東京大学 分子細胞生物学研究所 加藤茂明グループの論文捏造、研究不正

東京大学 分生研 加藤茂明教授の研究室による類似画像掲載論文について (うっかりミスか?偶然か?研究不正か?)

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論文撤回Watch 関連リンク (関連記事) 

2011-12-29 00:24:48 | 論文撤回Watch関連リンク
東大 分生研 3点追加

【最終回】 東大分生研 再び 

【5】 東大分生研 再び

【4】 東大分生研 再び

【3】 東大分生研 再び

【2】 東大分生研 再び

東大分生研 再び 【1】

東大 分生研 【まとめ】

東大 分生研【5】

東大 分生研【4】

東大 分生研【3】

東大分子細胞生物学研究所 【2】

東大分子細胞生物学研究所 【1】
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東大 分生研 3点追加

2011-12-29 00:15:50 | 論文撤回Watch関連リンク

論文撤回Watch

なぜ論文が撤回されたのかを探ります
 - 研究不正取り締まり局 -

東大 分生研 3点追加

テキサスMDアンダーソンシリーズはまだまだ続くのですが

ここで一旦、国内に目を向けておきます。

 

紹介する作品はこちら

Nat Cell Biol. 2003 Mar;5(3):224-30.

Cytokines suppress adipogenesis and PPAR-gamma function through the TAK1/TAB1/NIK cascade.

Suzawa M, Takada I, Yanagisawa J, Ohtake F, Ogawa S, Yamauchi T, Kadowaki T, Takeuchi Y, Shibuya H, Gotoh Y, Matsumoto K, Kato S.

Source

Institute of Molecular and Cellular Biosciences, University of Tokyo, Yayoi, Bunkyo-ku, Tokyo 113-0032, Japan

 

 まずはこの写真からご覧ください。

 

 同じ検体を少しずらして撮られた2枚の顕微鏡写真のようです。

著者らは(同じ条件だが)別々の検体の代表写真を示したかったはずです。

同じ検体のものということに気づいていなかったのでしょうか?

 

続いてこちら

 

 

色調のみ若干違いますが、

この2枚の写真も同じ検体由来のもののようです。

しかし、

この2枚は同じ検体由来の写真であってはいけないのです!

二つ真横に並べていて

全く気づかなかったのでしょうか?

 

最後にこちら

 

 もう解説は不要でしょう。

 

以上3点は、

誤りであるので訂正の必要があると思います。

 

数多くとった写真の中から

つじつまのあいそうな写真を適当に

論文提出用に選んだのでしょうか?

 

とった写真がどの実験条件のものなのか

わからなくなっていたのでしょうか?

 

そうだとしたら、訂正写真を提出するには、

実験を最初からやり直さねばなりません。

 

組織標本のように永久プレパラートが残る場合は

大丈夫ですが、

標本が残らない場合は

しっかりと写真の管理をすることが肝心です。

 

杜撰な実験と言えましょう。

 

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【最終回】 東大分生研 再び

2011-12-29 00:15:49 | 論文撤回Watch関連リンク
【最終回】 東大分生研 再び 

Retraction Watch / 2011.11.26 00:02 / 推薦数 : 3
東大分生研 再び 【5】 よりの続きで、

今回で最終回となります。



この論文の訂正箇所の数は

尋常ではありません。

記録ものかも知れません。



訂正箇所が異常に多いことは

問題とされるでしょうが、

もっと重大な問題点が他にあるのです。



Nature. 2009 Oct 15;461(7266):1007-12.
DNA demethylation in hormone-induced transcriptional derepression.
Kim MS, Kondo T, Takada I, Youn MY, Yamamoto Y, Takahashi S, Matsumoto T, Fujiyama S, Shirode Y, Yamaoka I, Kitagawa H, Takeyama K, Shibuya H, Ohtake F, Kato S.





