始まりに向かって

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「ホピ物語・第9章・浄化の力」・・カギ十字と太陽と赤の方々

2016-03-30 | ホピの白い兄・石版など


ホピ族の長老・ダン・カチョンバの語る「ホピ物語」のご紹介を続けます。

1970年に語られ、1972年に出版されたものです。



           *****

         (引用ここから)


第9条 浄化の力


わしらに伝えられている教えや予言の中に、こういうものがある。

それは、わしらがこの信仰の上にしっかりと立ち続けるためには、勇気と力とをもたらしてくれることになる「目印」や「前兆」といったものに、絶えず気を配っていなくてはならない、というものだ。


血は流れるだろう。

わしらの髪の毛や着ているものが、大地に無造作に投げ出されるだろう。

自然はその力強い呼吸であるところの風を通じて、わしらに語りかけてくる。

大災害を引き起こすような地震や洪水があるだろう。

季節や天候が変調をきたすだろう。

野生の生き物が姿を消し、これまでになかったような飢餓が引き起こされるだろう。

この世界のすべての人々、そしてその指導者たちの間に、堕落と混乱が、影のように忍び寄ってくるに違いない。

そして、強い風が吹くように、戦争がやってくる。


こうしたことは物事のすべての始まりにおいて、あらかじめ計画されていたことだ。


わしらが絶望的なまでに、もうどうしようもない状況におちいった時、予言を実現させるために3人のお方がわしらの背後に立つことになっている。



3人のお方とは、それぞれ、「メハ」、「太陽」、「赤」を象徴している。

最初の「メハ」というのは、ある種の植物のことであり、それは長い根を持ち、ミルクのような樹液を出
し、カギ十字(スワスティカ)に似た花をつける。

この花の形を見れば分かるように、「メハ」は自然界を動かしている4つの偉大なる力を表す。


「ホピ」の生き方そのものに対するバハンナの強引な介入は、まずこの「メハ」に象徴されるお方を動かすことになるだろう。

その結果、ある種の人々が自然の偉大な4つの力のために働くようになる。

この4つの力とは、4つの方向のことでもあり、また支配する力、一番元になる力のことである。

かくして世界は揺れに揺れ、戦争に突入してゆく。

そしてそうなった時に初めて、わしらは自分たちの予言が本当になりつつあることを知るのだ。


わしらは、力を集めて、それにしっかりと立ち向かうことになろう。


しかし、この大きな動きは、やがて衰退していく。

ただしその「メハ」の実体がミルクであること、そしてそれは自然の4つの力によってコントロールされて
いるということからも、再び世界は突き動かされるようにして別の戦争に突入する。


この時には、「メハ」と、「太陽」に象徴されるお方が、共に働くことになっている。

そして第3番目の時を迎えるために、世界はしばし休息をする。


わしらの予言では、この3番目のできごとこそ、決定的なものになると告げている。

わしらには、これから起こることの結末が、ロードプランに従って、ずうっと先まで見えているのだ。

あなたが今読んでいるこの聖なる本は、グレイトスピリットのお言葉を書き留めたものだ。

グレイトスピリットのこれらの言葉は、外から見ると一つでありながら、内側が二つに分かれているあるも
のを示しつつ、明日を決定づける2つの原理を秘めた神秘的な生命の種子のことをおっしゃっているのかもしれない。


3番目であり、しかも最後のもの、やがてもたらされるもの、それはいったい浄化だろうか?

それとも破壊だろうか?

