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「巡礼者たち―家族狩り〈第4部〉」感想

2016年12月09日 09時28分00秒 | 乱読本感想
「巡礼者たち―家族狩り〈第4部〉」
天童 荒太
新潮社 2004

2014年07月28日 09:03
★4
一生懸命、正しいと思う方向へ向かって生きているのに・・・『なんで上手くいかないんだ!?』
そう問いかけながら読み、現実も同じだと思う。
これを読み終わっても答えは出ないだろう。
悪あがきしながら生きるしかないのだろうな。

物語のいろいろ散らばっていたものがまとまってきた。
いわゆる犯人はもう分かったが、犯人捜しの話ではないとも解った。
最終章、それぞれの生き方が幸せになる方向に向かっていけば良いなと思う。

暗くて、重い話だし、自分に問いかけても『わからない』という返事しかない。
でも、引きつけられるのは彼や彼女が間違いや挫折を繰り返しながら生きている、その生き様に少しの希望を見るからかもしれないな。


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