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大腸内視鏡検査

2015-08-30 | つぶやき

健康診断の便潜血検査で陽性となり昨年大腸内視鏡検査をし、良性ポリープが見つかって切除したので今年は経過観察(傷口の確認と再発の有無の確認)の診察です。

ちなみに、便潜血陽性は痔が原因と言うことも判明し、痔のお陰でポリープを早期発見することも出来、検査をした意味はとても大きかったです。担当医の説明だと、良性ポリープもある程度の大きさになるとリスクが高くなると言うことで、切除が一般的と言うことでした。(日本の一般的な治療方針と言うことですが、これが正しいのかは私には分かりません。)

昨年は、下剤はニフレック(味の素製薬株式会社)でした。この下剤は、大腸検査で使われる下剤としては、最も一般的な薬だと思います。2リットルの下剤を2時間掛けてひたすら飲み続ける方法です。

途中、何度もトイレに行きますが、だんだん便の色が薄くなってきて、無色に近くなったら(水様便と言います)完了です。自分が検査を受けた病院は、この過程を病院の処置室と言うことに患者を集めて行います。部屋には10名強の方が集まり、ひたすら下剤を飲み、トイレに往復してます。水様便に近い状態になったと思ったら、最後のトイレを検査室のトイレでして、看護師さんに確認して貰います。結構抵抗ある行為ですが、相手はこの確認を毎日何十人もしているので至って自然に流れています。この間、処置室の患者同士は、特に会話もありません。

しかし、この過程は結構辛いです。

何故かというと、ニフレックに殆ど味が無いけど、水とは違う微妙な味で、飲みにくい。最近レモン味が付いて以前よりはかなり飲みやすくなっているらしいです。これを、淡々と飲み続ける必要があります。脱水症状対策として水とか飲んでも良いですが、許される飲み物は水かお茶、紅茶(ただし、無糖)。以前は、ポカリとかOKだったのですが、最近はダメな様です。下剤は全部出るので水分量とは勘定されないので別途水分飲まないとのどが渇きます。これも結構違和感。

もう一点は、下剤を飲む量は、量だけでは決まらないと言うことです。つまり、2リットル飲んだら終わりではなく、目的は腸内の洗浄ですから、便が無色の水様便と言う状態にならないと終わりません。つまり、2リットル飲んでこの状態にならないとニフレックが追加されます。逆に言うと、早くこの状態に達すれば、2リットル前に終わりです。さらに、早く終わると検査の順番が早められると言う特典が付く場合があります。

この状態に早く持って行くコツは、前日と当日朝の準備です。

前日の食事は、事前に病院で説明される前日食として適した食事(脂分が少なく、繊維も少ない食事)を用意して対応しても良いのですが、やはり自己管理では難しいと思っています。以前、大腸内視鏡検査を受けた時は、自前の対応では腸内洗浄には苦戦しました。実際、ニフレックは2リットル以上飲みました。

そこで、大腸検査用として病院で販売されているダラム・スペース・リッチIII(カイゲンファーマ株式会社)と言う専用食を使用すると良いと思います。前日の3食分とおやつが用意されています。私は去年の検査からこれを使っていますが、腸内洗浄が早くなったと思っています。食事の内容は、朝昼がおかゆと味噌汁などの汁物、夜はコーンスープ(ただし、濾した状態で固形物はなし)。おやつはチョコ味のカロリーメイトみたいなもの。粉ジュース(オレンジとりんご)。カロリーとしてはちょっと足りないので、お腹が空いたらウイダーインゼリーなどを飲みます。

検査食はそんなに美味しくないですが、毎日食べる訳ではないので、我慢出来る範囲です。夕食のポタージュスープは美味しいと思いました。

食事以外のコツは、出来るだけ事前に便を出しておくことです。前日は水分を普段より多目に摂る。前日夜の絶食後に、ラキソベロン(帝人ファーマ株式会社)と言う緩下剤を飲みますが、この時も十分な水を摂る。さらに、翌朝起きたら出来るだけ多く水を飲んで、排便をしておくことです。こうすることで、病院での下剤の効率が格段に上がります。このポイントは、病院での事前説明の看護師さんに教えて貰いました。

