毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「安全保障専門家、伊勢崎賢治さん『日本の国防の最大の脅威は安倍政権です』No.2088

2017-10-21 22:19:49 | 反戦平和

伊勢崎賢治さん。

アフガニスタンや東ティモールの紛争後処理に関わり、

国連PKOを率いた経験もある“紛争屋”。

自分の命令で部下を死に至らしめたこともあると告白しています。

私は伊勢崎さんの自衛隊を巡る改憲発言には賛成しかねますが、

この安全保障の専門家の目から見た、

「安倍政権は絶対倒さなければならない」という訴えは、

自民党支持の人々も、端から否定せずに耳を傾ける価値があるでしょう。

(フェイスブック友達のサイトからお借りしました)。

伊勢崎賢治さん、山尾しおり応援演説会 前半文(国防関係)掲載

「今、日本の国防の最大の脅威は、安倍政権です。

これは、リベラルな立場で言っているんではなくて、

極めて専門的な立場で申し上げています。その理由をおはなしします。」

=========

今、僕の紹介にありましたが、NGO職員とか、国連の職員。
僕もたぶん、護憲派で、リベラルで、平和主義者、みなさんと同じ・・(拍手)
・・だという印象をもたれているかもしれませんが・・、(笑い)
実は違った側面もありまして、 

実は、僕は防衛省の自衛隊の先生です。もう10年やってます

ただの自衛隊ではありません。

東京の目黒に統合幕僚幹部学校というのがあるんですね。

陸海空の精鋭を育てる、高級過程というところで、幹部と候補生を10年教えてます。

なにを教えているか。戦争の勝ち方です。それを教える人がいないんです、日本には。

なぜかというと、戦争にどう勝つかは、アメリカが考えるんです。

自衛隊ってのは、非常に言いにくいんですけど、アメリカの二軍なんです

アメリカが考える戦略にどう従うか、ということだけをずーっと戦後70年考えてきた。

「もしかしたら戦争が回避できるかもしれない」

そういうことを主体的に考えたことが、日本はないんです。70年間

これは本当なんです。

自衛隊のカリキュラム、幹部候補生を教えるカリキュラムが

そういうふうにできちゃってるんですね。

ボクはあまりテレビは観ないんですけど、今日の朝、たまたまみたら


朝からですね、自民党の安倍さんが出ているんですねCMに。

「この国を守る!」・・・筆頭に出てくるのが、北朝鮮の脅威なんですよ

僕は自衛隊の先生でありますし、国立大学の教員でもありますし、

教えてる自衛隊の最高司令官は、安倍首相です。 

その立場で非常に言いにくいんですけども。

今、日本の国防の最大の脅威は、安倍政権です。(笑い、拍手)


これは、リベラルな立場で言っているんではなくて、

極めて専門的な立場で申し上げています。その理由をお話しします

実は、先月、今から3週間前 ぼくはソウルにいました。

トランプ政権がこれから戦争やるやる、って言ってるソウルって、

北朝鮮の国境から、50キロちょっとしか離れてないんですよ。

ここから名古屋駅のちょっと先ぐらいです。そこに敵がいるんです。

大砲向けてるんです。そこに呼ばれたんです。 

だれが僕を呼んだんでしょう。

アメリカ軍、陸軍の太平洋地区 最高司令官のロバート・ブラウン大将です。

一番えらい人です。

ソウルでこの時期に太平洋地区の32カ国の、

陸軍の最高司令官だけを呼んだ会議を開くから、

そこで講演してほしいと依頼されました。アメリカに呼ばれたんです。

なんで、この時期に、アメリカの陸軍がそういう会議を開くか。

それもソウルですよ、ソウル。

アメリカは、一枚岩じゃないんです。

アメリカには大統領府がある。イケイケどんどんですね。安倍さんみたいに。

アメリカには、国務省があるわけです。外務省にあたる。

国防総省があるんです。軍があるわけです。軍の中でも、陸、海、空とある訳です。

その中の陸軍です。戦争回避したいんです。彼らは。

なぜかというと、戦争が始まっていちばんおはちを食うのは、陸軍なんです。

それは、空軍であれば、基地を飛び立って、爆弾落として帰ってくるだけ。

それだけですよ。爆弾落として、そのあとどうするんですか?

