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「日御子(上)」感想

2016年12月08日 09時44分14秒 | 乱読本感想
「日御子(上)」
帚木 蓬生
講談社 2014年11月15日

2015年02月09日 15:20
★4
上巻ではまだ、いわゆる卑弥呼は出てこない。
そこに至るまでの様子が描かれている。
代々、使譯(通訳)を務める一族の子として生まれた針(しん)
その生涯を描くことで漢と倭国の様子を明らかにしている。
冒頭に登場する志賀島の金印「漢委奴國王」のエピはフィクションとして面白い。
坦々と語られる物語は帚木さんらしく格調高い。
福岡で生まれ育ち、そして今も住んでいるところが舞台だけに、より思い入れが強いように感じるのは私だけかな。

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