この準備が出来たら、自宅を出る前にガスモチン(大日本住友製薬株式会社)を忘れずに飲んで病院へ向かいます。

これが、これまでの検査の流れでしたが、今回は下剤が変わりました。

新しい下剤はモビプレップ(味の素製薬株式会社)です。ニフレックと違って味が付いています。梅の様な味で、塩味があるように思いました。

この薬は、飲み方が違いました。まず、約1リットルを1時間で飲みます。150ml/分くらいで良いとの指示で、概算900mlです。そこで休薬して、30分間水かお茶を500mlのみます。説明ではニフレックよりも脱水になりやすいとのことで、十分な水分補給が必要とのことでした。90分までの間に、水様便に移行すれば終わり、ダメなら90分から500mlが追加されます。事前に用意されている量もは1.5リットルでした。(ただし、容器は2リットル用だったので、2リットル分の薬剤を1.5リットルで飲んだのかも知れませんが、深くは追求しません)

この薬は1時間で完了させることを目指しているので、効きが早いです。飲み始めて15分で最初のトイレでした。その後、10分毎にトイレに行くことになりました。ニフレックの場合はこれほどの頻度では無かったので、結構のんびり本を読みながら10分毎に薬をコップに移して時計を見ながら飲んでましたが、モビプレップは忙しいです。10分に1回トイレに行くと、約5分掛かります。そうです、残りの5分でモビプレップを150ml程度飲まないといけません。ニフレックに比べて飲みやすい味が付いて飲みやすくなっているとは言え、この微妙な味の飲み物を1リットル近く飲み続けるのはそれなりに辛い作業です。30分もするとかなり飲むのが苦痛になってきて、トイレ後の5分で規定量を飲むのがだんだん辛くなってきます。

幸い、前日の準備と当日朝の準備がうまくいったのか、今回は、モビプレップを1リットル飲んで500mlのお茶を飲んでいる間に水様便に到達し、90分後に看護師に見て頂き、一発合格となりました。今まで一発合格はなかったので、かなり効率が良かったと思っています。

しかし、、、

ニフレックの場合は、下剤を飲み終わった後、検査までの間一回くらいトイレにいくこともありますが、結構すっきりして検査を待っていました。しかし、モビプレップの場合は、トイレに行った後もいつまでもお腹に違和感が続き、検査中も便意が続きました。これはやはり強い下剤だと言うことなのかも知れません。実際、モビプレップを使っていた患者さんは、自分を含めて比較的若い男性のみで、全体の4分の1程度でした。医者も使い分けているのかも知れません。

 

診察の方は、1時間での効率的な洗浄が完了し、午後の予約の最後の時間だったにも関わらず、午後の一番に一気に躍進し、予定よりもかなり早く終了しました。

診察直前には、ブスコパン注(日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社)と言う注射をして、胃腸の動きを抑えます。自分はこの薬がダメで、検査中に意識が朦朧としてしまう副作用が発生します。そこで、前回からグルカゴン(ノボ・ノルディスク・ファーマ株式会社)に変更して貰いました。この薬のお陰で検査中に意識朦朧とすることはなくなりましたが、この薬の副作用と思われる頭痛が翌日まで続きます。どっちが良いのか微妙ですね。。。

 

大腸内視鏡検査は、下剤のことばかり話題になりますが、検査自体も結構辛いです。

胃カメラは確かにのどを通るので辛いですが、距離が短いので時間が早いのは良いです。

しかし、大腸は距離が長いので一番奥までいくのに時間が掛かります。それに、腸の曲がり角は細くなっているのでココを通過する時も結構辛いですね。特に今回は辛かったかも。 

 

とにかく、今回の診察は無事に終わり、昨年の術後の傷跡も回復しているし、その他にも異常は見られないとのことで、2年後に経過観察となりました。

二日間それなりに大変でしたけど、医療費は5000円強しか請求されませんでした。これで、健康状態を確認出来るのなら安いものと思ってます。ちなみに、ポリープ切除したときは4万円くらい自己負担した記憶があります。この時は医療保険を請求しました。

 

大腸内視鏡検査は、前日からの準備を含めて大変な検査の一つだと思います。しかし、しっかり理解してやっていれば、それほどのことではないと思います。

この記事が参考になれば嬉しいです。

 

大腸内視鏡検査とポリープ切除に関しての余談です。

昨年ポリープを切除して直ぐに、急に家を購入することになりました。しかし、住宅ローン関係で、団信加入が必要になり、ポリープ切除の件があり諦めていました。ところが、ダメ元で良性ポリープ切除を申告しましたが、私の場合は問題無く審査をとおりました。銀行や借入金の額など条件によって異なるとは思いますが、諦めない方が良いと思います。もちろん、嘘は良いことありませんので、きちんと申告した方が良いでしょう。


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