こんな新聞記事を見つけました。
エネ庁が原発記事監視 4年で1億3000万円
2011年7月23日 07時06分(東京新聞)
『経済産業省資源エネルギー庁が原発に関するメディア情報を監視してきたことが、本紙の調べで分かった。本年度発注分を含めると、外部委託費の総額は四年間に約一億三千万円に上る。昨年度までは、いずれも電力会社役員らが理事を務める財団法人が受注していた。』
『事業は、一部に同庁ホームページ(HP)にあるQ&Aコーナーの更新が含まれているが、主には「不正確または不適切な報道を行ったメディアに訂正情報を送る」こと。ただ同庁によると、メディアに訂正を求めたことは一度もない。』
『福島第一原発の事故で原発への不安が大きくなり、ネット上で情報が乱れ飛んだことを受け、従来の新聞記事の監視を縮小し、一般市民がツイッターやブログなどを通じて発信する情報の監視に重点を置く。
監視により「不正確または不適切な情報」が見つかった場合は、原子力の専門家などのアドバイスをもとに、同庁HPに、その情報を打ち消すような内容を掲載するとしている。』
私のこのブログは、3月12日以降、原発の記事で埋め尽くされています。原発が心配で心配でたまらなかったためです。
資源エネルギー庁による情報監視でこのブログは把握していただいているでしょうか。
ぜひ監視して戴き、「不正確または不適切な情報」が見つかった場合は、原子力の専門家などのアドバイスをもとに、正しい情報を資源エネルギー庁ホームページで発信してください。その際、情報発信したことをこのブログまでご連絡いただくとありがたいです。
p.s. 7/27 18:40
上記東京新聞の記事がすでに削除されていました。そこでいろいろ調べてみました。
上記記事の最初のスクープはしんぶん赤旗(7月14日)だったようです。
そのあと、きょうのWSJ日本版「金井啓子のメディア・ウオッチ」より(7/20)で「なぜ赤旗ばかりがスクープ飛ばすのか」とフォローがあり、そのあとに日本の各新聞が追いかけたようです。
その日本の新聞もネット記事を早々と削除したということは、何らかの圧力がかかったのでしょうか。
エネ庁が原発記事監視 4年で1億3000万円
2011年7月23日 07時06分(東京新聞)
『経済産業省資源エネルギー庁が原発に関するメディア情報を監視してきたことが、本紙の調べで分かった。本年度発注分を含めると、外部委託費の総額は四年間に約一億三千万円に上る。昨年度までは、いずれも電力会社役員らが理事を務める財団法人が受注していた。』
『事業は、一部に同庁ホームページ(HP)にあるQ&Aコーナーの更新が含まれているが、主には「不正確または不適切な報道を行ったメディアに訂正情報を送る」こと。ただ同庁によると、メディアに訂正を求めたことは一度もない。』
『福島第一原発の事故で原発への不安が大きくなり、ネット上で情報が乱れ飛んだことを受け、従来の新聞記事の監視を縮小し、一般市民がツイッターやブログなどを通じて発信する情報の監視に重点を置く。
監視により「不正確または不適切な情報」が見つかった場合は、原子力の専門家などのアドバイスをもとに、同庁HPに、その情報を打ち消すような内容を掲載するとしている。』
私のこのブログは、3月12日以降、原発の記事で埋め尽くされています。原発が心配で心配でたまらなかったためです。
資源エネルギー庁による情報監視でこのブログは把握していただいているでしょうか。
ぜひ監視して戴き、「不正確または不適切な情報」が見つかった場合は、原子力の専門家などのアドバイスをもとに、正しい情報を資源エネルギー庁ホームページで発信してください。その際、情報発信したことをこのブログまでご連絡いただくとありがたいです。
p.s. 7/27 18:40
上記東京新聞の記事がすでに削除されていました。そこでいろいろ調べてみました。
上記記事の最初のスクープはしんぶん赤旗(7月14日)だったようです。
そのあと、きょうのWSJ日本版「金井啓子のメディア・ウオッチ」より(7/20)で「なぜ赤旗ばかりがスクープ飛ばすのか」とフォローがあり、そのあとに日本の各新聞が追いかけたようです。
その日本の新聞もネット記事を早々と削除したということは、何らかの圧力がかかったのでしょうか。
理由は、資料2)に記された様に、「3月13日にHPCIが停止した後、RCICの再起動を試みるためHPCI室を経由してRCIC室に入った運転員がいた。」からだそうです。(その他にも理由が記されています)
したがって、HPCIの駆動系の蒸気配管には破損は無かったことが理解できました。
資料3)から資料7)には、原子炉建屋2階北側RCW熱交換器エリアの状況が示されています。
これらの資料を読み解くと、地震直後に炉心スプレイ系ラインに設置されているバルブが破損した可能性も見えてきます。
炉心スプレイ系ラインには、格納容器に入った直後にチャッキ弁がありますから、炉水が逆流してくることはありません。
しかし、地震によりチャッキ弁が開いた(シートリークし続ける)状態になり、格納容器から出た直後のバルブが破損するとそこから炉水が噴出します。
(資料3の3ページには、破損したと思われるバルブの設置状況図が記されています。
遮蔽ボックスが設置されているということは、チャッキ弁がシートリークしていて、ここまで炉内の放射性物質が流れ込んできていることを示しています。)
このバルブが破損するとどうなるか?
炉水位が燃料上部にあるスプレイヘッダより上にある限り炉水が噴出し続けます。
噴出した水はどうなるか?
床に溜まって階段を流れ落ちて行きます。
本当に階段を流れ落ちたのか?