左がオリジナルの図で、赤で囲んだ2ヶ所に誤りが判明。

それぞれどこがどう誤っていたのかは、すでに解説しました。



さすがに Nature だけあって、読者の監視が厳しい。

なにかおかしいことがあれば、すぐに雑誌社に通報が行く。

通報を受けた雑誌社は

著者に連絡し

説明を求める。



著者らは誤りを認め、

正しい写真を差し出し、

訂正の記事として掲載される。



上に示しました図の右が訂正された正しい図。

よくみると

全く新しい別のセットの写真になっている。



赤で囲んだ部分のみ訂正すればよいはずなのに

わざわざ別のセットの写真を差し出した。



しかし、この場合

正しいオリジナルのセット写真は存在するはず。



だから

手元に存在するはずのオリジナル写真を差し出せばよいだけなのだ。



実際に手元に存在する写真を差し出せない

のには理由があったのでしょう。



どんな理由でしょう?



元の写真をなくしてしまった?



それとも



元の写真を見せると

なにかまずいことになる?



のどちらかだと思います。



それにしても

Nature

はヌルヌルです。
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【5】 東大分生研 再び

2011-12-29 00:15:48 | 論文撤回Watch関連リンク
【5】 東大分生研 再び

Retraction Watch / 2011.11.25 00:05 / 推薦数 : 5
東大分生研 再び【4】 からの続きです。



さて

「誤り」は他にもてんこ盛り

あるのですが、

すべて訂正されています。



誤りを一個ずつととりあげて

解説しても

よいのですが、

内容的には、

すでに解説した誤り例

とほぼ同じなので、

やめておきます。





ところで

実際の訂正記事を読まれた

読者の方なら、

訂正記事の論文タイトルが

オリジナル論文のタイトルと、

異なっていることに

気づかれたと思います。



これは

ただ単なる不注意による誤り

と考えるのが

普通かもしれません。



故意の可能性は

ないでしょうか?



故意だとすると

かなりの技巧派

と言えましょう。



タイトルが異なっているため、

PubMed

での

Corrigendum

リンクの機能が

働かなくなっています。

この論文 と この訂正記事 がリンクされていないのです。



よって

少なくともPubMed内においては、

オリジナルの論文は

何の曇りもない論文として

輝き続けることができるのです。



いずれにしても

訂正記事を再度訂正する

必要はあるでしょう。
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【4】 東大分生研 再び 

2011-12-29 00:15:47 | 論文撤回Watch関連リンク
【4】 東大分生研 再び 

Retraction Watch / 2011.11.24 14:16 / 推薦数 : 5
東大分生研 再び 【3】 からの続きです。



「誤り」はまだまだあります。



Nature. 2009 Oct 15;461(7266):1007-12.
DNA demethylation in hormone-induced transcriptional derepression.
Kim MS, Kondo T, Takada I, Youn MY, Yamamoto Y, Takahashi S, Matsumoto T, Fujiyama S, Shirode Y, Yamaoka I, Kitagawa H, Takeyama K, Shibuya H, Ohtake F, Kato S.




上図赤で囲んだバンドに誤りがあるそうです。

すぐ下に拡大したバンドを示しました。

赤点線で囲んだ二つのバンド群は同一のもののようです。



やはり著者らの主張は

誤りは

故意によるものではない

とのことです。





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夜分、場外コメント失礼いたします。

確かに、「2番目と3番目」と、「4番目と5番目」がいっしょですね。

小さい図の中に「捏造」を見抜かれたことに深い敬意を表します。

さて、この6つのバンド。他にもっと大変なことが。

これは「故意ではない」という著者の主張が、完全に「故意である」ということを立証することができましたのでご報告させていただきます。

当ブログの明日から続くシリーズ「アートの錯視術」も見に来てね?

***By 東京探偵団「ゆめみ」***
written by 夢見る掃除人 / 2011.11.25 01:08
いつも楽しく拝見しています。
1と3と5が同じに見えるんですけど。
2と4と6も。スリーカードが2セット。気のせい?
written by おっさん / 2011.11.27 18:07
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【3】 東大分生研 再び

2011-12-29 00:15:46 | 論文撤回Watch関連リンク
【3】 東大分生研 再び

Retraction Watch / 2011.11.23 06:15 / 推薦数 : 5
東大分生研 再び 【2】 からの続きです。

Fig 1f

にはまだ他にも誤りがありました。

Nature. 2009 Oct 15;461(7266):1007-12.
DNA demethylation in hormone-induced transcriptional derepression.
Kim MS, Kondo T, Takada I, Youn MY, Yamamoto Y, Takahashi S, Matsumoto T, Fujiyama S, Shirode Y, Yamaoka I, Kitagawa H, Takeyama K, Shibuya H, Ohtake F, Kato S.