この3番目の出来事の命運が、「赤」に象徴されるお方の手に任されているのだ。

その時彼は、太陽に象徴されるお方の力になるべく、自然界の4つの力である「メハ」を指揮して、これらを動かすことになっている。

彼がこれら4つの力を発動させるように仕向けると、それに連れてこの全世界が揺れ動き、「ホピ」が「ホ
ピ」として生きることをさまたげている人たちに向かって、怒りをもって立ち向かうことになるだろう。


これらすべての人々に、「浄化の日々」が訪れる。

謙虚な人々は、新しい世界とこれまで否定され続けてきた平等とを求めて、彼のもとに走るだろう。

情け容赦なく、彼はやってくる。

彼に従う人々が、赤い蟻のように地球を覆うはずだ。

何が起ころうと、それを見るために、家から出てはならない。

と言うより、わしらは家でじっとしていなくちゃならんのだ。



彼はやって来るだろう。

彼はまた、初めからここにいた赤い人たちを苦しめていた、心のひずんだ人々を一つに集める。

彼が、目的とする人を探し出す時は、その人の生活の仕方を見ることになる。


髪型で判断するかもしれない。

「ホピ」には、特別なヘアスタイルがあるからだ。

あるいはどういう村の作りになっているか、そしてどんな住まいで暮らしているかで、彼は判断されるかもしれない。

彼こそが、わしらを浄化するであろう、唯一のお方なのだ。

赤に象徴される人に使われる、この浄化をもたらすお方は、「太陽」と「メハ」の助けを受けて、それまでホピの生き方、つまり、この地球の上における本当の生き方をじゃましてきた、心のねじまがった人々を、まるで雑草でも引き抜くかのように取り除く。

心のねじまがっていた者は、その時あっけなく首を切り取られ、二度としゃべることができなくされてしまうだろう。

これは、すべての正しき人々と、地球と、そしてその上で生きている一切の命あるもののための、浄化となろう。


地球の病は、いやされよう。

やがて母なる地球の上には、再び花が一面に咲き乱れるようになるだろう。

それ以後長いこと、人々は固く一つに結ばれて、やがて平和と調和が全員にもたらされよう。


だが、もし仮に、これが具体的な形で実現されなければ、「ホピ」を「ホピ」たらしめている伝統的なアイデンティティそのものが、バハンナの圧力を受けてたちまち消し去られてしまう。

白人の影響、白人の宗教、そして我々の聖なる土地の消失をとおして、ホピもまた消滅する。

それがこの世界の夜明けからグレイトスピリットの口をとおして語られてきた「宇宙の計画=ユニバーサルプラン」だ。

このことを、しかと心にとどめた上で、わしはひとりの「ホピ」として、いかなる国に対しても戦いを挑むようなことはしない。

もしそんなことをしたら、浄化する者はわしをたちまち見つけ出し、戦をしたことの罪で罰するにちがいない。


わしは「ホピ」である。

「ホピ」であるからこそ、わしは戦のために自分の子供たちをわざわざ海の向こうまで送るようなことはしない。

子供たちがどうしてもそうしたいと望むなら、それをとめる権利はこちらにはない。

彼らが戦うなら、彼らはもはや「ホピ」ではない、というだけの話だ。


わしは「太陽一族」の人間である。

元より、太陽はあらゆる生きとし生ける者たちの父親であるから、わしは自分の子供たちが愛おしくてならない。

彼らがもしわしの言っていることの何たるかを悟るなら、この世界を救うためにも、彼らはわしに力を貸さなくてはならない。

そもそも「ホピ」が地球のこちら側に置かれたのは、その宗教儀式を通じて、まさにこの土地の面倒をみるためだった。

それはちょうど他の種族の人々がこの地球のどこかに、それぞれの位置に従って自分たちに与えられた大地の世話をするために置かれているのとよく似ている。


わしらは、共に手を携えて、この世界のバランスを保ち、規則正しく地球を回し続けてきた。

仮にホピの国が消えつつあるとしたら、地球の動きはエキセントリックなものとなり、水が大地を飲み込んだあげく、人々は滅び去ることになろう。

そして洪水の後には、おそらく一人の男と一人の女だけが取り残される。

そしてこの2人が新しい生活を始めることになるのだ。


          (引用ここまで)


