カメラ片手に 霊峰富士

　▼今日は朝から一日中冷たい雨が降っています。箱根では雪になり、スリップ事故が多発しているそうです。先週は箱根駅伝が無事に終えることができて本当に良かったと思います。もし、気温が冷たく、雪だったら最悪の条件でアクシデントが起きたかもしれません。そう言えば、最終ランナーがまだ走っているというのに、警官が間違って交通規制解除の連絡をしてしまい、最終ランナーが車に接触しそうになったと知りました。こんな話は聞いたことがありません。ミスはちょっとした不注意が原因です。

　▼私が利用している中央線の先頭車両に乗ると、運転手さんが目の前に出てくる信号が代わるたびに指を伸ばして確認の動作をしています。終点に着くまで、何回「指さし呼称」をしているのか分かりませんが、相当数になるはずです。人命を預かる仕事ですから、安全確認は怠けるわけにはいきません。ひとりでも弛んでいたら信用丸つぶれになるでしょう。

　▼昨年末、ある大手宅配会社のドライバーが何に腹をたてたのか、大事な荷物を道路にたたきつけている場面が放送されました。それを観ていたどなたかが動画に撮り、アップしたのでしょう。お客さんから預かった荷物を怒りにまかせてたたきつけてるのは八つ当たりとしか思えません。どう始末したのか分かりませんが、会社の信用は泥まみれになってしまいました。勤務の厳しさが原因かもしれません。何の配達に来ても留守だったのかも？宅配業者の難しい事情もありそうです。違った角度から見直せば、知らなかったことに気づかされたりします。

　▼電通と言えば、日本最大の宣伝請負会社ですが、そこでの勤務状態が労働基準法を完全に無視し、偽りの残業報告でごまかしていたことが新入女性社員の自殺で明らかにされました。この会社に労働組合があったはずです。労使関係がどうなっていたのか、不思議でなりません。あってなきがごとくの組合だったとしたら、組合の母体まで弛んでいたと言われそうです。自社の社員達の命までむしり取るような会社は存続すべきではありません。即、廃業してもらいたいです。それもできないなら、行政措置で営業停止処分が不可欠です。上司にも相談できずに自らの若い命を絶ってしまった苦しみと怒りは社長辞任という生やさしいことでは収まりません。最悪の極悪ブラック企業は許せません。なぜか意味不明でしたが、リオオリンピックで演出した安倍首相をスーパーマリオに紛して作った次期東京オリンピック案内ビデオは、一国の代表が出るという顰蹙ものでしたが、これを作ったのが問題ありの電通でした。良識が欠けた会社がやることにはケチがつきもののようです。

　▼今日は雨のため目新しい材料がないので、昨日の夕景色を紹介します。題して霊峰富士です。太陽の位置と輝の変化にご注目ください。

カメラ片手に 富士の落暉

　▼よく晴れた冬の夕方、東京の西に見える丹沢と秩父連山の中央部、富士山頂に夕陽が沈みます。まぶしい光を放っている夕陽ですが、富士の左肩から山頂の真上にかかり、山頂の陰に姿を消していきます。その間、およそ１５分間の壮大な野外ページェントを展開しています。今、この時期にしか見られない光景です。遮るものがなければ、どこからでも楽しむことができそうです。昨日、立川から見た富士山を紹介しています。太陽の位置にご注目ください。