資料5)に階段と床の写真が掲載されています。
「1階→2階の途中」の階段踊り場が赤茶色になっています。フェンスも赤茶色になっています。
「2階北東階段前」の床も赤茶色になっています。
赤茶色い水が勢いよく流れ落ちたと思われます。
赤茶色い水は何か?
フェマタイト(赤さび:通称ベンガラ色)リッチな炉水です。
タービン建屋に溜まったのは、黒い水なので、炉水は黒いはずではないのか?
黒い水は、クラッドと呼ばれるマグネタイト(黒さび:自称醤油色)リッチな炉水です。
炉水中の鉄は、燃料被覆管にくっつき、放射化し比放射能の高いクラッドと呼ばれる黒さびになります。
くっつく量は燃料被覆管温度に依存します。温度が高いほどくっつきます。温度が低くなると剥がれます。
炉水中に、燃料被覆管にくっつけないほど鉄があると、それは炉内の淀み点に溜まり、比放射能の低い赤さびになります。
原子炉が停止すると運転中とは流路が変わり、淀み点に溜まった赤さびが舞い上がり、炉水の色を赤茶色にします。
ただし、これは昭和53年当時のことでした。今回、2号機で赤茶色い水が流れたことから、いまだにこんな事が起こるのか半信半疑です。
赤さびの量が少ないと黒さびのみになり、黒さびは粒も小さく量も少ないと、同じく噴出して流れても3号機みたいになり、見た目判らないけどやたら線量が高いと言うことになるのかなと思います。
時間が無いので、今回はここまで!
「計装ラックから噴出しただけ」も考えられます。
資料1)毎日JP
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110729ddm008040075000c.html
東京電力は28日、福島第1原発3号機で、緊急停止した原子炉を冷やすのに必要な「高圧注水系(HPCI)」の配管は破損していなかったとする新たな解析結果を公表した。東電はこれまで、3月11日の地震の揺れなどによってHPCIの蒸気が通る配管が破損した可能性があるとの見方を示していた。
3号機では3月12日、HPCIが起動後の約6時間で圧力容器内の圧力が約65気圧下がった。HPCIの配管が破損して蒸気が漏れたと仮定すると圧力減少の説明が付く計算結果が得られたことから、東電は5月に破損の可能性を公にした。
しかし、その後の調査でHPCI停止直後、配管付近に運転員が立ち入ったことや、流量調整をしていたことが判明。蒸気が漏れれば人が入れないほど高温になることなどから「配管が破断し大量の蒸気が漏えいしたとは考えられない」と結論付けた。
また、東電は28日、東日本大震災の揺れが福島第1原発1、3号機の機器に与えた影響について解析結果をまとめ、経済産業省原子力安全・保安院に報告した。圧力容器などで設計時に想定した最大の負荷を超えたが、「余裕を持たせた設計の範囲内」とした。
記者会見配布資料
資料2)2011年7月28日
福島第一原子力発電所3号機の高圧注水系動作期間における原子炉圧力低下等のプラント挙動の要因について(119KB)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_110728_02-j.pdf
資料3)2011年7月28日
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋 炉注水箇所の現地調査(72.1KB)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_110728_01-j.pdf
資料4)2011年7月27日
福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋 Quinceによる現地調査(292KB)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_110727_01-j.pdf
資料5)011年7月11日
福島第一2号機原子炉建屋線量率の測定結果(7月8日実施)(160KB)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_110711_01-j.pdf
報道配布 写真・動画ダウンロード
資料6)福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋におけるQuince入域の動画(ZIP 12.6MB)
(動画 2011年7月26日撮影)
資料7)クインスによる福島第一原子力発電所2号機原子炉建屋内の状況調査(ZIP 18.1MB)
(2011年7月8日撮影
3号機については、私が6月13日の以下の記事
http://blog.goo.ne.jp/bongore789/e/d7eb9365da7b154389dd692dd2bc0e31
で書いたように、隔離時冷却系が停止して高圧注水系がスタートした直後、圧力容器圧力は急減して1MPa[abs](10気圧程度)に急減します。そして高圧注水系が停止したらまた、圧力は急上昇して元の圧力に戻るのです。その同じとき、格納容器圧力は上昇するどころかこちらも圧力が低下しています。
この不思議な現象を説明するため、5月23日東電報告書では、「高圧注水系(HPCI)の蒸気配管に漏洩があり、圧力容器内の蒸気が格納容器外へリークしたと仮定すると実績と良く一致する」と述べていたのです。
今回の報道で、高圧注水系(HPCI)の蒸気配管に漏洩はなかった、ということになったのですね。
そうとしたら、それでは圧力容器の圧力低下と回復という事実をどのように説明するのでしょうか。
その点が不明です。
なお、6月13日に私が書いたように、3号機の圧力が低下した当時、3号機から蒸気発生が見られたという報道がありませんでした。その意味では、「蒸気は放出していなかった」という今回の報道は合致しています。
その後、クラッド低減対策等がとられ、最近の原子炉では原子炉ウエルに水を張っても、まったく濁らなくなりました。
淀み点に溜まる赤さびは無くなり、燃料被覆管にくっついて出来る黒さびも最小限になるようになりました。
したがって、原子炉建屋2階で赤茶色い水が出来る原因は、炉水以外を考えなければなりません。
そこで、考えられるのは、「耐圧ベント配管の中に溜まっていた凝縮水が、配管を錆びさせ赤茶色い水となり、その水がベント時にダクトを逆流して、吸い込み口から建屋内に噴出した」ということです。
3号機は、耐圧ベント配管の中に溜まっていた凝縮水の量が少なかったと思われます。
リビア、エジプト、チュニジアで起きたソーシャル
ネットワーク革命の際の独裁政権がやったことと
同じことだと思う。