赤で囲んだレーンが誤りだそうです。

その下に拡大したものを示しましたが、

いったいどこが誤りなのでしょうか?



このレーンすべてでシグナルがない、

すなわち真っ白なわけですが、

真っ白に近い実物のゲルの画像

(普通はシミがついていたりする)

を掲載せず、

ただの真っ白な

長方形を

掲載してしまったわけです。



これも

著者らの主張は

故意による誤りではない

とのことです。

東大分生研 再び 【4】

に続きます。 





コメント

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毎度、場外コメント失礼いたします。

たいへん困惑します。
Anti-IgGのバンドはバンドではなくて、ただの白い枠。

   ?

実験はやったんですか?
やったのなら、「何か都合の悪い結果」でも出てしまったのでしょうか?
実験にありがちな「理解不能」なバンドでも出ていたのでしょうか?
白い枠をあえて載せるには意味があるということになります。

  ?どんな?

ゆっくりご説明願いたいものですね。
街ゆく人々、小学生でもわかるように。

で。。。
Anti-AcH3の右端も、モヌケノカラ。

Natureの査読・編集者もマジックにかけられているのかしら?
雑誌そのものがすでにイカレテいる=壊れているかもしれません。

仮説を証明する大切な部分が何もないバンド=白い枠って。
科学というよりは「紙芝居」?

【結論】こーゆー実験態度では、他のバンドもどこから持ってきたバンドを貼り付けたのか、たいへん怪しぃ。。。ということになります。

ささやかなことかもしれませんが、付け加えておくことがひとつ。お気づきのことと思いますが。。。
さらに、Anti-5-MetCの左端も?

   ???

です。

***By 東京探偵団「ゆめみ」***
written by 夢見る掃除人 / 2011.11.24 06:49
上記のわたしのコメントがさっぱりワカラナイという外国の方々のために。。。
 Could you forgive me for commenting on your blog entry from outsider’s standpoint? We are terribly embarrassed. Why the set of bands of anti-IgG is empty? Was it untested? 
 I wonder if they had anything inconvenient on test. Or did they have any incomprehensive bands that would often happen in any experiment? It means that they might have intended something by empty frame. What was that? We demand a thorough explanation that even people on the street or children in elementary school can understand.
written by 夢見る掃除人 / 2011.11.24 14:07
上に続いて。。。

 Incidentally, the rightmost of anti-acH3 is completely empty. The referees and editors of ‘Nature’ are under a spell of bands, aren’t they? The journal might have gone funny or blown the roof.
 The important parts that verify their hypothesis are white and blank without bands. It may be something like a picture-story show rather than a scientific article.
 In conclusion, their attitude toward experiment makes other bands suspicious to be pasted from other experiments. The last one thing I want to point out may be trifle, but you have already noticed that the leftmost frame of ati-5-MetC is also…??? 

*** By Tokyo Detective Ninja-Squad ‘Yumemi’ ***
written by 夢見る掃除人 / 2011.11.24 14:08
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【2】 東大分生研 再び

2011-12-29 00:15:44 | 論文撤回Watch関連リンク
【2】 東大分生研 再び

Retraction Watch / 2011.11.22 00:01 / 推薦数 : 3
東大分生研 再び 【1】 からの続きです。



誤りがどこにあるかは

下に示しました図をご覧頂ければ

すぐわかるでしょう。



Nature. 2009 Oct 15;461(7266):1007-12.
DNA demethylation in hormone-induced transcriptional derepression.
Kim MS, Kondo T, Takada I, Youn MY, Yamamoto Y, Takahashi S, Matsumoto T, Fujiyama S, Shirode Y, Yamaoka I, Kitagawa H, Takeyama K, Shibuya H, Ohtake F, Kato S.




