の皇太子に至るまで、その純粋な血統が脈々とうけつがれているということ。単純にそれってすごいことだなと思うし、大事にしたいなという気持ちは素直なものだと思う。

ただ、現行の制度でいくことは、もう無理がある、すごくえげつない方法をとる以外にはね。そう考えたときに人道的な立場から考えると女系の天皇が即位することも当然あってしかるべきだと思う。

ただ、安易に男尊女卑に対するアンチテーゼ的な意見として、また、世界がそういう流れだから、という理由で女性天皇を認めるべきである、ということには抵抗を感じます。

2600年間守られたきた血筋、そこから脱却することの重み、覚悟、そういうことを考えもせずに女性天皇賛成、では、あまりにお粗末な話だと思うのです。
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天皇の正統性 (カァ)
2005-10-08 09:42:12
 はじめまして、私は右翼でも国粋主義者でもないつもりですが、女系天皇に反対の立場です。

 「重要なことは、女性が『日本国の象徴』たる天皇になるのに何の支障があるのか、ということである」とありますが、私はそのような男女平等(男女適性?)の問題ではないと思います。

 天皇が天皇である正統性とは何でしょう。直系の血筋でしょうか、それとも人気?人格?その時代の価値観?。いずれも違うのではないでしょうか。重要なことは、女系でも天皇の正統性が維持できるのかどうか、ということだと思います。過去の歴史を見た時、男系であることが、最も重要なのではないでしょうか。

 天皇制の特徴は、政治と権威を分離することだと思います。天皇が政治権力を失って以降、日本に北朝鮮のような「将軍様」が現れなかったのは、その為ではないでしょうか。天皇の正統性が失われては、その権威を失い、政治・権力者が権威を持つかもしれません。今は平和だから、何方が天皇になられても、さほど問題は無いのかもしれません。しかし200年、300年後、どうなっているかわかりません。その時の為に、子孫に正しく天皇制を残しておくことが、伝統を受け継いだ者の勤めではないでしょうか。

 確かに現状では、男系維持は難しいかもしれません。しかし知恵を絞り、旧皇族の復帰・養子などの方向で、まずは考えるべきだと思います。人道上、旧皇族の方に強制は出来ませんが、八木秀次助教授によると、旧皇族の方で、復帰の覚悟がおありの方もみえるそうです。有識者会議では、これらの方や、皇族の方々のご意見を聴取しないそうです。「女系ありき」としか思えません。

 昔と違って、今は国民が主権者です。主権者ならば「今」ばかり考えず、遠い将来のことも考えて欲しいと、切に願います。
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Unknown (よいちろ)
2005-10-09 02:02:53
 はじめまして。先ほどコメントいただいたものです。



 私のブログ、始めたのはここ3週間ぐらいからなのですが、ブログ初めて以来の年配の方の、しかも相当の専門知識を持つ方からのコメントであったので、驚いていると同時に、自分の知識の少ないままに安易に「女性天皇賛成」したことを深く恥じております(当方某大学の学生です)。

 

カァさんのブログ内で、私の先日の女性天皇賛成についてのコメントで、「これが一般的な国民の意見なのかなあ、と思い不安になっています」と書いているのを見て、まさに自分の知識の浅さに気づきました。私の意見は、全くもって深く歴史を知る事もなしに賛否を述べる一国民の意見に過ぎませんでした。



 先日のブログを書いた時、私が「女性天皇」と「女系天皇」を明確に判別できていなかったのは事実です。私はコラムを書いた時、過去の女性天皇が皇位についた時の経緯を勉強する事を怠りました。



 過去の8人10代の女帝は、皇室の直系であることはもちろんのこと、皇后ないしは未婚の皇女であること。つまり、「ただの夫」をもった女帝はひとりもいない。言い換えると天皇や皇太子以外の男性と結婚していた女帝というのは、歴史上いなかった。



 という、重大な歴史事実を認識しておりませんでした。今回の「有識者会議」の女系天皇容認の決定からすると、全くの一般の男性と結婚した女性天皇から生まれた子が皇位につく事を認めていることになります。



 正直、この「女系天皇」の問題については、自分の知識が少なすぎて、今回は賛否を述べる事は控えさせていただきます(いまだ勉強中)。私の先日のコラムのような浅い意見に、カァさんのような深い知識を持った方からコメントいただいたことで、大変勉強になりました(今後、陰ながらカァさんのブログ拝見せていただきます)。勉強した上で発表できるような考えにいたりましたら、コメントさせて頂きます。



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女帝 (なか)
2005-11-14 15:47:09
女系天皇人気は、ヨンサマブームと同じ大衆迎合人気と同じです。皇后の御相手が一般男性となると、日本は中国と同じになる。中国では歴史上500の王家が興亡を繰り返し1000万人以上の死者は数しれない。1つの天皇家もつた、日本の平和の有難さを、平和ボケした女性てき思考が世論になり、小泉首相まで女帝に賛成した。日本はホリエモンが大統領に賛成した様に、未来の体制は大統領制に成るだろう。
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