敵を倒すのは政権を倒すのは簡単なんです。アメリカの技術をもってすれば。

金正恩なんて、すぐ殺せます。

なぜ、それをしないのか。 リスクを考えているからですよ。

戦争というのは、敵国の政権を倒すだけで終わりじゃないんです。

その後に、人民がいるんですよ。

その人たちを統治しないといけないんです。

そこではじめて、戦争に勝ったというんです。

日本人わかんないでしょ、この難しさ。

だって、我々はうまく統治されたわけですよ。

私たちは唯一の成功例なんです。我々が。


ところが戦後、アメリカはアフガニスタンで失敗した。だから私が呼ばれたんです。

その前はベトナム。イラク。

すべて、敵は倒したけど、そのあとの占領統治で失敗した

つまり、戦争に失敗してるんです。

だから、「開戦した場合のコストとリスクを将軍たちに教えてくれ」、という依頼でした。

これも、アメリカなんです。

大統領は、やれやれと言ってますけど。

そこを考えて、じゃぁ日本政府はどうするか、って考えなきゃいけないんですよ

ところがどうしたわけか、トランプ政権の足元で、きゃんきゃん、きゃんきゃん、

小型犬みたいにきゃんきゃん吠えてる国があるわけです

これが残念ながら、我が国の首相なんです

もし、開戦したらどうなるか。ソウルが火の海になる。50キロしか離れてない。

米軍を胎内に置く我々も狙われるかもしれない。

たぶん、そこまでだったら、アメリカは総力をかけてあの政権を倒すでしょう。 

倒した後が、問題なんですよ。

だって、200万人いるんですよ。あっちの軍が。

トップの首を落としたら、簡単に投降すると思いますか? しないんです。

そっからが大変なんです。内戦になります。

アメリカはいつでも、手を洗って、自分のとこに帰ってきます。

戦場となるのは、朝鮮半島かもしれない。ソウルかもしれない。

もしかしたら日本かもしれない。

これが日本や韓国、こうした立場に置かれた国を「緩衝国家」といいます。

つまり、大国の戦争の狭間にある。戦場となるのは、我々なんです。

アメリカ本土じゃないんです。それも、通常戦力でできるわけです。

何万人も死にます。試算が出てます。

だから、気をつけてほしいわけです

だって、アメリカの陸軍の軍人たちが、自分たちの代表に、気をつけさせるために、

こういう会議を開いてるんですよ

なーんで、日本の首相が煽ってるんですか?  ・・でしょ?

今、会場にお子さんたちがいらっしゃいますが、

今ある平和がお子さんたちの代に、もし、なかったとしたら、

それをそういうふうにさせる、最大の脅威は、

大変申し訳ないけど、安倍政権です。 安倍政権です。

ぜひ、これは、ほんとに ご近所の方に、ここに来られているみなさん、伝えて下さい。

このままにしていたら大変なことになります。 

ぼくだけじゃないんですよ、実は言ってるのは。

自衛隊のOBたち、それも幹部経験者の一部の方はキャンペーンをはじめました、実は。

粛々と。反政府運動はできないけども、立場としてね。

安倍さんのあのやり方は、まずい。日本の国防を脅かす。

国防をだれよりも知ってる方が、そう言ってるんですよ。

絶対、安倍政権は倒さなきゃいけない

 

(この後は山尾しおりさんの応援演説)

画像に含まれている可能性があるもの:3人、、スマイル

 

(最後に)

