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色彩と質感溢れる映画 「VOLVER ボルベール~帰郷~」 スペイン映画

2017年05月16日 | 映画・演劇・音楽・美術
VOLVER 色彩と質感溢れる映画

◎ 私は、映画の感想を書いています。
  これから映画をご覧になる方は、映画を鑑賞後にお読み下さい◎

 

VOLVER「ボルベール/帰郷」 スペイン映画


映画予告番組で
タンゴの名曲、「Volver」を歌う、ペネロペのシーンを観て
心待ちに観た映画です。

映画は、亡くなった母のお墓掃除のシーンから始まります
強い風と誇りの吹く中、女たちがせっせとお墓の手入れをしている。

そこに登場人物が次々と出てきます。
ライムンダ(ペネロペ)と娘のパウラ、妹のソーレ
印象的な伯母パウラもここで登場。

思えばこの映画は・・・
女たちが強い結束で生き抜いていくストーリーでした。


話しはじめたら、好きな場面がたくさんあるので
一番好きな場面のお話をしましょう

これを見るきっかけになった、歌の場面について。
歌われた曲「Volver」は、アルゼンチンタンゴの歌手で作曲家の
Carlos Gardel(カルロス・ガルデル)が作曲し、自身で歌った名曲です。



/ガルデルは今でもアルゼンチンやウルグアイの人々に特別に敬愛される、
 タンゴ界の永遠のスターです。ブエノスアイレスのチャカリータ墓地に眠っています/

「Volver」の直訳は、戻る、帰るの言葉ですが、詩の訳は「故郷へ帰る」の意味




ライムンダ(ペネロペ)が不意に歌いだします
それは昔、母に教わった「Volver」という歌
Yo adivino el parpadeo
de las luces que a lo lejos,
van marcando mi retorno.


映画でライムンダは、2本のギター伴奏で歌っていました。
その他に、フラメンコのように、手拍子が1人

ちなみにそのシーンでは2番の歌詞から歌っています。
Tengo miedo del encuentro
con el pasado que vuelve
a enfrentarse con mi vida.
Tengo miedo de las noches
que, pobladas de recuerdos,
encadenen mi soñar.


ペネロペは実際には歌っていないそうなんですが
大好きなシーンで、何度見ても飽きません(笑)

歌はサビの部分へ
Volver, con la frente marchita,
las nieves del tiempo platearon mi sien.


「Volver・・・・(故郷へ帰る)・・・・」の瞬間、
幻の母の姿をみつけたペネロペの表情、目が素晴らしい!

そして、歌い続けます

「わたしの額には深い皺が刻まれ・・・
20年はほんの一瞬・・・影の中にお前を探し求める・・・」

Sentir, que es un soplo la vida,
que veinte años no es nada,
que febril la mirada errante en las sombras
te busca y te nombra.


あたり前ですが、演奏はタンゴではなく、スペイン風
それは独特な節回しで、熱い歌は場面を盛り上げていきます。

Vivir, con el alma aferrada
a un dulce recuerdo, que lloro otra vez.








母と娘の深い結びつきも、この作品で描かれているひとつです



「・・・・te necesito Mama!」
ママか必要なのと、小さくつぶやいて
ライムンダ(ペネロペ)がママを抱擁する場面は
なにか胸の奥のつかえがとれるような、気持ちだった。


ラストへ向けて、罪は罪滅ぼしへ、痛みは告白へ、
誤解は理解へと向かいます


この作品は本当に色彩が豊かで、
私はそれだけでもホウッとしてしまいます。

女性の服装も素敵、野菜の色、建物の色、
部屋のカーテン、ソファ、クッション、調度品
どんな場面も、鮮やかな配色がなされています。

ああ、それにしても
・・・ペネロペは奇麗だなあ~・・・・・・




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「ボルベール/帰郷」


<ストーリー> ワーナー・マイカル・シネマズのサイトより紹介

10代のころ母親を火事で失ったライムンダ(ペネロペ・クルス)は、失業中の夫と15歳の娘パウラ(ヨアンナ・コバ)のために日々忙しく働いていた。ある日、火事で死んだはずの母親が生きているといううわさを耳にする。そんな中、肉体関係を迫ってきた父親を、パウラが殺害してしまうトラブルが発生し……。
カンヌ映画祭で最優秀脚本賞と最優秀女優賞を受賞し、各映画賞を席巻している珠玉のヒューマンドラマ。母として、娘としてのままならない人生をたくましく生きる女性たちの生き様を描き上げる。


<監督・脚本>
Pedro Almodóvar ペドロ・アルモドバル

<出演者>
Raimunda ライムンダ⇒ Penélope Cruz ペネロペ・クルス
Paula パウラ(娘)⇒ Yohana Cobo ジョアナ・コボ
Soledad ソレダー(Sole ソーレ 姉)⇒ Lola Dueñas ローラ・ドゥエニャス
Irene イレーネ(母)⇒ Carmen Maura カルメン・マウラ
Tía Paula 伯母パウラ⇒ Chus Lampreave シュス・ランプレアベ
Agustina アグスティーナ⇒ Blanca Portillo ブランカ・ポルティージョ
Paco パコ(夫)⇒ Antonio de la Torre アントニオ・デ・ラ・トーレ
Emilio エミリオ(レストランの元主人)⇒ Carlos Blanco カルロス・ブランコ
Regina レヒーナ⇒ María Isabel Díaz マリア・イサベル・ディアス





2011.4.4 記
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