〜青いそよ風が吹く街角〜

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

〇『私が、生きる肌』〇 ※ネタバレ有

2012-06-03 21:14:25 | 映画【スペイン・ラテンアメリカ・カナダ】


  『私が、生きる肌』:公式サイト

狂気の愛

スペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督の最新作。
亡くなった妻への愛情から“完璧な肌”の創造を企む天才外科医と
彼に幽閉された人物を中心に、謎めいた展開を描く。

これって果たして“愛”なのだろうか?と疑問に思ってしまった・・・。
娘をレイプ(と言うか普通にセックスしようとしただけですよね?)した青年を拉致し、
体内や皮膚を改造して性転換し、亡き妻ソックリの造形にしてしまう・・・。
娘は自殺してしまったのでその恨みもあるんだろうけど、
だったら憎むべき相手を亡き妻ソックリにしてしまうのもなんか解せない・・・。
まっ、亡き妻も他の男と駆け落ちした時の交通事故での大やけどを悲観して自殺しているわけだから、
亡き妻の事も愛していたというよりかは憎しみの対象なのだろうし、
なんか主人公の気持ちがイマイチつかめなかったな・・・。

青年に対してはホルモン注射はしていないという事は徹底した性転換が目的ではなくて、
臓器や外見の人体実験ついでに復讐の矛先を向けただけなのだろうか?
それと、声帯はどうやって女の声に変えたんだろう?
性転換手術をして完全に異性になった人でも声質だけはなかなか追いつかないものだよね・・・。
顔が変わってから話し方も女性口調になっているし。
(翻訳にもよるだろうから何とも言えないけどね。)

それにしても、エレナ・アナヤのメイクは
ボルベール<帰郷> - goo 映画』のペネロペ・クルス思い出したな。

『私が、生きる肌』ではペドロ・アルモドバル監督ならではの
極彩色へのこだわりが感じとれなかったのは物足りなかったです・・・。
だけど、屈折した人間描写はアルモドバル節健在でしたね。

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10 コメント

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アブノーマルな中のノーマル〜 (cyaz)
2012-06-08 17:28:33
BCさん、こんにちは^^
ご無沙汰してました

これは娘を自殺に追い込んだビセンテへの復讐なのでしょうが、
性転換させ、亡き妻に似せて、
それでも抱けるロベルの気持ちはわかりません。
理想の女体を作り、亡き妻に顔は似せるのなら、
アブノーマルな中のノーマルだと思うのですが(笑)
ちょっと嫌悪感も抱いちゃいました
普段なら気になっちゃうところなんだけど、 (rose_chocolat)
2012-06-09 15:43:12
これは、話がああだからこうだから・・・っていうのを一切考えないで観ることができましたね。
要するに、「そこまで考えさせる暇もなく、引き込んだアルモドバルの勝ち」かな?
ここまで来ると心情とか持ち出す余裕もないくらいの強引さ(笑)
ロベル。 (BC)
2012-06-10 10:46:27
cyazさん、こんにちは。

>理想の女体を作り、亡き妻に顔は似せる

人体実験を兼ねたビセンテへの復讐なのでしょうね。
だけど、常軌を逸しているのでロベルの気持ちは到底理解し難いですね・・・。
ホント、アブノーマルすぎて狂ってますよね・・・。
それを職人のように淡々とやってのけるところが怖かったです。。。
圧勝。 (BC)
2012-06-10 12:35:58
rose_chocolatさん、こんにちは。

そうだよね、細かなところは粗だらけなんだけど、
そういうなのが気にならなくなるほど、グイッと惹き込む力技。
思うがままの発想で描ききったアルモドバルの圧勝。^^
こんばんわ (にゃむばなな)
2012-07-01 21:14:34
ほんと、これを愛と呼んでいいのでしょうか。
ベラがハナから女性ならまだ愛と呼んでもいい気がしないでもないのですが、ベラは元々ビセンテという男でしたからね〜。
ノーマル。 (BC)
2012-07-01 23:52:52
にゃむばななさん、こんばんは。

そうそう、ベラは元々はゲイやバイセクシャルでもなく、性同一性障害でもなく、
ノーマルな男性ビセンテでしたからね。
膣や皮膚の手術されてしまって感情までは変化するものなのかどうかも想像つかないですよね。
Unknown (SGA屋伍一)
2012-09-06 23:20:31
ずいぶん長らくご無沙汰しておりました・・・ 本当に申し訳ございません
女優さんの美しさにホレボレ・・・という感じで観ていたら途中で衝撃の真相にビックリ。でも演じてるのは○ではなく女優さんなんだ!と自分に言い聞かせながら観てました(笑)

わたしアルモドバルの映画は他は『オール・アバウト・マイ・マザー』くらいしか観てないんですがBCさんはどの辺がおすすめでしょう
アルモドバル映画。 (BC)
2012-09-08 18:03:22
SGA屋伍一さん、こんばんは。
SGA屋伍一さんのブログや他のブロガーさんのとこでお名前は拝見していたので
お久しぶりという感じはあまりしないのですが、
こうやってお話しするのは何年かぶりになりますね。

ホント、衝撃的な展開でしたよね。
こういう役に挑んだ女優さんも大変だったでしょうね。

>わたしアルモドバルの映画は他は『オール・アバウト・マイ・マザー』くらいしか観てないんですがBCさんはどの辺がおすすめでしょう

BCはアルモドバル映画は『トーク・トゥ・ハー』辺りかな。
こんにちは〜! (アイマック)
2013-01-08 15:07:23
そうそう声帯はどうしたんだろうとか、細かいところが気になりました。
吹き替えでは、最後男の喋り方みたいですよ。「ビセンテだ!」って。
こんなことされて、お気の毒におもっちゃった、、、
なんだかんだいっても、予想つかない展開で楽しめました。
声帯。 (BC)
2013-01-09 20:11:15
アイマックさん、こんばんは。

そうだよね、声帯はやっぱ気になっちゃいますよね。
私は字幕版で観たけど、声自体は女声のままだけど、
口調はビセンテに戻っていたような気もしました。
ビセンテは彼女と普通にセックスしようとしていただけだったので、ホントお気の毒でしたね。。。

物語の発想は面白かったね。

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