『ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~』:公式サイト
着物
口紅
太宰治の小説は全く読んだ事がないので予備知識ナシでの観賞です。
タイトルの“ヴィヨン”と“桜桃”の意味合いはパンフレットを読んでわかったんだけど、
“タンポポ”は何を意味しているのかよくわからなかったな~。
大谷〔浅野忠信〕が執筆している場面が全くなかったよね。
私は浅野忠信の自然な演技は好きなんだけど、
浅野忠信演じる大谷の心の脆さ(儚さ)は感じとれなかったのよね・・・。
やはり、この役はインテリジェンスで繊細なイメージがある
西島秀俊か大沢たかおで観たかったな~。
愛人・秋子役:広末涼子の髪型とメガネはヘンだわ。。。
秋子は大谷に尽くして貧しくなった筈なのに
あのパーマ(古語?)はお金かかると思うんだけど。。。
秋子役は広末さんと同系(女性には支持されないけど、男性には好まれるタイプ)
の女優ならば裕木奈江のほうがミステリアスな雰囲気を出せたような気もする。
大谷の妻・佐知役:松たか子と
佐知が働く飲み屋の常連客で大谷ファンの青年・岡田役:妻夫木聡は
身長同じぐらいでしたね。。。
(松たか子は身長高いのね☆)
松たか子って貧しい育ちの女性役には見えないのよね・・・。
(彼女は梨園のお嬢さんのイメージが強いからかしら?)
佐知役の松たか子は三人の男を惑わせる色香はないし、
相変わらず表情は硬めだけど、
(↑ファンの方、スイマセン。m(_ _)m )
話し方は前作映画『K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝 - goo 映画』から
柔らかくなってきて、大人の女性らしくなってきたよね♪
◇『K-20 怪人二十面相・伝』◆ ※ネタバレ有
中盤、大谷は自分も散々浮気しているのに自分の事は棚に上げて、
佐知と岡田の仲を疑って嫉妬し、佐知を責めるんだけど、
佐知は大谷の浮気の事は責めない。
終盤、大谷が秋子と心中未遂して、大谷が留置されて、
ようやく大谷を責めるんですよね。
佐知は昔ながらの忍耐強い妻なんだろうけど、
なんでもっと早く大谷に本音をぶつけなかったんだろう?
男性は女性よりも嫉妬深いように私は感じているので、
この作品ではそういう男性の本質は率直な台詞で描かれていた気がするんだけど、
女性の本質めいたものは着物・口紅といった物品的なものだけだったので、
女性を上辺だけでしか捉えていない印象を受けてしまいました・・・。
まるで、女性を軽視しているような描き方に感じてしまい、
私はこういう作風に馴染めませんでした・・・。
NGワードの為に途中までしか書込出来なくてすいません。m(_ _)m
NGワードを解除しましたので、これからはスムーズに書込できると思います。
お手数をかけてしまい申し訳なく思います。m(_ _)m
広末さんは古風な顔立ちではなくて、どちらかと言うと現代的ですし、
話し方も幼いのでこういう愛人役には合わなかったですね・・・。
やはり、愛人である秋子役は30代ぐらいの大人の女優さんで観たかった気がしましたよ。
私は「しっくりきてる」と思ったことがないのですよ。
きっとあの喋り方のせい。
女優さんの声って,低めの方が魅力的だし
表現力も広がるのに,と思います。
「ゼロの焦点」の予告編もやってましたが
あの原作は大好きなんですが
ヒロスエさんが出るのでスルーを決めました。
松さんは演技が繊細になりましたよね。
物語はねぇ・・・まあ,太宰治が原作ですから
素直に共感はできませんでしたね。女性からすると。
トラックバック&コメントありがとうございました。(*^-^*
ヒロスエさんは良い表情を見せる作品もあるんだけど、
甘ったるい話し方はどの作品でも同じですよね・・・。
10代の頃はそれでも通用するかもしれないけど、
30歳近くになっていつまでもこの話し方では違和感ありますよね・・・。
『ゼロの焦点』は松本清張原作なので私は観に行く予定です。
好きな女優さんである中谷美紀さんが出演しているし、
今日は日本映画『沈まぬ太陽』を観て、
木村多江さんは役になりきって良い演技をされていたので
中谷美紀さんと木村多江さんに期待しています。
松たか子さんは演技がしなやかに女らしくなってきていますね。
女性としての立場から観ると
こういった物語には到底共感出来ないですよね・・・。
監督や脚本家が意図的に女性の視点を排して、映画化していると考えています。そうすることで、作家、大谷に実際の太宰のイメージとを重ねてみせて、例の「作家」(太宰)と「妻」の奇妙な関係を描く映画にしたのだと考えています。
ただ、女性の方からみると、この映画の「関係」は腹が立つものらしいですね。
さらに、いえば広末の役は、原作では年増の女性ですが、不思議チャンという感じでしたね。ただ、彼女にしては熱演が目立つ作品だったと思います。濡れ場もしっかりこなし、妻とすれちがった時の笑み。これには男はドキリとさせられます。
それと、「着物」と「口紅」というけれど、変に着こなしに生活感のあるところ、口紅も一回ある目的のために使ったら捨ててしまうところがいいと思います。
「ゼロの焦点」は何を今さらと思っていますが、犬童一心監督でミステリーというのが、納得できたら行くかもしれません。
「沈まぬ太陽」観に行ったそうですが、どうですか。原作ファンなのでどうしようか悩んでいます。日航機事故のシーンは原作にはあまりないのですが、映画では正確に再現しているそうなので、それ目当てになら、行こうかなと不届きなことを考えています。
コメントありがとうございました。(*^-^*
原作では妻は浮気をしているんですね。
という事は寂しがり屋な女の本質も少しは描かれているのかしらね?
広末さんの顔立ちはこの役には合わないと私は感じましたが、
広末さんの表情に関しては誰も否定していないと思いますよ。
ただ、彼女の甘ったるい話し方が
30歳前の女性にしては幼すぎる気がすると感じられている人が多いのです。
私は単に“着物”や“口紅”にこだわっているのではなくて、
女の深層心理の描写を物品に比喩しているだけというのが安直に思えてしまったのです・・・。
男女の心の機微を描く映画を観ていると、
自分の日常で心の中で思っていても口に出さなかった複雑な感情が
映画の中では登場人物の台詞や表情に顕著に表れていてドキッとさせられる事があるけど、
この映画は男の繊細な心理は台詞で浮き彫りになっていたようには感じたけど、
女が内面に抱え込んでいる心理を私は感じとれなかったのです・・・。
『ゼロの焦点』が犬童一心監督ミステリーをどう演出するかが見所でしょうね。
『沈まぬ太陽』は大惨事も描かれていましたよ。
遺族の方の心情を考えると映画化は容易ではなかったと思います。
観に行かれるのであればその事を念頭において純粋な気持ちで観てほしいです。
私なぞはがさつな男ゆえ、どっぷり映画にひたって観てしまいました・・。
勉強になりますm(__)m!!
トラックバック&コメントありがとうございました。(*^-^*
女性でも太宰治の小説を数多く読んでいて太宰の作風を熟知している人は
この映画を受け入れる事が出来たそうですよ。
私は太宰治の小説を全く読んだ事ないし、
太宰治に関する事はこの映画のパンフレットを読んで初めて知った状態なので
こういった昔ながらの自分本位な男性を描く物語に不慣れで
馴染めなかったのかもしれないです・・・。