           *****


ここはたいへん有名なフレーズで、「鍵十字」とはなにか?「赤い人々」とはなにか? 「太陽」をになう人々とは誰か?ということが、長い間取りざたされてきたのでした。

ホピ族の伝統的な伝承であるようでもあり、西洋のノストラダムス的なこの世の終わりを思わせる描写でもあり、なんとも言い難い文章です。


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Unknown (にゃにゃにゃ)
2016-07-19 22:33:34
白い兄は赤いマントか赤い帽子を着けていると言われていますが白い兄と二人の使者が赤いアリのような民と戦うのかそれとも赤いアリのような民を白い兄が連れてくるのかどちら何でしょうか?白い兄の赤いマントというのは聖ジョージの伝説が伝わったのでわ、聖ジョージはドラゴンを倒し伝説になりました、その時帰り血を浴びてマントは赤く染まったと言います。赤いドラゴンであるサタンを倒したミカエルと同一視され聖ジョージマイケルと呼ばれることもあるようです。(マイケルはミカエルが訛って変化した名前)、以前どこかのサイトで聖ジョージの伝説を探して時に見つけたサイトでこの話しはさかのぼれば元はエジプトの話しでドラゴンではなくワニだったようで、そしてこの話しは東へと伝わって言ったのでインディアンにもこの伝説が伝わり白い兄も赤いマントを着けているのでわ?あと卍の使者はナチスドイツ 太陽の使者は日本だとホピ族の人は考えているみたいです。
Unknown (にゃにゃにゃ)
2016-07-19 23:50:53
ヒトラーもホピ族の様な予言を残していますホピ族は天の住居が落ちてくるこれはISSステーションのことだと言われています。たしか2024年に廃棄し地球に落下させるらしいです、アメリカは延期しろと言っていますが。ヒトラーも宇宙からのカタストロフィが降って来るぞと予言を残しています。ホピ族とヒトラーは歴史とは直線でわなく螺旋上のリズムの様につづいて行く者等非常に似通っており、ヒトラーも新しい人類が現れる彼らと彼女たちとか新しい宗教を作ると預言しています。
コメントありがとうございました。 (veera)
2016-10-11 21:52:47
にゃにゃにゃ様

コメントを投稿してくださり、どうもありがとうございました。

お返事が大変遅くなり、お詫び申し上げます。

「白い兄」が自分たちを助けにきてくれる、というふしぎな伝説は、東西アメリカ大陸に、古くから、広く伝わっていたようです。

西洋の影響もあったかもしれませんが、東西古代アメリカ大陸の住民たち自身の中に、つよい印象が残っているようです。

なんらかの歴史的な事実があったのだと思います。

エジプトの影響かもしれません。

ユーラシア大陸を通らないで、海を通って、エジプトと古代アメリカが交渉をもっていたのではないか、と思います。

赤いアリのような民、というのは、にゃにゃにゃ様が書いておられる2つのうちの1つだとしたら、

>赤いアリのような民を白い兄が連れてくる

ではないかと思います。

ホピの伝説では、アリは、地球が過去に破滅した時に、ホピ族を助けて地底に引き入れて守ってくれたのですから、そういうことと関係しているのかもしれません。

赤いアリのような民も、白い兄も、まだ生きているのだと思います。

コメントありがとうございました。 (veera)
2016-10-11 22:14:28
にゃにゃにゃ様

コメントを、どうもありがとうございました。

そして、お返事がたいへん遅くなり、もうしわけありませんでした。

ヒットラーのことは、よくわかりませんが、ホピ族だけでなく、アメリカ大陸の原住民の方々は、かつてこの世は破局をむかえたことがある、というふうに記憶している文明をもっておられると思っています。

ヒットラーは文明をただ崩壊させただけで、らせん状に続く文明というものを作り出すことはできませんでした。

そういう意味では全然似ていないとも言えますが、「世の終わり」に言及している部分は、似ているとも言えると思います。

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