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「海に消えた神々」感想

2016年12月12日 14時07分11秒 | 乱読本感想
「海に消えた神々」
今野 敏
双葉社2005

2013年08月01日 11:47
★4
たまたま目にしたので内容も確かめずに買ってきた。
読み始めて・・・あれっ!これ知ってる。
以前、コミック雑誌でちょこっと見かけたもののようだった。
幸い、結末は記憶になかったので展開を楽しみつつ読んでいけた。

探偵が1人の学者の死の真相を探るという、犯人捜しのストーリーとして読めばもの足りないかもしれない。
が、作者自身もそれは二の次と言った感じで書いたんじゃないのかなとちょっと思えた。
どちらかと言えばムー大陸とか沖縄の海底遺跡、沖縄の現状、文化や歴史を書きたかったのかな。
参考文献にそれらに関係する書籍が並んでいる。
だいたいは記事で読んだり、テレビで見て知っていることだったけれど、フィクションの人物たちとそれらが上手く組み合わされて推理小説になっていた。

仲里麻由美の不思議な能力はいわゆる推理小説においてはちょっと反則という気がしたが、沖縄の風土の中で生きているのならこれもありかな、なんて思ってしまった。

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