ほんとにほんとに、僕は、何も背負ってません。一研究者ですから。

安全保障専門家を自負しています。

今の自衛隊の幹部すべて、幸か不幸か 

どんなにえらい自衛隊の幹部でも、戦ったことないんです。

それはよかったかもしれない。

ボクは逆に戦う現場にいました。国連の多国籍軍を率いる立場にありました

アメリカ兵とも行動を共にしました。 

実際 僕の命令で、人が亡くなっています。

その立場の人間として申し上げます。

今一度、申し上げます

安倍政権をこのままにしておいたら、我々の子ども、孫、今ある平和は続きません。

最大の 国防の脅威は、安倍政権です。これを、僕の立場で、申し上げます。

ありがとうございました。  (大きな拍手)

 
~~10月17日 愛知7区 山尾しおり 
      「立ち向かう集会」瀬戸つばきホールにて

伊勢崎賢治さん(東京外語大学大学院平和構築学教授)の応援演説でした。

 ――――――――――

小原美由紀さんによる演説書き起こし文より、

安全保障に関する部分を掲載させていただきました。 


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9 コメント

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毎日 (こきおばさん)
2017-10-22 08:04:58
ここで毎日教えて頂くばかりですが、今日は特別素晴しいことを教えて頂きました。
「やっぱり」という思いです。
先日の集会でも、「安倍さんは戦争をしたくて仕方ないんです」という言葉を聞きました。「子どもがいないから人の子どものことなんか知ったことじゃない」と思っているんでしょうか。
「国民を守る」は一番大きなウソ!!です。
おはようございます (ケンスケ)
2017-10-22 08:08:36
いつも拝見させて頂いております
この記事を掲載させて頂いても宜しいでしょうか
是非皆さまに見て頂きたいと思います
こきおばさん様 (ブルーはーと)
2017-10-22 16:18:17
私の記事はフェイスブックやあちこちで知ったことを皆さんと共有したくて、書いていることがほとんどです。本当は、テレビや新聞がどんどん情報を国民に流してくれたら一番いいんですけどね。今日の選挙結果が気になりますね。
ケンスケさん (ブルーはーと)
2017-10-22 16:24:00
読んでくださってありがとうございます。一人でも多くの方にお知らせいただけたら、そんなありがたいことはありません。掲載してくださることに感謝いたします。
感想 (夏川涼太(なつかわ・りょうた)☆)
2017-10-23 06:35:33
このかたのご意見は、確かにユニークで、部分的には傾聴には値するかもしれませんが、何か屈折した理屈で、ぼくには
もう一つ理解できない部分があります。
 自衛隊の教官をなさったということですが、そういう同じ立場や経験の人は、いっぱいいらっしゃると思いますよ。
他の、自衛隊幹部のかたが、この伊勢崎さんの発言を聞いてどう思われるか、それを知りたいですね。
腑に落ちない (夏川涼太(なつかわ・りょうた))
2017-10-23 21:38:51
それと、もう一つ、ぼくは、この伊勢崎氏の発言の仕方について、腑に落ちないことがあります。
仮に、安倍総理の国防政策に疑問があるなら、なぜ、そのときに上司を通じて建白・忠言をしなかったんですか?
それが軍人(自衛官)としてのモラルでしょう。つまり、伊勢崎は、軍人としての秩序と規律に違反しているわけです。!!
たぶん、この伊勢崎は、自衛隊での処遇に不満があり、その腹いせにこんなことをいってるんじゃないかと思いますね。
サラリーマンでも、会社を退職してから、昔いた職場の悪口を言う者がいますが、私はそんな手合いは信頼しないですね。
この伊勢崎が何を言おうと相手にする人は、たぶんいないでしょう。
夏川りょうたさん (ブルーはーと)
2017-10-24 00:47:57
