①『木洩れ日の家で』
『木洩れ日の家で』:公式サイト
ワルシャワ郊外の一軒の古い家を舞台に人生のほとんどをその一軒家で暮らした
一人の老女の晩年の姿をモノクロ映像で描く。
モノクロでも乾いた感じはなく、艶のある映像が美しかったです。
モノクロームでしかもポーランド映画というと
私はキェシロフスキ監督やスコリモフスキ監督の作品を連想し、
内容的に奥深くても重たい演出をイメージしてしまうんですけど、
この作品は邦題通り木漏れ日射し込んでいる場面が多く、その木漏れ日には光沢がありました。
現実と過去の邂逅を包み込んでいるような気もしましたよ。
②『グッド・ハーブ』
『グッド・ハーブ』:公式サイト
メキシコを舞台にハーブ研究家の母親とシングルマザーの娘、
それぞれの生き方と母娘の間の隠された物語を描く。
子持ちなのに鼻ピアスに腕には刺青の娘にはビックリ。
部屋の壁に子供が落書きしても怒らないのにも驚いたわ。
認知症の母とシングルマザーの娘の物語なんだけど、
対話中心の展開なので母の病状の進行具合が克明に描ききれていなかったから
深刻さがわからなくて感情移入出来ませんでした・・・。
植物映画と言えば『夏至 - goo 映画』『七夜待』『中国の植物学者の娘たち』を連想したりもしたけど、
『グッド・ハーブ』は亜熱帯的な湿気が伝わってきそうなほどの映像は感じとれなかったです・・・。