
願い
梅蘭芳は泣きたい時は素直に泣くまっすぐな人ですね。
こういう女形だと小冬〔チャン・ツィイー〕に銃を向けた刺客や
『さらば、わが愛 覇王別姫(1993) - goo 映画』の蝶衣〔レスリー・チャン〕のように
自分が男なのか女なのか自分の心を見失ってしまう事もあるだろうけど、
梅蘭芳は舞台上では女形だけど、普段は女ぽい仕草を見せないし、なよっとしていない。
舞台をおりたら普通の男性。
舞台上と現実の自分をしっかり切り替えている。
舞台姿を現実に持ち込まないという少年時代の教えを守り抜いているのでしょうね。
戦時中の不当な権力にも屈する事なく
京劇人としての誇りを保ち続けた梅蘭芳はタフな人だと思いました。
少年時代の梅蘭芳役のユィ・シャオチュンのほうが艶やかなカリスマ性(華)がありましたね。
だけど、梅蘭芳を京劇に生きる普通の男性として描くならば
カリスマ性に欠けるかもしれないけど穏やかな風格のあるレオン・ライが適役なのかもしれない。
舞台上で心を通わせていく梅蘭芳と小冬を悔しさに満ちた表情で見る
梅蘭芳の妻:芝芳〔チュン・ホン〕の表情は凄味がありました。
梅蘭芳と芝芳の馴れ初めは描かれていなかったので、
二人がどうして結婚したかはわからないから何とも言えない面はあるけど、
芝芳は梅蘭芳の妻の座は得ていても
梅蘭芳の“最後の愛”の対象ではなかった事を突きつけられたような心境だったのかな?
梅蘭芳の舞台に心酔しきっているからこそ
自分の立場との狭間で苦悩している田中少佐〔安藤政信〕の姿も印象的でした。
安藤政信は憂いのある瞳や抑制の効いた台詞回しで凛々しく演じきっていましたね。

(安藤くんの凛々しく高貴な佇まいは
『外科室(1992) - goo 映画』の頃の加藤雅也に似ているような気もしました。)
チェン・カイコー監督は近年の『PROMISE 無極』でも本国以外の俳優を起用。
*『PROMISE 無極』* ※ネタバレ含
『PROMISE 無極』ではその俳優達の本領を活かしきれていない感があったけど、
『花の生涯〜梅蘭芳〜』では安藤政信の繊細な感性を的確に引き出していたように感じました。
“孤独が消えると良い演技が出来なくなる”
梅蘭芳の周囲の考え方は芸術ならではの感覚(感性)なのでしょうか?
≪チェン・カイコー監督の舞台挨拶≫
4/11(土)なんばパークスシネマでのチェン・カイコー監督の舞台挨拶にて
作品に関するお話を聞く事が出来ました。
◇ 100回以上来日しているが関西公開初日の舞台挨拶は初めて。
◇ 梅蘭芳のお孫さんと同じ幼稚園に通っていて梅蘭芳の家にも遊びに行った事がある。
60代の梅蘭芳を見た事もある。
◇ 今、中国は目覚ましい発展をしているが、
だからこそ辛かった時期を振り返る意味でこの作品を製作した。
◇ 梅蘭芳は忍耐強い人。
◇ レオン・ライ、チャン・ツィイーは京劇経験がない人だったので覚えさせる事を重視した。
◇ 伝統的な京劇の劇場は現在ない。
◇ ニューヨーク公演の場面は上海で撮影した。
◇ 撮影期間は七か月半。
◇ 梅蘭芳は貧しい家での生まれ。
◇ 京劇の芸術性は認められていたものの京劇役者の社会的地位は低かった。
