海鳴記

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日本は母系社会である(44)

2017-04-04 15:35:10 | 歴史

                             (44

 もともと脆弱(ぜいじゃく)人類(じんるい)は、集団(しゅうだん)生活を強いられた。そのなかで、長い時間をかけ、穀類(こくるい)を育てることを(おぼ)えるようになったそしてそれまで「女性が子を産み、人間が老化(ろうか)し、子が(そだ)つことに格別(かくべつ)注意(ちゅうい)をはらわなかったのに、人間もまた自然と同じく時間の生成(せいせい)に従うのを知った」とき、女が子どもを生むことと、人間が意図(いと)的に穀物(そだ)て、それが(みの)り、(か)れるという時間制重なることを意識するようになる自然な時間の(なが)れのなかで、初めて対なる男と女の時間の流れを意識しだしたのである。このとき共同体の認識始め女が子を生むことが重要(じゅうよう)なのでなく、子を生むのほうがが重要だった。というのも、男と女の性行為によって子が生まれるという認識(にんしき)類推アナロジ必要類推(るいすい)一般高度(こうど)知的(ちてき)能力女性重要認識たはずである(すく)なくとも、集団(共同体)成員共通認識としては

 ここに、母権・母系制契機(けいき)があった。しかしながら、時の経過(けいか)とともに、人間は(べつ)な観念の発生にとって代わられると吉本は続ける。

 

 人間は穀物の生成や枯れ死や種蒔(たねまき)によって導入(どうにゅう)される<時間>の観念が、女性が子を妊娠(にんしん)し、生育(せいいく)し、子が成人(せいじん)するという時間性と違うことに気づき始める。穀物の栽培(さいばい)収穫(しゅうかく)とは四季(しき)がめぐる(きねん)のことである。だが女性が妊娠するのは十か月であり、分娩(ぶんべん)による子の分割(ぶんかつ)から成人までは、十数年であり、その間、大なり小なり扶養(ふよう)し、育成しなければならない。そして、この二十年(ちか)くの歳月の生活は、女性だけでなく男性もまた、分担(ぶんたん)せずになりたたない。(「母制論」)

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