~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

■『白いリボン』■ 

2010-12-25 17:27:14 | 映画【フランス】


  『白いリボン』:公式サイト

小鳥

第一次世界大戦を控えた北ドイツの小さな村を舞台に人間の心の闇を描き、
カンヌ国際映画祭パルムドール、ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞を受賞した作品。

村に巻き起こる奇怪な事件と言えば私は『黒く濁る村』を思い出したのですが

 ■『黒く濁る村』■ ※ネタバレ有

『白いリボン』は一貫して静寂に描かれています。
まるで、ソクーロフ映画を観ているような感覚でした。
だって、ハエが飛んでいる映画を観たのは『
ボヴァリー夫人』以来だもの。

 *『ボヴァリー夫人』* ※ネタバレ有

“知恵遅れ”という言葉は差別用語?のような気もするので
“知的障害”と翻訳してほしかったです。

この監督は歪んだ心理をあぶり出す描き方だと割りきって観てきましたし、
キレイ事ではない人間心理を描いているのが独特なので彼の作品は好きでした。
それがこの監督ならではの作家性なのでしょう。

だけど、この作品で障害者をモチーフにああいった描き方をするのは・・・でした。
全体的に観ても社会的に強い立場とは言えない人達を
軽視しているような印象を受けてしまいガッカリした内容でした・・・。
モノクロならではの光と影のコントラストや左右対称を多用した画の構図が美しくても、
その中に人間を思いやる“愛”が感じとれない作品には馴染めない私なのです。

ジャンル:
ウェブログ
コメント (4)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 前の記事へ | トップ | 次の記事へ »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (rose_chocolat)
2010-12-29 16:31:21
ハネケ作品は初めて鑑賞でしたけど、
「歪んだ心理」がお好きな監督だったんですね。
だったら観なかったかもなあ・・・ と
感じてしまいました。

障害者に対しての描写はあまり気にはならなかったんですけど、
子どもたちに訓示を垂れる大人が堕落しきっているのが、何だかちょっと、むーん。。
それが狙いというのはよくわかるんだけどね。
これ、絶賛の嵐ですけど、自分はそういう風には感じられなかったのよ。
本性。 (BC)
2010-12-30 21:47:13
rose_chocolatさん、こんばんは。

この監督の作品は人間の醜い気持ちばかり描いているから、
爽快になる作品は一つもないの・・・。
とにかく、不快感を突きつけるような作品ばかり・・・。
でも、それはキレイ事ではない部分を描こうとしているからだと思うので
それはそれで納得はして観てきたんだけど、この作品はどうもダメでした・・・。

障害者や子供という弱い立場の人に向ける目に限った事ではなく、
人間全体を軽視(軽蔑)しているような
作り手としての本性が見えてしまった気がしてガッカリでした・・・。
こんばんは。 (オリーブリー)
2011-01-22 00:28:51
私もハネケさんは苦手。
こんな映画を作る必要がどこにあるんだろう~って思うのもあるんですが、こちらは良かったです。
事件の結論はないけど、この先この国がどうなっていったか、そういうものを強く感じました。
設定。 (BC)
2011-01-23 21:38:15
オリーブリーさん、こんばんは。

私は今まではハ〇ケさんはそれほど苦手ではなかったんだけど、
この作品で一気にドン引きしてしまいました・・・。

国の方向性という以前に弱者を邪険にしている?設定に
作り手の誠意が感じとれなくてね・・・。
私の感性には合わない作品でした。m(_ _)m

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。