~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

*『再会の食卓』*

2011-02-26 22:26:37 | 映画【中国・香港・台湾】


  
『再会の食卓』:公式サイト

40年

中国と台湾の歴史に翻弄されながら生きるある家族の姿を描いた
トゥヤーの結婚 - goo 映画』のワン・チュエンアン監督作。

 
*『トゥヤーの結婚』* ※ネタバレ有

建設現場に一般人が立ち入る事が出来るのがビックリ!
しかも、ヘルメットなしなんて日本では考えられないわ。。。
日本だと現場では必ずヘルメット着用だよね~。

元夫、現夫役の二人の俳優さんの顔の区別がつきにくくてね。。。
もっと対照的な顔立ちの人を起用してほしかったです。

一人の女性に複数の男性というモチーフは『トゥヤーの結婚』と同じだわ。
国や年代を別にしただけのように感じてしまった・・・。
ただ、『トゥヤーの結婚』はヒロインがその決断に至るまでの
ヒロインの複雑な心情が伝わってきて観ていて胸が締めつけられる思いがしたが、
『再会の食卓』では葛藤する間もなく即決していく。
年齢やお国柄の違いなのだろうか?

私は40年も生きていないし、中国と台湾の歴史については詳しくはないので
その年月の重みは想像つかないし、歴史の背景を推し量る事はできないからか
物語には入り込めなかったな・・・。
まぁでも、ドラマチックすぎて現実にはあまりなさそうなシチュエーションを
観客が感情移入しそうな描写はとことん省いて紋切り型で浮き彫りにしている。
そういう意味ではホ・ジノ監督の映画を思い出したりもしましたよ。

こういう淡々とした演出は観客によって好みが分かれるのだろうけど、
無駄を削ぎ落とす事で想起させ余白を持たせる
物静かなタッチが心地良く感じる私はこういう演出わりと好きかも。


2 コメント

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そんなにすごく感動したという訳じゃないけど (rose_chocolat)
2011-02-27 13:56:36
中国の監督さんということで、話の着地点を難しいところに持って行かないといけないんでしょうね。

生きていくためにした結婚には愛なんてなかった。 愛をやり直そうと思っても現実の壁が立ちはだかる。
お2人にはがんばってほしいなーとも思うんだけど、この終わり方が現実なんでしょうね。
いくらロマンチックに語っていても、現実はこうですよと突き付けてくるような気がしました。 その制約の中で、これだけの作品を作ってきたというところがよかったです。
理想と現実、それも人生なのかも。 (BC)
2011-02-27 23:45:00
rose_chocolatさん、こんばんは。

>いくらロマンチックに語っていても、現実はこうですよと突き付けてくるような気がしました。 

愛を優先して生きたいと思っても現実はそれを善しとしない場合もありますよね。
理想と現実って時に残酷だけど、それも人生の醍醐味なのでしょうね。

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