弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

バンクーバーで乗る水上飛行機

2015-09-21 09:55:22 | 趣味・読書
9月第2週に、4泊6日でバンクーバーに旅してきました。
バンクーバーを含むカナダ西海岸の地図は上の通りです。バンクーバーは北米大陸の西岸に位置し、さらにその西に大きな島であるバンクーバー島があります。そのバンクーバー島の南端に、ビクトリアという都市があります。バンクーバーを含むこの地域は、カナダのブリティッシュコロンビア州に属し、その州都が、実はバンクーバーではなくビクトリアなのです。

東京からバンクーバーへ向かう飛行機の中でガイドブックを調べたところ、ビクトリアの方に趣のある建造物がありそうです。バンクーバーからビクトリアまで、フェリーで往復するのかな、と思っていたのですが、実は水上飛行機の便を利用するのだそうです。水上飛行機であれば、バンクーバーのダウンタウンの北、バラード入り江に面する海岸に水上機基地があり、ビクトリアも中心部のインナーハーバーに発着するので、とても便利です。

上の地図はバンクーバーの繁華街であるダウンタウンの北部と、その北に位置するスタンレーパークの南部が見えています。地図の右下に、「水上飛行機ターミナル」と書かれているところが発着所です。

われわれが宿泊している場所から14番のバスに乗り、グランビル橋とダウンタウンのグランビル通りを経由し、ベンダー通りでバスを降りて、あとは徒歩で水上機乗り場に到着しました。

バンクーバー 水上飛行機基地
 
 
 

我々の搭乗機は11時40分発です。まだ時間があるので眺めていると、結構な頻度で水上機が離水・着水しています。デジカメで動画に収めたうちの2つを、ユーチューブに上げました。下の動画です。

単発機着水


双発機着水


浮き桟橋に係留されている水上機の多数は単発機です。離発着する水上機も単発機が多く、双発機は少数でした。一方、われわれがビクトリア往復で乗ったのは往復共に双発機でした。ビクトリア往復は双発機、近くの遊覧飛行は単発機、という使い分けがされているのかも知れません。そういえば双発機について乗客の服装を観察すると、その多数はビジネス利用のようでした。

さて、我々の搭乗の番です。

バンクーバーからの水上飛行機機内
  
前から3番目ぐらいの席に座りました。自由席です。左上は操縦席側、右上は後方の客席を撮したものです。操縦席と客室の間に扉はなく、飛行している間も開けっ放しです。乗客の定員は15~20名ということろでしょうか。

ビクトリアに到着した飛行機
 
 
チケットには、Twin Otterとの記載があります。ウィキで調べたところ、「デ・ハビランド・カナダ DHC-6 ツイン・オッター」がヒットしました。『1965年5月20日に試作機が初飛行し、・・・1988年にデ・ハビランド・カナダ社での生産が終了するまでに総数844機が生産された。』とあります。ずいぶん古い機種ではあります。

ビクトリアからの帰りの水上飛行機
  
帰りの搭乗機は午後6時発で、往きと同じTwin Otterでした。
今回は一番前の窓際の席に座りました。離水から着水まで何本かの動画を撮影したのですが、離水時と着水時の映像を紹介します。

離水



飛行機から高い山を遠望
 
飛行中、右側はるか遠方に、雪に覆われた高い独立峰が見えました(上写真)。何という山でしょうか。

着水


ここカナダのブリティッシュコロンビア州は、バンクーバーというカナダ第3の都市を抱えていながら、州都はそことは別のビクトリアである、という不思議な州です。バンクーバーとビクトリアの間は、海で隔てられ、海路では時間がかかるし、飛行場を利用した空路でも中心街から空港までのアクセスが大変です。その点、バンクーバーもビクトリアも、街の中心のすぐ近くに水上機基地の設置が可能であったということが、水上機輸送が繁盛した理由でしょうか。ビクトリアのビジネスパーソン、公務員は、バンクーバーに出かけることが多いでしょうから、日常のビジネスの足として水上機が重宝している可能性があります。
運賃は、片道2万円前後というところです。

あるいは、開拓時代から、カナダの僻地では水上機が命の綱であった可能性があります。その影響で、現在でも水上機がポピュラーなのかもしれません。
50年以上前、「北海の怒り」という映画を見た記憶があります。巡回医師が、自家用の水上機で往診するときのアクシデントを描いたものでした。あの映画の舞台はアラスカだったのか、カナダだったのか、興味があるところですが、ネットでは情報が得られませんでした。
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