第5レーンのみ実際のゲルの写真を省いたのですね。

Image Manipulation が疑われますが、

著者らの主張は、

故意によるものではない

とのことです。
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東大分生研 再び 【1】

2011-12-29 00:15:43 | 論文撤回Watch関連リンク
東大分生研 再び 【1】

Retraction Watch / 2011.11.21 00:12 / 推薦数 : 4
東京大学 分子生物学研究所



この研究所からの撤回論文については以前にとりあげましたので、

【 東大 分生研 再び】

としてシリーズで別の論文を取り上げます。



取り上げる論文は

2009年に発表されたNature論文です。

Nature. 2009 Oct 15;461(7266):1007-12.
DNA demethylation in hormone-induced transcriptional derepression.
Kim MS, Kondo T, Takada I, Youn MY, Yamamoto Y, Takahashi S, Matsumoto T, Fujiyama S, Shirode Y, Yamaoka I, Kitagawa H, Takeyama K, Shibuya H, Ohtake F, Kato S.




この論文の訂正記事が2011年10月に出されました。
かなり多くの「誤り」があり
著者らはそれらの「誤り」を認めており
訂正しております。


まず、上記 Fig 1f の赤で囲んだレーンに誤りがあったとのこと。

下にこのレーンを拡大しました。

さて

どこに誤りがあるのでしょうか?





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p12に筆頭著者の科学に対する姿勢が述べられています。

http://www.mbsj.jp/admins/ethics_and_edu/doc/081209_wakate_sympo_all_final.pdf
written by 匿名 / 2011.11.23 16:28
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東大 分生研 【まとめ】

2011-12-29 00:15:42 | 論文撤回Watch関連リンク

東大 分生研 【まとめ】

Retraction Watch / 2011.06.24 06:33 / 推薦数 : 3
ステロイド雑誌と東大分子細胞生物学研究所を舞台としたこのシリーズ、今回で最終回です。



まとめ

東大分子細胞生物学研究所の著者らがステロイド雑誌に投稿し掲載された論文2本が撤回されました。

2004年掲載のビタミンD論文 (先行論文はCell に発表された論文

2007年掲載のクロマチン論文 (先行論文はEMBO J に発表された論文

です。

撤回の理由は両論文とも同じで、

図、データを再利用したが、その方法が適切ではなかった、と解釈してよいでしょう。

また、著者らは、このことが、論文撤回にあたいすることを理解していなかったが、今では論文撤回にあたいすると認識できるようにいたりました。



一方、

東大分子細胞生物学研究所からステロイド雑誌に投稿され、掲載された別の2本の論文は、撤回された2本の論文と同じように不適切に図を再利用していますが、現在のところ撤回されていません。



撤回されていない論文1  (先行論文はこれ

撤回されていない論文2  (先行論文はこれこれ



撤回された2論文と撤回されていない2論文の違いは、どこにあるのでしょうか?

撤回されていない2論文では、再利用された図の数が、撤回された2論文の再利用図の数に比べて、少ないから、撤回されなくてよいのでしょうか?


どなたか説明できるでしょうか?

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東大 分生研 【5】

2011-12-29 00:15:40 | 論文撤回Watch関連リンク
東大 分生研 【5】

Retraction Watch / 2011.06.23 00:07 / 推薦数 : 1
取り上げてきたステロイド雑誌にさらに別の論文が東大分子細胞生物学研究所より発表されています。2003年の掲載です。

やはり、プロシーディング形式なので、いわゆるフルペーパーとは言えないかもしれませんが、図の再利用が散見されます。








東大分子細胞生物学研究所の著者らは、ビタミンD論文とクロマチン論文の撤回を要求しました。

この論文については著者らは撤回の要求をしたのでしょうか?

もし、撤回の要求をしていないのなら、撤回された2論文との違いはどこにあるのでしょうか?

東大 分生研 【まとめ】に続きます。
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東大 分生研 【4】

2011-12-29 00:15:39 | 論文撤回Watch関連リンク

東大 分生研 【4】

Retraction Watch / 2011.06.22 08:05 / 推薦数 : 2
第12回ビタミンDワークショップにおいて、東大分子細胞生物学研究所よりさらにもう1題が発表されていました。

例によってステロイド雑誌2004年5月号に論文掲載されています。

左の図はその論文中の図の一部で、右側は別の雑誌に2003年に掲載された論文中の図です。





やはり、図を再利用していることがわかります。

ここで撤回された2本の論文の撤回理由を思い出してください。

...at the request of the authors...

とあります。著者らが撤回を要求したのです。

著者らはこの論文については撤回の要求をしていないのでしょうか?

