~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

~『砂漠でサーモン・フィッシング』~ ※ネタバレ有

2012-12-09 20:53:01 | 映画【イギリス】


  『砂漠でサーモン・フィッシング』:公式サイト

キャスト

ポール・トーディの小説『イエメンで鮭釣りを』を原作に
スラムドッグ$ミリオネア - goo 映画』のサイモン・ビューフォイが脚本を書き、
ラッセ・ハルストレム監督が映画化。
砂漠の国イエメンで鮭を泳がせるという無茶な国家プロジェクトに巻き込まれる人々の姿を描く。

クリスティン・スコット・トーマスはフォーカーフェイスではあるんだけど、
近年の作品では化粧気があまりなく、シリアスな作品が多かったので
赤色の明るいメイクでコミカルな台詞回しが新鮮だったね。
早口で話しても捲し立てているようにはならない彼女は芸達者だと感心しましたよ。

主人公を素朴に演じたユアン・マクレガーも作品の雰囲気に合っていたと思う。
サイダーハウス・ルール - goo 映画』のトビー・マクガイアを少し思い出しました。

物語の恋愛模様に関してはベタで、 魚が跳ねているところもCGぽく見えちゃったんだけど、
結末が爽やかだったので、辛口な私でも「まっいっか」って許せた。^^
銃撃しようとしている現地人を見つけると
釣りのキャスト(釣り竿等を使って擬似餌や毛鉤を投げる事)で阻止して防いだり
中東が舞台であっても殺伐とした緊張感を前面に出さずに
田舎の川辺ののどかさをみずみずしく演出しているところに 監督の優しい眼差しを感じた気がした。
私はラッセ・ハムストレムの演出が大好きだと改めて実感しましたよ。
心が洗われるような余韻が残った作品でした。
 


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