ベドリントン&ノーフォーク・良太と優のわんぱく日記

ベドリントンテリア良太とノーフォークテリア優&麗+Mシュナウザー可次とトリマーな飼い主との日々のできごとなどなど…。

ベドリントンテリアの銅起因性肝炎

2005年10月03日 | ベドリントンテリア
この病気のことは漠然と知っているだけだったのでちょっと調べてみました。
でもあまり詳しい資料もないのでいくつかの資料を基に自分なりにちょっとまとめてみました。ベドオーナー様のご参考にしていただければ幸いです
もし、これは違う!とかもっと詳しいことを知っている方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてくださいませこのページは新しいことがわかり次第、随時更新していきます


銅起因性肝炎 (CT=Copper Toxicosis)
銅は動物の成長や生命維持に微量で作用する不可決の栄養素で、食事性の銅は胃腸から吸収され、肝細胞内に移行し吸収された銅のほとんどが胆汁中に排泄される。しかし排泄されるはずの銅が肝臓内に多量に蓄積し続けると肝不全(肝臓の機能が極度に低下し、有毒物質の排出・解毒が行われなくなった状態)を起こす。その肝臓には正常値の何十倍もの銅が含まれている。
ベドリントンに多いのが劇症肝炎(最も重い急性肝炎で肝細胞の障害や壊死が急激かつ広範に起こり肝不全となって昏睡に陥り、ほとんどが予後不良)。何らかのストレスによって突然引き起こされる場合が多く、発症は若犬に多い。
人間にも同じようなウィルソン病というのがあるが、どちらもなぜ肝臓に銅が蓄積されてしまうのかは原因不明。
ちなみにこの病気は銅貯蔵病または銅蓄積症、銅性肝炎などとも呼ばれる。



銅起因性肝炎という病気について少しはおわかりいただけましたでしょうか?
さてこの病気は劣性遺伝なのですが、劣性遺伝とはある形質が劣性の遺伝子によって発現する遺伝で、形質が表に現れるのは個体が劣性の遺伝子をホモに持つ(同一細胞内に同一の遺伝子が対になって存在すること。一組の対立形質を1と2で表すと、11か22の遺伝子型となる)場合に限られます。
つまりどういうことかというと、[11]という遺伝子型がクリアー(劣性遺伝子を持っていない)とすると[12]はキャリア(劣性遺伝子を持っているが発病はしない。ただ子孫に劣性遺伝子を継承する可能性がある)、[22]はアフェクテッド(劣性遺伝子を持っていて発病しているか発病する可能性があり、子孫に劣性遺伝子を継承する)となります。

アメリカの検査機関Vet Genの検査結果の例だと、ベドリントンの39%がアフェクテッド、さらに31%がキャリア。要するに7割ものベドリントンがこの劣性遺伝子を持っているということです。

この病気は治療しないでいると2~7年で死亡すると言われています。しかし早期に発見し治療していけばもっと長く一緒に過ごすことができます。
一般的な治療方法としては、人間の治療にも用いられる銅キレート薬(体内に蓄積された銅を除去する、D‒ペニシラミンや塩酸トリエンチン)や亜鉛製剤(銅が体内に吸収されることを阻止)の服用と銅含有率の少ない処方食で銅の蓄積を増やさないということです。
どちらも非常に大切ですが治療の主体は薬を服用することですので処方食は補助的なものです。発症した場合、処方食だけでは良くならず少しずつ悪化していきます。特にキレート薬は一生飲み続けなければいけませんが、症状が軽くなったり発症が予防されるそうです。

某有名獣医師に伺った話によると、ベドリントンは血液検査をすると肝臓などの数値が基準値よりも高いことが多いそうなので定期的に血液検査をしてそのベドちゃんの平均値を知っておくことが大切だそうです。
もちろん獣医師と相談の上で…ということなのですが、銅の配合の少ない食餌(乳製品や肉類。ただしレバーなどの内臓は高銅含有食品ですので注意!)を与えて経過を見ていくと良いでしょう。
あと、臨床的には全く何の異常もなく元気であっても血液検査をしたら肝臓の数値が高かったりする場合もありますので、血液検査を一度はしてみた方がいいかもしれません。

ただ、慢性肝炎(半年以上病状が継続している状態)の場合にはレプトスピラ症による肝炎、犬伝染性肝炎、薬物性慢性肝炎(鎮座薬と言われる抗てんかん薬のプリミドンやフェノバルビタール、フィラリア予防薬のジェチルカルバマジンやオキシベンザール、グリココルチコイド)によって発症する場合もあります。

ただ心配していても何も始まらないですし、交配を希望している方には特にDNA検査をされることをお勧めいたします。
DNA検査については次回アップします

なお、ベドリントンテリアはこの肝炎以外で特に問題になるような疾患は少ない犬種です。しかも統計では長命な犬種3位!にランクインされたこともありますので、この病気さえクリアできれば長く楽しい犬生を共に歩いて行くことができるでしょう

最後までお付き合いくださってありがとうございました
そして、あいちゃんさんに感謝

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7 コメント

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ありがとう!! (やまち)
2005-10-04 08:35:08
ゆっきょんさん、そしてあいちゃん色々教えていただきありがとうございます。

漠然としか知りませんでしたが、予防も可能なんですね。

やっぱり普段からの血液検査の数値を知っておくべきなんですね。

Unknown (ゆっきょん)
2005-10-04 10:53:52
私も調べていていろいろ知らないことがたくさんあってびっくりしました

あまり神経質になりすぎるのも良くないとは思いますが、少し気にかけてあげるだけでだいぶ違うのでしょうね
勉強になりました。 (sawa)
2005-10-04 18:26:27
ゆっきょさん、ベドの肝炎のこと教えてくださりありがとうございます。シャンがどういう状態だったのかわかってきました。本当に、飼い主としてきちんとしたことをしてやれなかったこと、悔やまれます。

その代わりといっては何ですが、ロマネはしっかりと体調管理をしてあげたいと思います。

予防策、特に参考になりました。

Unknown (ゆっきょん)
2005-10-05 21:42:46
ほんの少し知っているだけでも違うと思いますので、ご参考にしていただけたらうれしいです

土曜日、ロマネくんにお会いできるのを楽しみにしています
感謝! (Pomo)
2005-10-06 00:42:16
べドリントンを飼っていると、

必ずついてまわってくる、銅貯蔵病の話。

病院とかで説明をうけても、漠然としていて、

なかなか詳しいことまでわかってはいませんでした。

勉強になりました。

ありがとう!

DNA検査、受けてみようと思います。

ありがとうございました (らっぽん)
2005-10-06 18:46:05
肝炎について詳しく教えていただきありがとうございましたマッシュをもらいに行ったときにブリーダーさんから肝炎には気を付けてという事は言われていたのですが、詳しいことはあまり知らなかったので、よかったです血液検査してみます!!

長命な犬ナンバースリーとは素晴らしいですねみんなに長生きでいて欲しいです
Unknown (ゆっきょん)
2005-10-07 01:26:20
Pomoさん&らっぽんさん、私も難しいことは全然わからなくて、何度も文章を読み返したり、単語のひとつひとつの意味を調べたりしてやっと自分なりに理解することができました(特に理数系が苦手なので…

どうしたらみなさんに理解してもらいやすいかなぁ~と考えてまとめてみましたので、納得していただけてとってもうれしいです

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