
ラ・ヴォーチェ・オルフィカがジョスカン・デ・プレのミサ《ラ・ソ・ファ・レ・ミ》を採り上げるコンサートに足を運ぶ。会場は椿山荘の向かいに聳え立つ東京カテドラル聖マリア大聖堂。この教会の中に入りたかったというのがこのコンサートに興味を持った大きな要因の一つでもある。
さて、ラ・ヴォーチェ・オルフィカとは如何なる団体か。「濱田芳通と彼の音楽に共鳴する人々により、1987年に結成。ヨーロッパの中世からルネッサンス、バロック時代までの音楽作品の真の姿を、その当時のスタイルによって現代に再現することを目指し、研鑽を重ねている」とのこと。今回初めて聴く。
江戸川橋駅から延々と坂を登って暗闇にぼんやり浮かぶ塔に「あそこじゃないの?」なんて言いながらようやく到着。丹下健三設計の一度見たら忘れない「モダン」な形状の教会。中身は凄い傾斜のコンクリート剥き出しの壁に囲まれている。広くて天井が高い。装飾らしい装飾は皆無(というか装飾は無理な形状)。どうやって壁を掃除するんだろうなどと余計な心配をする。
聴衆は意外と多い。会場が教会ということで寒さ対策に毛布や座布団持参の方々もいて手馴れたものと感心。集まったのは古楽ファンなのか、教会関係の方なのか、出演者の縁者なのか、皆目見当がつかない。
広いステージ(という呼び方でいいのか?演壇?)前方の数段ある階段をそのまま合唱陣の立ち位置として、そのすぐ前に器楽を担当するアントネッロの面々が並ぶ。広いスペースなのに違和感を感じるほど密集。プログラムは以下の通り。
ジョスカン・デ・プレ: おお 乙女のなかの乙女よ
ジョスカン・デ・プレ: ミサ《ラ・ソ・ファ・レ・ミ》
カベソン: アヴェ・マリス・ステッラ (器楽/ハープ)
ジョスカン・デ・プレ: ミサ《アヴェ・マリス・ステッラ》
アンコール1曲(ジョスカン・デ・プレ作曲による某への追悼曲)
指揮:濱田芳通
合唱:ラ・ヴォーチェ・オルフィカ
演奏:アントネッロ
[春日保人(バス)、宮下宣子(サクバット)、西山まりえ(ルネサンスハープ)、石川かおり&なかやまはるみ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、細岡ゆき(リコーダー)、細川大介(コルネット)]
ジョスカン・デ・プレJosquin Des Prez(1450-55〜1521)はフランス北部に生まれたルネサンス時代最大の作曲家(レオナルド・ダ・ヴィンチとほぼ同世代らしい)。ここは決してルネサンスを想起し易いデザインの教会ではないが、教会は教会、宗教曲がこれほど相応しい場所はない。思い切り浸れると期待して鑑賞。
が、最後までしっくり来ないまま終了。こんな理由が考えられる。(1)ルネサンス期の音楽などろくに聴いた経験がないものだから、旋律の展開に終始違和感があった。(2)音階の行き来が結構ある上に多声(全曲6声だったのでしょうか、それすら分からない)。場所柄非常に長い残響を伴うものだからゴチャゴチャしてしまって層としての厚みばかりを感じてしまった。長く引っ張る音はさすがに綺麗に聴こえたのだが。専ら僕の経験値の問題だとは思っている。
合唱はやたら情報量が多いものだから難関だったのだが、器楽の方はその響きに惹かれまくり。ちょっとちょっと歌やめてくれよ、と思う場面も。ヴィオラ・ダ・ガンバなんて実物を初めて見たし(ま、その程度の初心者的感動なのかも知れないが)。ハープのソロの場面などは細い弦が小さな指で弾かれるだけの音が教会の高く広い空間に響きわたる様は感動的。
終演後は教会内を見学。鎖国時代の観音像に模したマリア像(背中十字があったりする)、踏み絵等々の数々が展示してある。
さて、ラ・ヴォーチェ・オルフィカとは如何なる団体か。「濱田芳通と彼の音楽に共鳴する人々により、1987年に結成。ヨーロッパの中世からルネッサンス、バロック時代までの音楽作品の真の姿を、その当時のスタイルによって現代に再現することを目指し、研鑽を重ねている」とのこと。今回初めて聴く。
江戸川橋駅から延々と坂を登って暗闇にぼんやり浮かぶ塔に「あそこじゃないの?」なんて言いながらようやく到着。丹下健三設計の一度見たら忘れない「モダン」な形状の教会。中身は凄い傾斜のコンクリート剥き出しの壁に囲まれている。広くて天井が高い。装飾らしい装飾は皆無(というか装飾は無理な形状)。どうやって壁を掃除するんだろうなどと余計な心配をする。
聴衆は意外と多い。会場が教会ということで寒さ対策に毛布や座布団持参の方々もいて手馴れたものと感心。集まったのは古楽ファンなのか、教会関係の方なのか、出演者の縁者なのか、皆目見当がつかない。
広いステージ(という呼び方でいいのか?演壇?)前方の数段ある階段をそのまま合唱陣の立ち位置として、そのすぐ前に器楽を担当するアントネッロの面々が並ぶ。広いスペースなのに違和感を感じるほど密集。プログラムは以下の通り。
ジョスカン・デ・プレ: おお 乙女のなかの乙女よ
ジョスカン・デ・プレ: ミサ《ラ・ソ・ファ・レ・ミ》
カベソン: アヴェ・マリス・ステッラ (器楽/ハープ)
ジョスカン・デ・プレ: ミサ《アヴェ・マリス・ステッラ》
アンコール1曲(ジョスカン・デ・プレ作曲による某への追悼曲)
指揮:濱田芳通
合唱:ラ・ヴォーチェ・オルフィカ
演奏:アントネッロ
[春日保人(バス)、宮下宣子(サクバット)、西山まりえ(ルネサンスハープ)、石川かおり&なかやまはるみ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、細岡ゆき(リコーダー)、細川大介(コルネット)]
ジョスカン・デ・プレJosquin Des Prez(1450-55〜1521)はフランス北部に生まれたルネサンス時代最大の作曲家(レオナルド・ダ・ヴィンチとほぼ同世代らしい)。ここは決してルネサンスを想起し易いデザインの教会ではないが、教会は教会、宗教曲がこれほど相応しい場所はない。思い切り浸れると期待して鑑賞。
が、最後までしっくり来ないまま終了。こんな理由が考えられる。(1)ルネサンス期の音楽などろくに聴いた経験がないものだから、旋律の展開に終始違和感があった。(2)音階の行き来が結構ある上に多声(全曲6声だったのでしょうか、それすら分からない)。場所柄非常に長い残響を伴うものだからゴチャゴチャしてしまって層としての厚みばかりを感じてしまった。長く引っ張る音はさすがに綺麗に聴こえたのだが。専ら僕の経験値の問題だとは思っている。
合唱はやたら情報量が多いものだから難関だったのだが、器楽の方はその響きに惹かれまくり。ちょっとちょっと歌やめてくれよ、と思う場面も。ヴィオラ・ダ・ガンバなんて実物を初めて見たし(ま、その程度の初心者的感動なのかも知れないが)。ハープのソロの場面などは細い弦が小さな指で弾かれるだけの音が教会の高く広い空間に響きわたる様は感動的。
終演後は教会内を見学。鎖国時代の観音像に模したマリア像(背中十字があったりする)、踏み絵等々の数々が展示してある。










