毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「卒業生が遊びに来た日」No.1934

2017-05-01 23:16:16 | 中国事情

労働節で休みの今日、

2年前4年生だった2人が遊びに来てくれました。

左は大連外大の大学院に進学した王康さん、

右は菏澤市に属する故郷の鬘(かつら)会社で海外の顧客を探して奮闘している

楊芬さん。

真ん中は、現在3年生の福建省福州出身、鄭秋燕さんです。

王康さんは、在学中は早くこの大学を出て行きたかったけれど、

今では菏澤学院を第二の故郷と思い、訪ねてくれたとのことで、

我が宿舎は、彼の第二の家です(えへん)。

4年生だったころの王康さんは、私が歯に衣着せずズケズケ言っても

へこたれず耳を傾け、一生懸命考えてくれた希少な学生でした。

卒業後一年が経ち、王さんも楊さんも

すっかり大人っぽくなりましたが、

お喋りすると、もとの4年生だった2人のままです。

後輩の鄭さんも先輩からいい話が聞けたかな。

 メインディッシュは、やっぱりカレーライスです。

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「『自由な国、中国にいらっしゃい』と作文にあり……」No.1933

2017-05-01 02:39:38 | 中国事情

いつのまにかイチジクが実を付けていました!

 

宿舎への道路脇に枝がはみ出てきています。熟したら取りたいなあ。

みんなそう思っているのでしょう。

時々、立ち止まってチェックしている学生たちもいます。

 

2年近く前はもう少し屋根看板がちゃんとしていたのですが、

もう、どう見てもボロ屋敷状態の店(内部はそれほどでもありません)。

いつもここで、アスパラ、サツマイモ、じゃが芋、香菜、ニラ、レンコン、

バナナ、イチゴ、冷凍餃子などを買っています。

店の前に佇んでいるのはご主人で、

いつもニッコリ笑顔で「Hi,你好」、「再见」と挨拶してくれます。

店の犬でしょう。いつも同じところで寝ています。

 

作文、スピーチ原稿チェック、スピーチ指導と三重苦の日々が続いています。

それでも、内容に惹き付けられて読んだ後、

(去年はあいうえおを書いていたこの子が、もうこんな作文を……)

とジーンとしたり、

私に叱られて奮起し、スピーチコンテストの予選通過したことを書かれて、

背中がムズムズしたりと、時おりは楽しませてもらっているのですが、

例えば、

「我が中華民族は5000年の歴史上一度も外国を侵略したことがない」

とか、

「外国人は中国には自由がないと思っています。ある面は本当ですが、

ある面は偏見です。封建時代は自由がありませんでしたが、今は大丈夫です。」

とか、書いてあると、添削と言うより、

歴史事実の誤認を何とかしてあげたくなり、

非常に時間をかけて幾つもの資料とか送って、

「では、どう書けばいいですか」などと言われガッカリしたりもしています。

自分の頭で考えるために資料を送ったのに……。


今、ある作文の一節が頭に残っています。

日本人が日々忙しく、余裕のない生活を送っていることを気の毒に思い、

「山東省にいらっしゃい。上海など大都市は中国も日本と同じでダメだけど、

山東省はのんびりして、自由がありますよ。

過労死やストレスで病気になるなんて聞いたことありませんよ。

仕事が終わってからさらに残業などしないで、

自分や家族の生活を楽しんだらどうですか。

人生にメリハリができていいですよ。疲れませんよ。

自分の人生の成功者になれますよ。」

と日本人に呼びかけている文です

日本では、中国には言論の自由、表現の自由が

制限されていると誰でも思っています。

それは事実です。

しかし、この学生はそのことは知ったうえで、

「山東省は自分で自由に使える時間がたっぷりありますよ。

それは、自由ではないんですか。」

と言っているのです。

うぐぐ……。

山東省の全ての地域かどうかは分かりませんが、

ここ菏澤市の生活の柄は、実にゆったり、の~んびりしているので、

この学生の言う事は頷けるんですよ。


下の写真は文とは直接関係ないんですが、

宿舎の台所からぼーっと外を見て、何となく撮ったものです。

 

 

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