バスタオルストレッチ「首編」に引き続き、
今回は第2弾としまして「背中編」をご紹介します。
【背中のバランスチェック】
◇前後屈チェック
まずは立った姿勢で胸を張り、背中で肩甲骨をできるだけくっつけてみてください。
辛いなと感じた人は胸を反らしにくい状態(猫背の傾向)になっています。
次に背中をできるだけ丸めて見てください。
肥満タイプの人には多いのですが、案外背中を丸められない人も多いと思います。
◇回旋チェック
イスに腰掛けた状態で背中を左右に水平に回します。
どちらか回しづらかったら、その方向に背骨を回す必要があります。
◇側屈チェック
イスに腰掛けて背筋をピンと伸ばし、胸の骨を意識しながら背中を左右に倒します。
背筋を伸ばさずに倒すと背骨ではなく腰を倒していることになるため、必ず腰から倒さずに背骨だけを左右に曲げるように倒してください。
どちらか倒しづらい方向にストレッチする必要があります。
【背中のバスタオルストレッチ法】
●胸が反らしにくい人(心臓疾患、胸部痛、肋間神経痛の予防に有効)
①立ったままでタオルを体の後ろへ回し、腰の高さで両端をつかんで腕を伸ばす。 タオルの持ち方は手の甲が上を向くように。
②タオルを持った両手を開きながら軽く上に上げていく。この時にできるだけタオルが肩甲骨がくっつくように意識しながら行う。
●背中を丸められない人(喘息、咳、肺疾患、肩こりの予防に有効)
※このストレッチは例外的にタオルを使用しません。
①立ち上がって両手の拳を軽く握り、胸の高さに伸ばし両拳を胸の前でクロスさせる。
②肩甲骨を離すことを意識しながら、両拳を外側へ突き出し、これ以上クロスできないというところまできたら、さらに肩甲骨を離すつもりで背中を丸める。
●背中を回しにくい人(糖尿病、潰瘍胃炎、肋間神経痛の予防に有効)
①イスに腰掛けてタオルを背中に回し、脇の下の位置で肘を曲げ少し短めに持つ。
②右に回しづらい場合は、右手をしっかり固定したまま左手を右方向に伸ばし背中をタオルで回転させる。この時にタオルが背中から離れないように注意。
※左に回しづらい場合は左右逆の動作をします。
●背中が右(左)に倒しづらい人(肝臓疾患、貧血、低血圧、五十肩の予防に有効)
①イスに腰掛けたまま左が上になるように斜めに背中にタオルを当て、右手はウェストの高さに、左手は肩の高さになるようにタオルを握る。
②右手を固定し、左手を上に持ち上げるようにしながら背骨を右に倒していく。角度が約45度くらいになるのが目安。
左に倒しづらい人は、左右逆の動作をします。
※ストレッチは、無理に行ったり、力を入れた状態で行うとねん挫の原因となります。
心地良い程度に15秒×3セット程度からはじめましょう。また、少しでも痛みがある方は、ストレッチは行わず専門家に相談しましょう。