◇ 梅蘭芳は京劇を広めた第一人者。
◇ メディアからのプレッシャーや家でのいざこざに悩まされていた梅蘭芳は自由のない人生。
◇ 内面の恐怖(恐れること)を克服する事。
梅蘭芳は一人の普通の人間。
そして、チェン・カイコー監督がこの作品で一番好きな場面は
◇ 十三燕のチャレンジを受けて舞台に上がる梅蘭芳〔ユィ・シャオチュン〕の背中が美しい。
との事です。
お話している時は真面目そうな方に見えたのですが、
このポスターの横で

マスコミ向けのフォトを撮影している時は
ポーズを決めていて意外とお茶目な面もある監督さんでした。
≪レオン・ライ、チャン・ツィイーのインタビュー記事≫
『花の生涯〜梅蘭芳〜』レオン・ライ、チャン・ツィイー 単独インタビュー - goo 映画















ご覧になったんですね。もうひとつの映画の黎明のお団子ヘアー カッコ良かったですよね。
監督はインタビューで、『梅蘭芳はと言う人は、一言でいうなら平凡的人であったと思う』と答えてました。普通であることの難しさ。
黎明はそこにいるだけで眩しくて、オーラ全開の時代もあってけれど、こんな役も出来る年齢になったんだなぁと思いました。
(以前 会った時は心臓が止まるかと思ったほど素敵でした
孤独感が無くなると良い演技が出来なくなる、とてもよくわかります。孤独だからこそわかるということでしょうか。文章を書くのもそう。
じっくりDVDで見ようかと思ってますが、
某国の 撮影で病人が出た! 身を削って撮影してる! なんて裏方ニュースを連日のように 聞かない作品作りが一番です。俳優さんを大切にして欲しいです。 しかし、京劇ときくと、どうしても辛い、ジョン・ローンって連鎖しちゃいます。
カイコー監督の舞台挨拶羨ましいですー。
安藤政信くんいい演技してましたよね。安藤くんを除く日本兵はステレオタイプでしたが。
最近日本の俳優さんも以前にも増して海外映画に出演して、何か嬉しくなっちゃいます。
レオン・ライは白の三つ揃えがびしっと決まってて、まさに「穏やかな風格」でしたよね。
これから中華大作公開ラッシュなので楽しみです。
黎明(レオン・ライ)映画二本、公開初日に観に行ってきました♪
『江山美人(エンプレス−運命の戦い−)』の黎明のお団子髪は
下手すると女性的に見えたり野暮ったくなったりしてダサクなってしまうけど、
黎明は颯爽としていてカッコ良かったですね☆
普通人であり続けた梅蘭芳は精神的に強く男らしい人なのでしょうね。
黎明を生で拝見した事があるのですね☆
羨ましいです☆
あのキレイな瞳で見つめられ、美声を聞くと夢見心地になるんだろうな
孤独だからこそ、色んな側面が見えてくるという事なのかな。
でも、孤独感が消え心が満たされたからこそ
芽生える新しい演技もあるような気もするんですよね。
(私は京劇や演劇に関しての知識はないから何とも言えない面はあるけど。)
でもまぁ、梅蘭芳と小冬の不倫は道徳的に許される事ではないけどね・・・。
私は京劇女形と言えばレスリー・チャンを思い浮かべたけど、
『エム・バタフライ』のジョン・ローンもそうでしたね。
P.S.
