弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

足利事件のDNA鑑定

2009-06-07 12:21:05 | 歴史・社会
足利事件において、DNA鑑定の結果、犯人のDNA型と一致するとして無期懲役が確定していた菅家さんでしたが、再鑑定の結果DNA型は不一致であることが判明し、再審を待たずに釈放されました。

この事件が起きたのは2000年、捜査で採用されたDNA鑑定はまだ精度が低く、1000人に1.2人の割合で同じDNA型の人が存在していたと説明されています。現在は4兆人に一人まで分類できるそうです。当時の方法では、1万人の型を調べれば、そのうち12人は同じ型であると判定されることになります。
私はてっきり、「当時の技術では、犯人と菅家さんは同じDNA型(仮に「A」とします。)と鑑定され、その鑑定自体は正しかったが、最新の技術では、犯人はA1、菅家さんはA2であって別人であった」という論理かと思っていました。

ところがそうではなく、
「当時捜査で使われたと同じ方法でDNA鑑定を行ったところ、菅家さんはBであり、犯人はCであった」
というのが実態らしいですね。

当時の捜査では、犯人の型をCではなくAと誤り、菅家さんの型をBではなくAと誤り、結果として「犯人と菅家さんは同一の型」という誤った判断をしてしまった、ということです。
これには全く開いた口がふさがりません。

もうひとつ、けしからんことがあります。

弁護側は、独自に菅家さんのDNA鑑定を行い、犯人の型と異なることを見いだし、その結果を根拠にして2002年に宇都宮地裁に再審請求を行っていました。
刑務所の菅家さんから手紙にこっそりと本人の毛髪を入れてもらい、そうして入手した毛髪の毛根のDNA鑑定を行ったのです。そうしたら多分、AではなくBであるとの結果が出たのでしょう。

このような独自の鑑定結果に基づく再審請求に対して、宇都宮地裁は、「毛髪が菅家受刑者のものと確認できない」として請求を棄却したのです。
理由があり得ないと同時に、この棄却が2008年2月であるということがまたあり得ないです。再審請求から6年も経過しています。
宇都宮地裁の再審請求棄却に対して、弁護側が即時抗告して東京高裁が昨年12月、異例の再鑑定実施を決めており、その再鑑定結果が今回明らかになったという事情であるようです。

ps 詳細を続報で説明します。
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足利事件 賠償金 (生命の意味論)
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