毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「最後の南昌八一公園日本語コーナー」2014年6月28日(土)No.932

2014-06-28 22:25:58 | 中国事情

おそらく再び訪れる機会はないかも知れない、

南昌市内八一公園の日本語コーナーに出かけた。

今にも雨が降りそうな天気だった。

途中、八一大橋辺りでバスの窓に雨粒が付き始めた。

写真は八一大橋の袂に立つ白猫・黒猫像のうちの黒猫。

言わずと知れたトウ小平の

「白い猫でも黒い猫でもねずみを取るのは良い猫だ」

に由来する。トウ小平は党内闘争で何度も失脚したが、

その期間、南昌で臥薪嘗胆の日々を過ごした時代もあったという。

 

703バスを省人民病院前で降りて大通りを環湖路に向かう。

 

環湖路には果物屋、食堂など昔ながらの店が多い。

果物の並べ方は、郊外の店と違い、たいへんきちんとしている。

 

南昌ではミニトマトは果物の仲間。右はあっさりした味の火竜果。

 

茘枝(ライチ)は今が食べ頃。南昌は果物が本当に安くて美味しい。

 

振りかけた雨が止み、散歩する老夫婦の姿も。

 

歩道の状況。湖南省長沙市との違いが分かる。

 

八一公園北入り口に到着。

手前の道路わきには、いつもの年配者グループがいつものようにいた。

 

入り口を入ると赤い横断幕。文字が薄れてきている。右端の文字は「軍」。

 

公園内の散歩道を通り・・・。

 

は~い、着きました。日語角(日本語コーナー)。

まだ10時だし、雨模様だし、学期末だしで、人数は少ない。

遠くから気づかれないようにカメラを向けたのに、

八木先生は素早く扇子で防衛。なぜ、分かったのだろう?

 

次第に人が増えてきた。

 

右の周文いくさんは授業があったのに途中で抜けて、

私と最後の別れに来たという(ほろり)。

彼女のアラレちゃん帽をちょと拝借して、いつものメンバーに被ってもらった。

 

さようなら、劉波さん。日語角の大黒柱。

 

さようなら、周さん。りんご、ありがとうね。

 

さようなら、いすゞ自動車のwakisakaさん。

中日友好の会社員。

 

さようなら、スーさん。海老餃子を「へび餃子」って言ったね。

いつまでも忘れないよ。

 

さようなら、higaさん。

きっとこれからも日語角に通い続ける人でしょう。

 

劉慧さん、まださようならは言わない。

私たちは、明後日も明々後日も会うから。

ずっと、傍で帰国の手伝いをしてくれて本当にありがとう。

 

日本語コーナーのみんな、ひとまず、さようなら。

日語角の灯火が、人から人へとバトンタッチされて

いつまでも続きますように。

 

 

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
日語角よ、永遠なれ (豊田英紀)
2014-06-29 20:16:02
いよいよ出発の日が近づきましたね。先生が播いた種から芽が出て花が咲き、立派に実ることでしょう。
ご苦労様でした。
一路平安!!
明日南昌を発ちます (ブルーはーと )
2014-07-01 11:45:45
豊田先生、
まさに3ヶ月前の豊田先生の心境です。
複雑な世相の日本に戻るのは、帰る前から心配ですけど、みんな、そこで暮らしているんですからね~。
コメント、いつもありがとうございます。
日本に戻っても書き続けますので、今後ともよろしくお願いします。

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