伊勢崎さんが自衛隊員であると決め付けている根拠は何ですか。伊勢崎さんは「目黒の統合幕僚学校で自衛隊幹部生に教えている」とは言っていますが、自身が自衛隊員であるとは、言っていないでしょう。正確に読み取れなかったら、ネットなどで少し調べたらすぐ分かることです。違和感を感じた時は、その根拠を確かめるためにも、多面的にあれこれ調べてみてください。伊勢崎さんは東京外国語大学大学院教授で、年に2回、その幕僚学校で自衛隊幹部生に講義をしている人です。一々、私が言わなくても自分で調べてほしいものです。
そして、一つの文章を読んだだけですぐに「伊勢崎」などと呼び捨てにするのもどうかと思いますよ。もう少しものごとをじっくり考えて発言していただきたいものです。他人のブログのコメントなのですから礼儀作法に気をつけてください。
追伸 (夏川涼太(なつかわ・りょうた))
2017-10-24 11:55:31
ぼくの拙論に対する批評、拝読しました。
伊勢崎賢治さんの論評、何度も読み返しましたが、読んでるうちに、だんだん不快感がこみ上げてくるのは事実です。
もちろん、伊勢崎さんの主張には、部分的には正論らしきものはありますよ。
戦争は極力さけなければならないこと、またやむを得ず戦争するなら絶対勝たなければならないこと、自国の兵士の犠牲は最低限度にすること、占領した相手国の人民をどのようにして懐柔すべきか?。。。。
 こんなことは、軍事学の常識でしょう。
また、今の日本の政治家が与野党を含めて、そういう認識が欠如しているのも事実です。
 しかし、こういう事をおっしゃりたいなら野党も、ふくめて、あらゆる機会に正々堂々と言うべきじゃないんですか??
特定の党派を支援し、為政者を誹謗する目的で言うのは、フェアプレーではありません!!!
伊勢崎さんは、本来、大学教授であるらしいですが、自衛隊の学校で教鞭をとったことがある以上、やはり軍属というべき身分であり、自衛隊の軍律に従う義務があるはずです!!!
 自分が、懲戒処分になるおそれがないことを、たかにくくって言いたい放題のことを言うのは、卑怯だと、ぼくは思います。現役の自衛隊関係者が見たら、みな、眉をひそめると思いますよ!!
ぼくが、『伊勢崎』と、敢えて呼び捨てにしたのも、それが理由にほかなりません!!!
伊勢崎さんが、今の自衛隊はアメリカ軍の二軍だと言ってますが、残念ながら、それはある程度は事実かも知れません。
だけど、それを克服するには、本当に日本人が、自分の国は自分でまもる!!と、いう心意気をもたなければダメでしょう。
それから、最後にブルーは-と様、あなたに申し上げますが、。。。
あなたがどういうブログを発表なさろうと、それは自由ですが、たまには、あなたと全く違った意見にも耳を傾けてください。
ひとりよがりな言い分を述べ、また、あなたに同調するコメントだけをみて、『我が意を得たり』と思っているようでは、何の社会的な影響力もありません。まあ、鬱憤ばらしでおっしゃってるなら、もう、なにも言うことはありませんが。。。
 御多幸いのります。!!
ブログのコメント欄如きで礼儀()を弁えるなら実態なき安倍批判こそ批判すべきでは (通りすがり)
2020-02-10 13:34:01
伊勢崎氏は自衛隊の隊員ではありません。
そして、彼自身が言ってる「幹部に勝ち方を10年も教えている」というのはとてつもない論理の飛躍です。

彼が部外講師として年に1回、指揮幕僚課程の幹部たちに講演しているのは、紛争地帯の安定化についてのみであり、
たかが年1回、自分の所掌する実際の戦闘後の経験について、1日もかけずに行われる講演ごときで、

「幹部に10年教えている」、「戦争の勝ち方を」

と言うには誇大広告と言わざるを得ません。
そして、部外講師という立場を政治的に利用して政権批判につなげているという事実もまた、通常の人間なら不快感を催す一端になるかと思います。

結論:伊勢崎は呼び捨て批判されても仕方ないレベルの誇大広告・利権誘導人間

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