車でブラブラと闇ドライブの際に立ち寄ったお店です。
いつも行っているインド料理屋とは少しレンジの異なるややハイソなお店。窓際の席に座ったのですが、街の夜景が仄かにまたたくのを眺めることができて、なかなかにムーディーじゃないですか。ほとんどの場合、インド料理店と言えば、路地裏にポツネンと寂しげに明かりを灯しているようなお店ばかりだったので、こうした複合型商業施設内の階上のお店の趣向というのは実に新鮮。お客さんも適度に入ってて活気あるしこれは期待できそうです。
頼んだのカレー2種とサンバル(南インド風野菜カレー)、タンドリーチキン、ナン、ライス、パパダム(インド風のスパイシーせんべい)、ヨーグルトなどがセットになったインド風定食ともいうべき「ミール」。このミールにはベジタリアン向けのものとそうでないものの2コースがあり、もちろん、非ベジタリアンな自分は後者をチョイス。カレーは野菜カレーと好物のマトンカレーにしてもらいました。さらに嬉しいことに、このお店、ちゃんと長粒米を出してくれるんですね。それも高価なバスマティ米。あまりの嬉しさに思わず「ライス大盛!」とさせていただきました(笑)。
そうやってやや長目の時間を要してカレー到着。
まずは大好物のマトンカレーを一口――
お、意外と辛い。そしてマトンカレー特有のトマトの酸味と、グローブ、シナモン、ショウガなど臭み消し用のスパイスがしっかりと立った風味豊かな味が素晴らしい。マトンカレーはやや刺激が強いので、箸休め的にマイルドな野菜カレーを食べたり、(マトンカレーと)混ぜ混ぜしちまったりするとなおGooです。
そしてサンバル。
「おまけ」的に意味合いの一皿かと思っていましたが、一口食べてその考えを強く改めさせられることに。タマリンドがベースとなっているのか、マトンより数段酸味が強く、野菜カレーとは思えないほどコクとスパイスに深味があって美味いのなんの。かなり個性的なカレーだけに、他のカレーとの間にいいアクセントを生み出してくれて食べるのが楽しくなってきます。少し似たような趣向の料理にラッサムがありますが、自分としては断然こちらのサンバルを推したいですね。すっかりこのカレーのファンになってしまいました。
タンドリーチキンもジューシーで、付け合わせのミント&ジャスミンのペーストと和えるとこれがまた絶品。このペースト、あまりに美味しいので、残り全てをナンで拭き取って食べてしまいました。
そしてもう一つ特筆すべきはバスマティ米の旨さ。香り、食感、繊細さすべてにおいて、大好きなジャスミンライスよりもう一段上。長粒米に並々ならぬこだわりを持つ自分としては非常に大きな収穫でした。
というワケで今年食べたカレーの中では文句なしのNo.1カレー。これはカレー好きな友人たちにも自信を持ってオススメできる店ですね。ごちそうさまでした。