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「横道世之介」

2016年12月10日 16時24分44秒 | 乱読本感想
「横道世之介」
吉田 修一
文藝春秋 2012年11月9日

2013年12月23日 16:50
★5
映画化されなければ出逢えなかった作品。だ
出逢いに感謝。

映画の紹介の時に誰かが言っていたような・・・
「最後まで笑ってください」って。

読み始めて、世之介くんや祥子ちゃんの作りだすまったりとした不思議な世界は確かに笑えた。

でも、「最後まで笑ってください」ってことは笑えない状況が起こるんだなと。

それは、

えっ!
ここで、
そんな話が出てくるの!と、突然。

こんなところでネタバレされて、これからどうすればいいの?

この作品、ちょっと変わった構成になっていて、普通に語られているのは過去で、時々、現在がその中に現れる。

最後を知ってしまっても、過去は語られる。
現在も語られる。
それが幸せで、笑えるように。

「最後まで笑ってください」
確かに、
素敵な大人になった世之介くんや祥子ちゃんたちの為にも泣きながらでも笑ってあげた方が良いなと。


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