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キャンプレポート(15-2) 大河ドラマ ’花燃ゆ’ を行く  秋吉台家族旅行村 (後編)   

2015年05月05日 | アウトドア

 キャンプレポート ACT15-2

NHK大河ドラマ 花燃ゆ は全4部作となっているが、第1部が山口県萩市を舞台とし

主人公の’杉 文’ および ’杉 寅次郎 (吉田松陰)’を中心とした、幕末激動期に挑む

若者の生き様よりスタートしている。     

秋吉台家族旅行村より抜け出し、長州萩藩へ直行で~す  

キャンプ場より近い小郡~萩道路の 秋吉台インターチェンジ にかっ飛び、約40分の中速ドライブ。 

 

 

萩有料道路(現在は無料)に入ると早速 吉田松蔭記念館 に到着。

ここでは 松下村塾 の概略案内および資料が展示されています。

 

G・W の真っ只中で、駐車場も順番待ちの状態

さすが NHK大河ドラマ 花燃ゆ の影響大です。

 

松下村塾を代表する 四天王 の二人

左が 高杉晋作  右が久坂玄瑞 

そして中央が 吉田松陰

 

 

塾生  左より 山県有朋  桂小五郎(木戸孝允)  伊藤博文

 

同じく 天野清三郎  野村 靖

 

 

松下村塾での 講義 (討論) 風景

主講義室として使われた 増築後の8畳和室

この部屋から幕末~明治維新を駆け抜け、日本のリーダーシップを執った多くの塾生が飛び立つ。

 

 

萩市 松下村塾 に保存されている 実際の8畳和室

 

 

主だった塾生数は50数名と記憶しているが、8畳では遺憾ともし難い広さであっただろう。

 

 

筑後160有余年経過している建物であるにも拘らず、複数回の修繕だけで見事に保存されている。

 

松蔭が処刑前に伝馬町の牢屋敷で書いた 留魂録 (本物です)

万が一の事態を考え同じものを2通作り、現存するのは明治の世になって塾生で神奈川県知事になっていた

野村靖が、牢名主であった沼崎吉五郎より受け取ったものだそうです。

高杉晋作や久坂玄瑞ら多くの塾生が見た 留魂録 は現在行方不明となっています。

 

「身はたとえ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂」

[私の体が江戸の地で朽ち果てたとしても、私の魂はこの地に置いておく]

 

 

当時の 旅行衣装 と 旅行グッズ 

当然 歩くのみ の旅行です。

 

幕末期の毛利家 長州藩位置図

 

松蔭とは直接会っていないが、坂本龍馬も度々長州藩を訪れ、高杉晋作や桂小五郎と接触している。

晋作より護身用の拳銃を授けられ、亀山社中(海援隊)を結成し薩長同盟を成立させた張本人であるが

松蔭達と同様、志し半ばで刃に倒れる。

 

明治維新期の長州藩士の写真 … らしい?

 

 

萩市に祀ってある 松蔭神社

一年を通してお参りする人が後を絶たないという。

 

社殿です。

さすがゴールデンウィーク!

松蔭先生は鎮座して居られない?

 

現存する  松下村塾

吉田松陰を先生とし、身分を問わず塾生が集まり、膝を付き合わせた討論が繰り広げられた。

この塾より多くの明治維新を立ち上げた若者を輩出しているが、他方若くして散った塾生も多かったと言う。

松蔭自身享年30歳であるが、塾生の大半は吉田松陰ほど生きられなかった。

各自が目指す 志し に向かい挑んでいった所以である。

松蔭自身、後期においては過激になりすぎて、塾生たちも引止め役に転じた事も多かったそうです。

 

 

8畳の講義室と 10畳大の控え室で構成されている簡素な建物である。

室内の柱には 刀傷 が残っており、厳しい時期が思い浮かべられる。

 

著名な塾生の当時の写真が保存されている。

 

 

永訣の書

「親思う心にまさる親心 今日のおとずれ 何ときくらん」

[子が親の事を想う以上に、親が子を想う気持ちは深いもの、私がこのような状況になって両親はどんな気持ちだろう]

 

松蔭の辞世の句で、両親や兄、叔父に向けて書かれたお別れの手紙の中に書かれています。

 

吉田松陰(杉 寅次郎)を初め、花燃ゆ主人公の 杉 文(すぎ ふみ)の生家  杉家  (現存)

長州藩下級武士(26石)の家柄なれど、百姓をしながら全員が学問にたずさみ、家族全員が松蔭を援護した。

 

建物はL字型に配置された平屋建てで、下級武士の位の割にはかなり大きな建物である。

 

井戸も残っており、玄関・炊事場・広間・風呂・厠・牛小屋等々、テレビで見られる部屋らしきレイアウトである。

 

 

松蔭の死後、杉家によって祀られた神社である。

 

間口一間半(約3メートル)、奥行き二間(約3.9メートル)の土蔵風の神社。

家族や親類の人から神社まで建てられた吉田松蔭とは … よほどこの世の人らしからぬ人物であったのだろう。

私の没後に家族が神社を建ててくれるだろうか … 疑問である。   

 

 

さてさて~ 萩 と言えば 甘夏みかん

1個100円と、ちと高い気がするが文句を言わず ~ 買って帰るべし 

萩焼を買うことを思えば 安~いよ

 

 

萩に別れを告げて

一路家族旅行村近くにある 湯の口温泉 天宿 へ

こじんまりした温泉旅館であるが、立ち寄り湯ができるので納得。

秋吉台近辺には、他に トロン温泉(人口) しか無いため、唯一の天然温泉かも … 。

キャンプ場に戻ったら夕食の準備に追われるだろうか。  

 

正面玄関  天宿

 

 

再度 留魂録

松蔭29歳にして 「やるべきことはやりきった」 と言う松蔭の人生観が伺えます。

そして 「私の死を悲しむのではなく、志しを継いでほしい」 と残しています。

吉田松陰30歳(数え歳)  杉家の次男

杉 文 (後の楫取美和子) 杉家の四女 享年78歳

機会があれば留魂録の口語訳本が出版されていますので ご一読して見てください。

 

 

以上で 山口県秋吉台家族旅行村オートキャンプ場 よりのキャンプレポートを完了します。

前編・後編に渡り、長文にお付き合いして頂き有難うございます。

次回のキャンプレポートは 7月に予定 しています。

諸兄の楽しめそうな ネタ 探しに一生懸命取り組みます。 

 

 



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
レポートをみて (Unknown)
2015-06-05 10:23:57
毎回のキャンプレポートを楽しみにしています。
小生も長男が3歳の年から中学を卒業するまで、毎年夏のイベントとして、家族で各地(九州が多いが)のキャンプ場を訪問した経験があり、当時を思い出しながら癒してもらっています。
次回を楽しみに待っています。

          tyoku
ありがとうございます (toshi)
2015-06-21 08:01:10
お返事遅くなってすみません
いつもご覧いただきありがとうございます

キャンプと山登りのレポートを写真満載でアップしますのでこれからもご期待くださいませ。

次回のレポートは7月の連休あたりの予定です。

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