アンボス・ムンドス

2009-01-27 04:02:27 | * books



 アンボス・ムンドス〜ふたつの世界〜/桐野夏生


男からは相手にされず家では兄一家にじわじわと侵略されどんどん自分の居場所をなくしつつある主人公、真希が乗った電車がラッシュ前なのに意外と混んでいて乗客たちが暑さで空気の抜けた顔をしているのにムカついていたらプール帰りらしい家族連れが七人掛けシートのほとんどを占領して眠り惚けているのを見て心の中でこうつぶやく。
「詰めろよ、ボケ。」


この『植林』を含め、

・ルビー
・怪物たちの夜会
・愛ランド
・浮島の森
・毒童
・アンボス・ムンドス


以上7作品を収めた短編集。



一番おもしろかったのは『浮島の森』
父親が鬼才の小説家であったことによる娘・藍子の苦悩。


藍子が15歳のとき、父・北村は「妻譲り渡し事件」を引き起こして北村から離縁された母と共に藍子は家を出る。
作家、谷崎潤一郎さんが実際にこの事件を起こしていたことを知る。


『小説を書くのは悪人でなければならないんだよ』
芸術家にしろ小説家にしろ人並みでない才能を持った人というのはきっと脳内は凡人にはわからないようにできているのだろうから凡人から見て変人・奇人であっても不思議はないと思う。


私のために桐野さんのサイン会に行ってくれた天使によると桐野さんは本当に美しく素敵な女性だったそう。
着飾ったり必死で若作りするなど無理やり作った美しさではなくて本当に内からにじみ出ている魅力に溢れた稀なほど感じの良い女性だったそうだ。天使が言うのだから間違いない。


才色兼備である桐野さんのような女性に憧れる


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