過去に掲載されている図を再利用していることは、著者らは認識しているはずです。



ちなみに上記図の一部は別の論文でも再々利用されているようです。




東大 分生研 【5】に続きます。

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東大 分生研 【3】

2011-12-29 00:15:37 | 論文撤回Watch関連リンク

東大 分生研 【3】

Retraction Watch / 2011.06.21 08:41 / 推薦数 : 1
2003年の第12回ビタミンDワークショップ開催から3年後、カナダのバンクーバーにおいて、第13回ビタミンDワークショップ開催されました。

例によって、発表内容は、ステロイド雑誌にプロシーディングとして掲載されました。そして東大分子細胞生物学研究所からのクロマチン論文のみが撤回されたのでした。

他の論文はクリーンでしょうか?前回紹介したカリフォルニア大学のグループは同じようなことをやっていました。





図の重複使用は、やはりプロシーディングでは、少なからず見られるのです。

東大 分生研 【4】に続きます。

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東大分子細胞生物学研究所 【2】

2011-12-29 00:15:34 | 論文撤回Watch関連リンク

東大分子細胞生物学研究所 【2】

Retraction Watch / 2011.06.20 01:50 / 推薦数 : 1
ビタミンD論文が掲載されたステロイド雑誌2004年5月号について紹介します。この号は第12回ビタミンDワークショップで発表された演題内容が掲載されています。

第12回ビタミンDワークショップはオランダのマーストリヒトにおいて、2003年の7月に開催されました。30カ国から323名が参加し、口演75題、ポスター発表が255題となっています。

発表されたこれらの演題のうち、2004年5月号に100数編の論文が掲載されています。このうち、タイトルの前にRETRACTEDと記されているのはビタミンD論文のみであることが、オンライン目次でわかります。

過去に別の雑誌に掲載されている論文は他にはないのでしょうか?

神戸薬科大学中心のグループの論文が同号に掲載されており、この論文中の一部の図は他の論文中に使われています。どちらが先行かは微妙です。



米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校からの論文も同号に掲載されています。この論文中の少なくとも3つの図は、過去に別の論文で既に、掲載されています。

先行論文タイトル中の Vitamin D ReceptorをVDR とした以外は全く同じタイトルです。








国際学会の発表内容を論文にまとめたプロシーディングでは、図などの重複使用が、少なからず行われているというのが現実なのです。

東大 分生研【3】に続きます。

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東大分子細胞生物学研究所 【1】

2011-12-29 00:15:32 | 論文撤回Watch関連リンク

東大分子細胞生物学研究所 【1】

Retraction Watch / 2011.06.19 15:29 / 推薦数 : 1

雑誌Journal of Steroid Biochemistry & Molecular Biology(以下ステロイド雑誌)の2011年8月号に2編の論文の撤回アナウンスがなされました。

2編とも東大分子細胞生物学研究所の同一研究グループからの発表です。撤回の理由は2編ともほぼ同じです。

This article has been retracted at the request of the authors as they had plagiarized the majority of their paper that had already appeared in EMBO J., 24 (2005) 3881–3894, due to their misunderstanding of the respective publishing and copyright policies of the journal and a conference proceeding publication.

This article has been retracted at the request of the authors as they had plagiarized the majority of their paper that had already appeared in Cell, 113 (2003) 905–917, due to their misunderstanding of the respective publishing and copyright policies of the journal and a conference proceeding publication.

 

かなりきびしい言葉 plagiarized が使われていますね。

撤回された2007年発表論文(以下、クロマチン論文)とEMBO J に発表された論文がペア、撤回された2004年発表論文(以下、ビタミンD論文)とCell に発表された論文がペアとなります。

実際に両ペアを読んでみると特に図の重複が多くみられます。しかし、撤回された2本とも、総説論文のような形式で書かれており、著者らは2重投稿にはあたらないと判断したのでしょうか。

さらに2本の撤回論文の掲載されていた号は、国際学会で発表された内容をプロシーディングとしてまとめたものを取り扱った号であり、大丈夫と判断したのでしょうか。

プロシーディングの定義、解釈については様々であり、別の機会に取り上げたいと思います。

では実際に撤回された論文掲載号のステロイド雑誌の中身を見て見ましょう。

まずは、ビタミンD論文が掲載された2004年5月号について紹介します。東大分子細胞生物学研究所【2】に続きます。

 

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