某国の映画やドラマは良い作品にしようとする意気込みは強く伝わってくるけど、
撮影中の安全管理が緩いし、撮影スケジュールの組み方もタイトですよね。
もっと改善して俳優・女優が健全に演じやすい環境を整えていってほしいですよね。
舞台挨拶のチェン・カイコー監督は
司会者の質問に的確に返答されていて知的な方のように見受けました。
チェン・カイコー監督は田中少佐役には葛藤を目で表現出来る役者という事で
“ナイーブで美しい目”が決め手となり安藤くんを起用しただけあって、
安藤くんの感性を見事に活かしていましたね。
海外映画でも通用する日本の俳優・女優が増えてきている事は嬉しいですよね。
レオン・ライは清潔感があり、体格が良いので白の三つ揃えが似合っていましたね。
今年は中華大作が数多く公開ですね☆
楽しみですね♪
遅ればせながら観てきました。
実はあまり期待していなかったチャン・ツィイーが思いのほか良かったので(笑)、全体の印象も上がりました。
梅蘭芳の妻は、彼女なりに愛していたのですね。
レオン・ライは少しふっくらしていたような・・・でも、地下室で尋問される場面での、毅然とした姿はさすがだと思いました。
安藤くん、少しカツゼツが気になりましたが、美しかったですね〜。
この作品プレミアシアターでゆったり観賞できるのは良いけど、
値段が・・・ですよね。(^-^ゞ
チャン・ツィイーは珍しく?控え目な演技だったので良かったですね。^^
梅蘭芳の妻の心情はせつないですね・・・。
中年期の梅蘭芳はふくよかな体型だったので
レオン・ライは体重を増やして役作りしただけあって
梅蘭芳の内面の男っぽさは伝わってきて良かったと思いますね。
(でも、ルックス的には顔が大きく見えてしまったのはチョット。。。)
安藤くん滑舌は微妙だけど、目は美しいですね☆
彼はスター性に欠けるのが残念な気もするけど、繊細な演技が上手な俳優さんなので
今後も注目していきたいなと思っています。(*^-^*
この作品のあと,レオン・ライの若いころの「天使の涙」を観たのですが
ずっとスリムでものすごくカッコよかった〜
梅蘭芳のレオン・ライは役柄に合わせたのでしょうか
ちょっと恰幅がよくなっていましたね。
でも「柔和」「イノセント」「忍耐強い」という魅力を表現するなら
やはりレオン・ライは素晴らしいです。
梅蘭芳を生まれつきの天才肌ではなく,
「忍耐と努力のふつうのひと」として描きたかった監督の意図を知ると,
あらためてレオンは適役だったんだなぁと思いました。
トラックバック&コメントありがとうございました。(*^-^*
中年期の梅蘭芳はふくよかな体型だったので、
役作りの為にレオン・ライは体重をかなり増やしたそうです。
逆に、今年の春頃に撮影していた映画『十月囲城(十月圍城)』では
ホームレス役を演じる為にかなり減量したそうです。
http://blog.goo.ne.jp/blue_city/e/b6abffa6c10008d89208eea8d3685677
俳優さんの役作りは大変ですよね・・・。
>「柔和」「イノセント」「忍耐強い」という魅力を表現するなら
やはりレオン・ライは素晴らしいです。
そうですよね。
香港スターって自分の個性を強くアピールする人が多いけど、
レオン・ライは穏やかで控え目な感じが素敵ですよね♪
天才肌ではなく努力家で、
芸術の世界に生きながらも普通の心を保ち続けた梅蘭芳。
“普通の人の品格”を演じられるという意味ではレオン・ライが適役なのでしょうね。(*^-^*
> 梅蘭芳は舞台上では女形だけど、・・・舞台をおりたら普通の男性。
この毅然さは素晴らしいですね、また権力に負けず自らの命をかけて病に臥すのも。
私もBCさんと同じように、女形としてのカリスマ性は少年の頃の方が断然です。あの瞳に見つめられたら絵の世界に入りそうです。
私は小冬より、妻の方に凄く惹かれました。初めはマネージャ的なキツイ妻って感じが、本当に主人のことを思っている妻という一生懸命さ、ひたすらさを感じました。
トラックバック&コメントありがとうございました。(*^-^*
女形だと実生活でも自分が男なのか女なのかを
見失ってしまう事もあるのかもしれないけど、
梅蘭芳は舞台上の女形と実生活の男性である自分を切り替えて、
普段は男としての毅然とした態度を示していたのが素敵でしたね。
精神的に強い人なのでしょうね。
>あの瞳に見つめられたら絵の世界に入りそうです。
少年時代の梅蘭芳は妖艶でしたね♪
夫の最愛の人は小冬・・・。
複雑な思いを抱えながらも夫をサポートし続ける妻が健気でしたね。