ブナ科のマテバシイです。
南西諸島、九州、本州の紀伊半島の海岸沿いに分布する常緑高木です。
房総半島では、戦後の物不足の時代に燃料の薪、炭を生産するために紀伊半島から持ってきて植林したものが広がっています。
房総では「マテバシイ」と呼ばず「トージ」と呼びます。
最近では、大量の実がイノシシの食料となってイ、ノシシが爆発的に増えて重大な農業被害となっています。
葉は互生、少し細長い卵型で厚く光沢があります。
花は雄花と雌花があります。いっせいに咲いているときは区別がつきませんが、花期が終わるとオバナは枯れてメバナが残ります。
写真ではオバナは茶色く枯れています、メバナが花枝の途中についているのがわかります。
どんぐりも見えますが、マテバシイの実は木の枝に2年付いていて実になります。
今見える緑色の小さなどんぐりは一年前のもので、今年の冬頃に茶色の大きなどんぐりになって落ちます。